ページの先頭です
メニューの終端です。

アジアに旅行される方への必見情報(狂犬病)

2018年12月14日

ページ番号:41561

 

 

 2007年夏休みの海外旅行先トップが中国になりました。
 交通経路の発達、移動時間の短縮と、海外への渡航がはるかに容易になった現在では、多くの人が観光や仕事といった様々な目的で、海外に行くようになりました。
 しかしながら狂犬病が、日本や英国、オーストラリアなどの一部の国々を除いて全世界に分布していることを、皆さんご存知でしょうか?

 狂犬病はひとたび発症すればほぼ100%の確率で、患者を死に至らしめる恐ろしい病気です。
 世界では毎年およそ5万人もの人が狂犬病で亡くなっており、その内3万人以上はアジア地域での死亡者だと言われています。
 また、日本の隣国である中国での狂犬病による死者は、 2007年に入ってからは1ヶ月平均300人前後となっています。

 一方、日本は島国であるため、予防注射の接種や野犬の捕獲といった対策が効果を上げ1957年以降の発生はありません。
 しかし、フィリピンで犬に咬まれた日本人2名が、日本に帰国後発病し、2名共死亡するという事件が2006年に発生しております。  

狂犬病の発生状況
 

狂犬病とは

 狂犬病とは狂犬病ウイルスを病原体とする人畜共通感染症で、全てのほ乳類がこの病気に感染する恐れがあります。
 ヒトの場合、多くは狂犬病に感染した動物(犬、ネコ等)に咬まれ、その傷口から感染動物の唾液に含まれる狂犬病ウイルスが体内に侵入することによって、感染します。
 狂犬病には感染してから発病するまでの期間(潜伏期間)があり、その長さは一般的には1~3ヶ月ほどですが、長い場合だと感染動物に咬まれてから数年たって発病したという例もあります。

 なお、狂犬病は通常、ヒトからヒトに感染することはないと言われていますが、非常に稀なケースとして、海外で臓器移植(角膜、肝臓、腎臓等)による感染という事例も報告されています。

どのような症状か

 発病してからはまず、発熱、頭痛、全身倦怠といった風邪のような症状が現れ、やがて咬傷部位に痛みや痒みを感じるようになります。
さらに進行すると、けいれんや麻痺を起こし、幻覚を訴え、精神錯乱を引き起こします。
 また、水などの液体を飲むと喉の筋肉が痙攣を起こし、強い痛みを感じるため、極端に水を恐れるようになります。この他に風が顔に当たることで痙攣を引き起こすこともあり、狂犬病は恐水病や恐風病という名前で呼ばれることもあります。
 そして最終的には呼吸障害により死亡します。
 感染動物に咬まれ後、狂犬病が発病する確率は32~64%の確率ですが、 発病すればほぼ100%死亡します。

 

予防方法

 残念なことに、現在、狂犬病には発症後の有効な治療法がありません。
だからこそ、発病する前の予防が重要となります。

1.出発前の対策

 狂犬病流行国へ行く場合や、現地で積極的に動物と接触する場合は、事前に国内で狂犬病ワクチンを接種することをお勧めします。
 海外へ渡航の際は、事前に自分がこれから行く国が狂犬病発生国か否か、まず確認しましょう。現地の状況を知ることは、とても大切です。
 また、現地で行動する地域の最寄の医療機関を確認することも重要です。

 なお、下記に、海外渡航に際して狂犬病予防接種を受けることのできる、大阪府下の医療機関を記載しました。
 医療機関によっては、電話での予約が必要であったり、手数料の支払いが現金不可で収入印紙のみの受付であったりするので、 予防接種を受ける際は必ず、事前に実施医療機関にお問い合わせください。
海外渡航に際して、予防接種を受けることのできる医療機関
医療機関名住所連絡先
大阪市立総合医療センター大阪市都島区都島本通2-13-2206-6929-1221
大阪府医師会予防接種センター大阪市天王寺区清水谷町19-14
(大阪府医師会医療センター内)
06-6768-1486
(財)大阪空港メディカルセンター大阪府豊中市蛍池西町3-55506-6856-6485
関西空港検疫所大阪府泉南郡田尻町泉州空港中1072-455-1283

 参考:大阪市感染症情報

2.現地での対策

 現地で、犬やネコ、野生動物をむやみにさわらないようにしましょう。
 日本国内では犬やネコをみると、無防備に手を出したり、なでたり、エサを与えたりしますが、狂犬病発生国では絶対にしてはいけません。
 また、アジア地域では犬が一番の感染源となっていますが、ヒトの狂犬病の感染源となる動物はアライグマ、コウモリ、キツネ等多種多様に存在します。野生動物にむやみに手をだすような行為もおおいに危険です。

 狂犬病発病を防ぐ方法の中に、咬まれた後でもできる対策(次項目参照)があるとは言え、 咬まれないようにすることが最良の予防法なのです。

3.咬まれてしまった場合の対策

 もしも、狂犬病感染の疑いのある動物に咬まれたら?
 その場合は、すぐに傷口を石鹸と水でよく洗い流しましょう。
 そして、 直ちに最寄の医療機関に受診し、傷口の処置と狂犬病ワクチンの接種を行ってください。
 狂犬病ワクチンは、狂犬病感染動物に咬まれた後に接種しても効果を発揮しますが、それはあくまでも狂犬病ウイルスの潜伏期間内までです。
 狂犬病を発病してからワクチンを接種しても、何の効果もありません。  

※なお、事前にワクチンを接種している場合でも、狂犬病感染の疑いがある動物に咬まれた場合は必ず追加接種が必要です

 

日本での発生状況

 日本では1957年以降、国内での狂犬病感染は起きていません。
 2006年に不幸にも亡くなられた2名の方は、いずれも海外で感染して帰国後に発病という輸入感染の事例に該当します。
 日本国内での感染は、ヒトの感染は昭和29年(1954年)、動物の感染は昭和32年(1957年)が最後の事例になっています。

 しかし、1732年に海外からの船によって長崎にやってきた犬を通じて狂犬病ウイルスが持ち込まれてから1957年までの間、国内で多くのヒトと動物が狂犬病に感染し、命を落としたことを忘れないで下さい。

 現在、確かに日本国内で狂犬病は発生していませんが、日本を取り囲む国の中には狂犬病の流行国があるのもまた事実です。そういった国々から狂犬病が再び国内に入り込む、という可能性もあるのです。
 狂犬病による悲劇は、日本で暮らす人にとっても、決して他人事ではないのです。

 

最後に

 繰り返しますが、狂犬病発病後の有効な治療法はありません。

 ただし、最大の感染源である犬へ狂犬病予防注射を確実に接種することにより、狂犬病感染の危険性を大きく減少させることができます。

 その為、日本では狂犬病予防法によって、犬の登録と狂犬病予防注射が義務化されています。
 犬を飼っている方は、飼い犬に必ず毎年1回、狂犬病予防注射を行って下さい。

 予防注射を毎年きちんと行うことが、狂犬病の感染から愛犬を守り、最終的にはご自身や家族、友人等大切な人たちを守ることにつながっていくのです。

 

 

もどる

 

SNSリンクは別ウィンドウで開きます

  • Facebookでシェア
  • twitterでツイートする
  • LINEで送る

探している情報が見つからない

このページの作成者・問合せ先

大正区役所 保健福祉課 健康づくりグループ 生活環境担当
電話: 06-4394-9973 ファックス: 06-6554-7153
住所: 大阪市大正区千島2丁目7番95号

メール送信フォーム