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お父さん、お母さん、保護者のみなさんへ こどもの「学力向上」へ向けてご協力をお願いします ~区長メッセージ~

2020年6月17日

ページ番号:504896

 これまでの大正区総合教育会議での議論や委員のみなさまからいただいたご意見を踏まえ、大正区担当教育次長として、こどもの「学力向上」へ向けたメッセージを作成しました。
 大正区政として、今後、こどもの「学力向上」へ向けて、区行政、各学校園、そして、住民の自治・地域活動が互いに連携しつつ力を尽くしていきます。
 また、経済的な困窮、学習・生活習慣の改善について、こどもや家庭が自力で解決できない場合、行政による福祉的措置と地域住民どうしの見守りや支え合いとでサポートしていきます。

 お父さん、お母さん、保護者のみなさんもご協力をお願いいたします。


めざすべきこどもの目標像と学力向上

 大阪市のこどもの「学力向上」が今、大きな課題になっています。

 「学力」とは何でしょうか?。新しい学習指導要領によると、こどもがバランスよく身に付けなければならない「力」について、

  • 学んだことを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力、人間性など、
  • 実際の社会や生活で生きて働く知識及び技能、そして、
  • 未知の状況にも対応できる思考力、判断力、表現力など

と目標設定しています。このうち「学力」は、

の結果を通じて、最もわかりやすく見える化されるこどもの「力」の指標でもあります。

 「テスト」と聞くと、学歴偏重時代に流行った「暗記モノ」や「難しい計算問題」、あるいは、「受験対策」をイメージする人もいるかもしれません。しかし、これらのテストは現在、

  • 「実生活に常に活用できるのが望ましい知識や技能」、あるいは、
  • 「知識や技能を活用する力、課題解決へ向けて構想、実践、評価、改善する力」

などを測定する内容になっています。そして、測定の大きな目的は

  • 教育施策の検証と改善
  • 学校での指導の充実や学習状況の改善

に役立てることです。実際の問題例を【参考1】別ウィンドウで開く(PDF形式、1.28MB)として添付しておきました。これを見ると上記の意味を具体的に理解することができます。

 大阪市教育委員会は、

  • 「子どもが安心して成長できる安全な社会の実現」、と合わせ、
  • 「心豊かに力強く生き抜き未来を切り拓くための学力・体力の向上」

を「2つの最重要目標」の1つに位置付け、「めざすべきこどもの目標像」を実現しようとしています。

 平成30年1月に行った「大正区民モニターアンケート」では、大正区で行われる教育の目標として、

  • 「幅広い知識と教養」(教育基本法上の文言)

を大切と思っている区民が最も多い(約60%)ことが明らかになりました。

 私達は教育を通じてどのようなこどもを育てるべきなのでしょうか?。「大阪市教育振興基本計画」は、その「目標像」を次のように定めています。
 (1)個人の尊厳を重んじ、その意見を尊重する、
 (2)自由と規範、権利と義務を重んじ、自己判断と自己責任で道を切り開く、
 (3)真理、正義、公共の精神を追求する、
 (4)豊かな人間性と創造性を備える、
 (5)国際化や災害発生などに立ち向かう「生き抜く力」を備える、そして、
 (6)我が国と郷土の伝統、文化を尊重し、それらを育んできた我が国と大阪を愛し大阪に相応しい文化の創造をめざす。

 では、そのうち、学力(体力)向上を通じて実現できるこどもの目標像とは何でしょうか?。「なぜ、学力向上が必要か?」との議論でもあります。同「計画」は次のような学力(体力)向上の目的を掲げています。
 (イ)様々な情報をもとに、論理的な思考能力を活かし、自分の頭で考え、自分の判断と責任のもとに国際社会で力強く生きていくこと、
 (ロ)国際化する社会を生きる可能性を持っていること、
 (ハ)心身ともに健康で活力のある生活を送ること、そして、
 (ニ)郷土「大阪」に愛着を持っていること。

 これらの実現へ向けて、特に、

  • 基礎学力
  • 論理的思考能力
  • 英語
  • 理科
  • 数学
  • 体力
  • 大阪の歴史や文化を知ること

をめざしています。

 こうした「こどもの目標像」やそれを実現するための「学力の必要性」について、区内市立学校園はそれぞれ、校園長の責任で、学校選択制希望調査の前に刊行する「学校案内」や各学校ホームページなどで見える化しています。さらに、大阪市学校活性化条例では、各学校園に設置した「学校協議会別ウィンドウで開く(注釈2)(PDF形式、231.30KB)」から意見を聴取することが定められています。

 「大正区総合教育会議」の委員からは、

  • 「物事の真理を自ら見つけ、それをみんなへ自分の言葉でわかりやすく説明できるようになってほしい」
  • 「地域や社会に根付いてほしい」
  • 「人間性豊かになってほしい」
  • 「あいさつがきちんとできるなど、周囲の人々と礼儀正しく接してほしい」

など、「こどもの目標像」について様々な意見が出ています。

 大正区担当教育次長としては、こどもには、夢を自ら追い求め、目標を自ら成し遂げ、また、そういう自分を自ら尊重するおとなへと成長してほしいと考えています。その際、夢や目標の選択肢を広げ、その実現能力を高めるためにも、学力向上は必須の課題であると考えています。

学力向上の具体策

 「こどもの目標像」を実現するために必要な「学力向上」の具体策は、まずもって、区内市立学校園において校園長の責任で策定する「運営に関する計画」に盛り込まれています。上述したとおり、それらは「学校案内」や各学校ホームページなどで見える化され、「学校協議会」の評価も受けています。具体例として【参考2】別ウィンドウで開く(PDF形式、267.64KB)に掲げておきました。

 教育委員会は、各学校園を支援するため、

  • 学校力UP支援事業
  • 学力向上推進モデル事業

などの施策展開をしています。前者は、「全国学力・学習状況調査」「大阪市小学校学力経年調査」「中学生チャレンジテスト」の結果で「課題あり」と判断された学校への支援策、後者は、授業改善へ向けた実践的指導を行い教員の指導力向上を通じて基礎学力の定着を図るものです。その他、

  • がんばる先生支援事業
  • プログラミング教育推進事業

などの多様な施策を講じています。

 大正区担当教育次長としてはこれまで、各学校や教育委員会による施策を補完する立場で、
 (Ⅰ)学力向上を下支えするこどもの学習習慣、生活習慣の向上、
 (Ⅱ)基礎学力の重視、そして、
 (Ⅲ)夢や目標を持ったり学力の必要性を自覚したりとのきっかけをこどもに提供
との基本的な考えかたのもと、

  • 「民間事業者(塾)を活用した課外学習支援事業」(通称:「つつじ塾」)
  • 「学習・登校サポート事業」
  • 「学習スキルアップ事業(リーディングスキルテスト)」

など【参考3】別ウィンドウで開く(PDF形式、268.28KB)にご覧いただけるような施策をこれまで講じてきました。

 「学力向上」各施策の成果をお示しするには困難が伴いますが、今年度の全国学力テストの結果について、ここ数年間、「回復傾向にあるか高いレベルで安定している学校」、「不安定な状況の学校」、「悪化傾向にあるか低いレベルのままの学校」の順に、中学校は1校-2校-1校、小学校では5校-5校-0校となっています。大正区担当教育次長として今後も、あらゆる形で、「学力向上」の成果を具体的にお示ししていきます。

学力向上へ向けた今後の対策

 新しい時代においては、「情報の共有」をベースに開かれた議論をすることが民主主義のプロセスとしてとても大切です。(各学校園の運営、住民の自治・地域活動を含む)大正区政が持っている情報は区民の情報でもあります。区民のみなさんに「学力向上」に強い関心を持っていただきご協力いただくため、「大正区のこどもの強みや弱み、そして、課題」について大正区担当教育次長として積極的に情報発信していきます。

 新しい「教育振興基本計画」への改定や来年度以降の教育関連の計画・予算は現時点、教育委員会、市会を中心に議論されています。区内市立学校園の「運営に関する計画」は今後、新年度の各学校園の「学校協議会」へ向けて策定されていくことになります。また、区内校園長からは「学校教育や教員への人的・金銭的サポートを」との要望、意見があります。次に、学校の負担軽減。「負担」には、学校園の担いでは本来ない「家庭教育」、「生活困窮など福祉的課題を持つこどもや家庭へのサポート」、あるいは、「必要以上の飲食を交えた地域住民との懇親行事への出席」も含まれています。そして、保護者を含む区民の意識啓発も欠かせません。

 「大正区総合教育会議」からは、

  • 「サポート付きの自習などこどもが自主的に勉強する環境を整えてほしい」
  • 「こどもが身近で短期的な目標を自ら設定してそれを達成していくような居場所をつくっていきたい」
  • 「教員に課すアンケートやレポートを減らして教員がこどもを教える時間を増やしてほしい」

などの具体的施策アイデアが出ています。

 これらを踏まえ、大正区政として次の基本方針で学力向上課題へ取り組んでいきます。これまで取り組んできた【参考3】別ウィンドウで開く(PDF形式、268.28KB)の具体的施策を継続、充実させていきます。すなわち、
 (Ⅰ)学習・生活習慣のアップ、
 (Ⅱ)基礎学力の重視、そして、
 (Ⅲ)夢、目標、学習のきっかけづくり
を引き続き行っていきます。

 そのうえで、すべての市立小・中学生の学習・健康状態を把握する「こどもサポートネット」をさらに強化するため、就学後のベースとなる就学前(0歳児~5歳児)のこどもの健康状態を今年度のできるだけ早い段階ですべて把握するよう仕組みを構築します。そして、学校園や区役所だけでは支えきれないこども、家庭については、生活困窮者自立支援事業、児童虐待への対応を通じて関係機関と連携して支えていきます。

 一昨年度から取り組んできた「小・中学生の朝食欠食問題」については、今年、具体的に施策化していきます。区内学校園と区役所とで協力して昨年行った区内調査により、朝食欠食と学習意欲・習慣、睡眠、スマホの使用、そして、自尊心との関連性が明らかになりました。朝食、睡眠、スマホ、自尊心に関わる課題へ包括的に取り組み、学力向上へ役立つようにします。

 「夢」や「目標」を持っているこどもをもっと増やすということも大正区の課題です。「学力」との関連性が認められているこどもの「夢」「目標」をもっと育んでいかねばなりません。「ほめる」「ほめられる」より、こどもが自分で自分をほめる、尊重することこそが真の自尊心につながるとの議論もあります。

  • 朝ごはんを食べる
  • 毎日1時間勉強する
  • グッスリ寝る
  • スマホを自制的に使用する

など、こどもが、日常の学習・生活習慣に対して「目標」を自ら設定し、自ら達成、そして、自らをほめることができるような仕組みづくり、きっかけづくりを検討します。

お父さん、お母さん、保護者のみなさんへお願い

 これまで述べてきたように、大正区政として、こどもの学力向上へ向けて今後、区行政、各学校園、そして、住民の自治・地域活動が互いに連携しつつ力を尽くしていきます。また、経済的な困窮、学習・生活習慣の改善について、こどもや家庭が自力で解決できない場合、行政による福祉的措置と地域住民どうしの見守りや支え合いとでサポートしていきます。

 ただし、これらに加えて、お父さん、お母さん、保護者のみなさんのご協力は不可欠です。

 保護者のみなさんには、ご自分のこどもが学校などでの学習をどの程度理解できているかについて、強い関心を持ってください。さらに、努力はしているが理解できていないのか、意欲がそもそも欠けていて努力すらしていないのかを把握してあげてください。学習だけではありません。遅刻をしていないか、宿題をちゃんとやっているか、忘れ物はしていないか、服装は乱れていないか、虫歯はないか、そういうことをチェックすることもとても大切です。

 こどもの学習・生活習慣の改善に力を尽くしていただくのは当然のことながら、こどもが何らかの形で学習や生活の習慣を改善しようとし始めたらそれを温かく見守り支えてあげてください。こどもが学習をそばで始めたら、テレビを見たり酒を飲んだりしながら大騒ぎするようなことなく、静穏な環境を整えてあげてください。こどもの生活習慣は家庭全体の生活習慣と一体です。保護者のみなさんにも自らの生活習慣に自覚を持っていただきたいと思います。上述したとおり、夢や目標を抱くことは、学力だけでなく自尊心の向上へもつながっています。こどもが夢を描き、目標を設定することを是非応援していただき、そのきっかけをつくってあげてください。

 お父さん、お母さん、保護者のみなさんが、こどもの様子を見て、把握して、そして、こどもとともに考え悩むことがこどもの学力向上には不可欠です。大正区のこどもはみんないい子です。いい子にはなおさら、「学力」を身に付けてほしい、授けてやりたいとの思いを区民全体で共有しましょう。どうかよろしくお願い申し上げます。

以上

注釈

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ファックス:06-6554-7153

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