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平成30年度 大正区地域福祉ビジョン推進事業講演会を開催しました!

2019年3月4日

ページ番号:460921

平成30年度 大正区地域福祉ビジョン推進事業講演会

 平成29年3月に策定した「大正区地域福祉ビジョン」に基づき、だれもが自分らしく安心して暮らせる地域、みんなが生活をともに楽しむ地域を、地域住民や行政をはじめ、地域に関わるすべての人の力でつくりあげていく福祉をめざす取り組みとして、昨年度に引き続き、大阪教育大学教育学部教育協働学科の新崎国広教授を講師に迎え、「地域における見守り活動の重要性」をテーマとした講演会を開催しました。

講演会概要

開催日:平成31年1月23日(水曜日)19:00~21:00

講師:大阪教育大学教育学部教育協働学科 新崎国広教授

演目:「地域における見守り活動の重要性」

    ~誰も“ひとりぼっちに”しないまちづくりをめざして「助け上手、助けられ上手」のすすめ~

参加者:132名

内容:講師より演目の内容のご講演いただいた後、「見守り相談室」の「見守り支援ネットワーカー」2名と区内10地域に配置されている「見守り推進員」の方々の紹介とともに、日頃の見守り活動の事例報告をしていただきました。

講師による講演内容

誰もひとりぼっちにしないために

 地域における見守り活動、誰もひとりぼっちにしないための「お互いさまのまちづくり」のポイントとして、

「公助」行政や専門職が行う公助、公に助ける。

「共助」ボランティアやNPO団体が困りごとを抱えている方を支援する。

「近助」近くで、ご近所同士で助ける。

「自助」自分のことは自分で頑張れるところまでは頑張る。

 この「公助」「共助」「近助」「自助」4つの支えあいの仕組みを地域でどのようにしてつくっていくかが重要で、この仕組みをつくっていくための役割は、あくまでも区民が主役、行政はサポートとして仕組みづくりのお手伝いをしていく。

 これからの地域福祉は、住民やボランティアの方やご近所での支えあい、そういった方々と行政、専門職がどんな風に手をつなぐかということが重要なポイントだというお話がありました。

助け上手、助けられ上手とは

 続いて、「助け上手、助けられ上手」についてのお話がありました。

 助けた方も助けられた方もお互いに元気に、笑顔になっていく、そういう関係を「相互実現型自立」という。

 お互いさまの意識の中で、自分自身が、「あっ、自分でまだまだ何でもできることがあるなあ」という風に実感してもらうことを「自己有用感」という。

 どちらも見守り活動をおこなう上で大切な感覚。

 「人は必要とされることを必要とする」という言葉があり、人間は支援を受けるだけの存在では元気がなくなり、自分は何か役に立っているという事が見つけられた時、元気になれる、若者も子どもたちも高齢者も障がいのある方もいっしょというお話がありました。

こころ温まる地域における見守り活動のお話~助け上手の例~

 季節によって自分の健康づくりのためにウォーキングの時間を変えておられるという高齢者の話をお聞きしました。

 その方に「地域の見守り活動ありがとうございます。」と声をかけると、「ちゃうねん。わし健康づくりのためにやってるねん。春から夏は日が暮れるのが遅いやろ。だから晩御飯の後に腹ごなしで歩いてるねん。血糖値高くなったらいややからな。」、「秋から冬にかけては腹減らし、美味しいご飯を食べるために、日が暮れてからご飯前に歩いてるねん。」とおっしゃいました。

 つまり、歩いてなにをしておられるかというと、夕暮れになったのに、電気が点いてないお家のインターホンを鳴らして「どうしたん?」と尋ねておられるんです。「ごめんごめん、点け忘れてるわ」と声が返ってきたら大丈夫だし、反対に出てこられなかったら民生委員の方や相談員の方に、「ちょっと心配やから連絡とってくませんか」といって、毎日見守りされてる。そのことを、その方は「見守り活動頑張ってます。」ではなくて、「わしは健康のために、ちょっと世話焼きしてんねん。」とおっしゃるんです。そんな素敵な方がおられました。というエピソードです。

お節介さんのすすめ

 「お節介」とは「節度のあるなかだち」と読み、介入の介は、コーディネート、地域福祉コーディネートをするということ。

 つまり、「お節介さん」とは、目配り、気配り、心配りができて、他人の困りごとをほっておけない、助け上手な方ということになる。

 そういった、いい意味での「お節介さん」をお住いの地域の中でどれだけ沢山つくれるかということが、日頃の見守り、災害時の支援に共通して「地域における見守り活動」を円滑におこなうための大切なポイントではないかというお話がありました。

「見守り相談室」と「見守り推進員」との連携について

「見守り相談室」の「見守り支援ネットワーカー」からの報告

 現在、大正区社会福祉協議会に「見守り相談室」を設置しており「見守り支援ネットワーカー」が2人配置されています。また、各地域の会館や憩いの家に各1人、10人の「見守り推進員」が配置されています。(大阪市及び大正区役所からの事業委託)

 「見守り相談室」には、次の3つの機能があります。

機能1 要援護者名簿に係る同意確認・名簿整備・訪問

 真に支援が必要な要援護者を把握するため、行政と地域が保有する要援護者の情報を集約し、地域への情報提供にかかる本人の同意確認を行い、地域の見守り等につなぎます。

機能2 孤立世帯等への専門的対応

 孤立死リスクの高い要援護者やセルフネグレクトの状態にある方に対して、福祉専門職のワーカーが粘り強く訪問を繰り返し、地域の見守りや福祉サービス利用につなげます。

機能3 認知症高齢者等の行方不明時の早期発見

 事前登録している認知症高齢者等が行方不明になった場合に、早期発見・保護につながるよう、氏名や身体的特徴等の情報をメールやFAXにより協力者に配信します。 

 また、「見守り推進員」は「見守り相談室」と連携した次の役割があります。

「見守り相談室」が実施している機能1~3の事業との連携業務

機能1「要援護者情報の整備・管理業務」での連携

  • 要援護者名簿による、同意確認のための見守り支援ネットワーカーとの同行訪問
  • 同意者の地域での見守り活動(者)へのつなぎ
  • 地域における見守り支援体制の構築補助、地域各種団体との円滑なつなぎ

機能2「孤立世帯等への専門的対応」での連携

  • 地域のアンテナ機能として、自ら相談できない要援護者の把握・発見
  • 地域が把握する要援護者情報の収集業務、訪問も行っています

機能3 認知症高齢者等の行方不明時の早期発見での連携

  • 事前登録者の見守り。必要に応じて2、3ヶ月に1回の見守り訪問をしています。

「見守り相談室」と「見守り推進員」が連携した活動事例

事例の概要について鶴町地区の見守り推進員から報告を受けました。

  • 集合住宅で独居生活する80歳代の男性。家族構成は、他府県にお住いの娘2人
  • 住民からの通報により本人とつながる。
  • 家族に状況を確認する。自宅でターミナルケア中であるが、認知症なのか薬の影響なのか幻聴や幻視、被害妄想もみられ医療サービスもストップしている。
  • 家族も他府県在住のため頻繁に来られない状況。
  • 介護サービスに関しては、拒否が強い。
  • 精神的に落ち着くまで「見守り相談室」と「見守り推進員」とで見守り訪問する。
  • その後、落ち着いてきたこともあり、医療サービスも再開。
  • 見守り訪問が、毎日から週2日になった中、推進員が訪問しても応答がない異変に気付く。すぐに家族に連絡をして救急搬送してもらい、一命を取り留めた。
  • 体調も回復に向かったが、在宅での生活は難しくなり施設入所となった。

 始めから受け入れが難しい方でしたが、ねばり強く訪問を重ね、信頼関係を築き、家族とも連絡がとれたので結果として最悪な状況を防ぐことが出来た。また、この方と携わりを持たせてもらった中で一番嬉しかったこととしては、訪問するたびに笑顔が戻り、一時的ではあるが、自分らしい生活を取り戻された事の事例報告をいただきました。

講師によるまとめ

 地域の中にも周りの方と関わりを持たない、困った人と思う方が沢山いらっしゃると思います。そういった人は、実は問題を自分で解決できずに困ってる人という考え方をして欲しいと思います。

 ご近所の方々で関わりを持とうとしても近すぎてケンカになってしまったり、うまくいかないかもしれません。そんな時、ちょっと専門職に依頼すると直接的な利害関係が無いから丁寧にお話を聞いていただいて、問題解決の糸口になるかもしれません。

  地域で問題を抱えている、それと同時に生き辛さを抱えている人。そんな一番しんどい人が笑顔になれるまちが、すべての人が笑顔になれるまちではないかなと思います。

  地域福祉とは「笑顔づくり」。目配り、気配り、心配りのできる方、すなわち「お節介さん」が多い環境になれば、自分から「ちょっと頑張ってみようかなあ」という力が発揮できるんではないかなと思います。

                                                               (まとめ:大正区役所 保健福祉課)

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各地域の「見守り推進員」の皆さん

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