ふだんのくらししあわせレポートその1 見守り活動見本市について
2022年8月3日
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この取組みがめざすSDGs


ふだんのくらししあわせレポートその1
ふだんのくらししあわせレポートについて
地域福祉ってなんでしょう?
住之江区では、ひとりではできないことも、2人以上の人々がつながって知恵と力と思いを合わせることで「ふだんのくらしのしあわせ」をつくり出し支えあうことだと考え、ふだんのくらししあわせプラン~住之江区地域福祉計画を策定しています。
ふだんのくらししあわせレポートでは、住之江区の「ふだんのくらしのしあわせ」を作り支える方々や取組みをご紹介しています。
「見守り活動見本市」について
令和4年6月18日(土)、住之江区役所「すみのえ舞昆ホール」にて、住之江区14地域でおこなっている見守り活動や居場所づくりの取組みについて、見守り活動に関わる各種団体・事業所の相互理解と連携を促進することを目的として「見守り活動見本市」と題した情報共有会を開催しました。
この約2年間、対面での見守り活動や行事等ができない中、14地域でさまざまな工夫を凝らし、地域での見守り活動を継続してきました。
今回は、14地域で見守り活動に携わる地域活動協議会、民生委員・児童委員、見守りあったかネットコーディネーター等、また地域包括支援センター等福祉の専門職等を対象に開催しました。
開催概要
日時
令和4年6月18日(土曜日)14 時30分~17 時(受付14時から)
場所
内容
- 基調講演「地域にねざす見守り活動の重要性」 講師 鈴木大介氏(大阪成蹊短期大学 幼児教育学科 准教授)
- 各地域・専門職ブース見学&実況中継
- シンポジウム(『すみのエール(要援護者名簿)』等を活用した見守り活動の取組み)
住之江区末村区長・住之江区社会福祉協議会中野会長のあいさつ
鈴木大介准教授による基調講演
鈴木先生からは、「地域にねざす見守り活動の重要性」や個別避難計画について分かりやすくご説明いただきました。地域住民による見守り活動のポイントとして、何かあった際の「連携先」の確認、見守りのターゲット選択等が重要であるというお話がありました。
各地域・専門職ブース見学&実況中継
14地域・専門職の方に、それぞれの特色や今後の取組みについてインタビューしました。
安立地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- ボランティアの団結力
- 専門職との連携
- 町会長の協力
- 地域行事が多く、地域の皆さんが行事を待っていてくれる。
(2)今後の見守り活動について
- 専門職と連携し、一人では訪問せずに必ず専門職に入ってもらう。
- 福祉サービスまでのつなぎ、専門職とのつなぎ役を意識する。
- 高齢者は特に体力低下、うつ、認知症の方が増え、相談ケースも多いので、見守り相談室と訪問して要援護者名簿へ登録してもらったり、包括と連携したりする。
敷津浦地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- 80歳以上の一人暮らしの方へ毎週ヤクルトを配付し、不在が続くと電話で確認や包括と連携し訪問する。
- ボランティアさん達が日々地域を見守ってくれている。
(2)今後の見守り活動について
- 年々ボランティアさんが少なくなり、食事サービスや喫茶も難しい状態が続いているが、現在おこなっている体操や認知症予防教室「たんぽぽ」の行事を通して、まだまだ元気な方へボランティア参加を促し、これからも地域を見守る目を少しずつ増やしていきたい。
住之江地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- 見守りというと、高齢者向けのように捉えられる方も多いと思うが、住之江地域は赤ちゃんから高齢者まで行き渡るよう頑張っている。
- 28台の防犯カメラが作動している。
- 令和3年度から広報紙さざんかのポスティング事業を開始しており、地域をよく知る老人会と事業所がポスティングを担当している。
- 地域のイベントや防災情報を「住之江わくトク倶楽部」で発信している。
- 令和3年度秋に中学校で避難訓練を実施。次世代の見守り活動育成につながるのかが楽しみ。
(2)今後の見守り活動について
- 町会長や女性部長、会館で活動している方々に地域の人のことで何か情報を得た場合は必ず見守りあったかネットコーディネーターに伝えてほしいとお願いしていく。
住吉川地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- 毎月第1日曜日開催の「ふれあいサンデー」での見守り。
(2)今後の見守り活動について
- 休止していた行事を再開しているので、行事での声掛けや見守りをしていきたい。
加賀屋地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- 「緑木みどりのコミュニティパーク」で収穫祭をおこなっており、地域の保育園児、小学生、支援学校の子どもたちが楽しみにしている。
(2)今後の見守り活動について
- 世代間交流を活発に進めていきたい。
加賀屋東地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- 加賀屋商店街やスーパーなど日ごろ街なかで出会ったときに、関わっている方や活動参加者から生活状況の変化等を伺うようにしている。
(2)今後の見守り活動について
- これまで以上に地域住民に声掛けをして様子を見ていきたい。
- 異変等があれば、専門職につないでいきたい。
粉浜地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- 普段、粉浜商店街やスーパーで出会ったときに何気ない会話のなかから生活の様子を伺っている。
(2)今後の見守り活動について
- 何でも気軽に話せるご近所さん的な存在、何かあったときに専門職とのパイプ役として活動していきたい。
平林地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- 毎月友愛訪問ボランティアさんによる見守りを兼ねたヤクルト訪問をしている。何か変化があれば情報共有し、専門職と連携。
- 孤立死が発生したことをきっかけに、平林をモデル地域としてかぎ預かり事業を実施。
(2)今後の見守り活動について
- これからも友愛訪問ボランティアによる見守り訪問を継続していく。
- かぎ預かり事業を他の住棟にも広げていく。
新北島地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- 相手の話を「聞く、いっぱい聞いてあげる」。コロナ禍で余計に話し相手がいないという方が多くなり、一人暮らしの方のなかには「今日1日誰とも話をしなかった」という方もおられるので、そのような方がゼロになるように、見守りあったかネットコーディネーターに何でも話してほしい。
(2)今後の見守り活動について
- 新北島は元気な方も多いが、埋もれている方もきっと多いはずなので、一人でも困っている方を見つけ出し、専門機関につなげていきたい。
南港緑地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- 南港緑は高層マンションが10棟立ち並んでいる。それぞれの住棟に自治会・町会があり、地域活動協議会と連携して事業をおこなっている。
- 各棟の自治会・町会が緊急災害事態に備えて、住民の把握や見守り活動をおこなっている。
- 行方不明となる認知症の方の件数の増加をきっかけに、体験学習を実施。
- 全棟一斉防災訓練や各棟での防災訓練を実施。
(2)今後の見守り活動について
- 配食やふれあい喫茶での見守り活動、防災訓練での安否確認、各棟での普段の見守り活動を引き続きおこなっていきたい。
- URと連携していきたい。
花の町地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- 毎月第3土曜日に実施している配食では、3チームに分かれて見守り活動を兼ねてお弁当の配布をしている。
- 会館前の花壇をボランティアさんが整備しており、いつもきれいな花が咲いている。
- 会館が駅から近い。
(2)今後の見守り活動について
- コロナの影響により約2年間活動が止まっていたが、少しずつ再開してきているので、ふれあい喫茶も再開したい。
海の町地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- 2019年及び2022年に実施した見守りアンケートで「見守り活動ボランティア」に登録していただいた方が約60名おり、それぞれのお住まいの場所で隣近所の見守りを気にかけてくださる方が増え、本当に心強い。
(2)今後の見守り活動について
- コロナの状況を見ながら、「見守り活動ボランティア」の方々と顔合わせをして、地域の見守りについての意見をお聞きし、より充実した見守り活動ができるようにしたい。
太陽の町地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- 太陽地域ネットワーク委員会では、独自に調査した高齢者及び若年障がい者名簿(約1450名)に基づいて、身体状況と家庭状況をそれぞれ色分けした要支援者マップを作成している。このマップには、見守り相談室から提供された「すみのエール」登録者である約100名も落とし込んであり、目的に応じて区別化できるようにしている。
- 民生委員を含むネットワーク委員で担当区域を決め、災害時や必要に応じて実施する訪問活動に役立てている。
(2)今後の見守り活動について
- 認知症サポーター養成講座のステップアップ講座を受けた「ふれあい活動」のボランティアさんにチームオレンジチームとして、認知症の方を地域活動にお誘いする活動を進めている。
- すみのエール登録者の訪問や、広報紙によるお困りごと連絡票の回収で必要な支援のニーズを集約し、対応するとともに、森之宮医療大学の学生さんの協力を得て、独居や認知症等でひきこもりがちな高齢者をふれあいの場にお連れできればと考えている。
清江地域
(1)地域の見守り活動の強みや特徴
- 1年を通して、夏祭り、水鉄砲大会、キャンプファイアー、敬老の日、秋まつり、ハロウィン、芋煮会、肝試し等いろいろなイベントをおこなっており、PTAやボランティアがたくさんいるのが強み。
- 清江小学校の天然芝を活かして、子どもから大人、高齢者まで全員参加型のイベントを毎月開催し、お年寄りの外出機会をつくっている。
(2)今後の見守り活動について
- 1年を通して実施しているイベントの会場は基本的には清江小学校になっている。そこには災害が発生したときの避難場所、避難経路を知っておいてほしいという想いがある。誰でも気軽に小学校に足を運んでもらえるようなイベントをこれからも開催していきたい。
シンポジウム
『すみのエール(要援護者名簿)』等を活用した見守りの取組み事例として、安立地域、粉浜地域、平林地域、海の町地域の4地域に発表いただきました。
安立地域からは、配食を兼ねた見守り活動、日ごろから関わりのある高齢者の方・要援護者名簿登録者の方を対象におこなった新型コロナワクチンの予約支援の取組みについて発表がありました。
粉浜地域からは、粉浜民生委員協議会における見守り活動について発表がありました。
平林地域からは、孤立死をなくすことはできないが、できる限り尊厳のあるお姿で送ってあげたいとの想いから開始した「かぎ預かり事業」について発表がありました。
海の町地域からは、見守りのニーズを把握し「安心・安全・住んでよかった海の町」を目指すため全世帯を対象に実施した「地域の見守り活動に関するアンケート」について発表がありました。
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