令和3年度　天王寺区役所の事業予算・事業概要について

令和3年度の予算編成にあたっては、区将来ビジョンに基づき、多様な区民の声を聞き取りながら、次の各施策に重点的に取り組むことを念頭に、予算編成を行う。

• 【世界に通じる文教「都市」をめざした人材育成の取組】として、子育て支援施策の充実を図るとともに、未来を担う人材の育成に取り組み、世界に通じる文教「都市」をめざす。
• 【支援を要する人一人ひとりの命を守りぬく地域福祉】として、支援を要する方々の見守り体制の推進を図るとともに、健康でいきいきと暮らせるまちをめざし、健康増進の取組を展開する。
• 【地域の力を結集した「防災力」向上の取組】として、区民一人ひとりの「防災力」の強化による自助力の向上を図るとともに、数多いマンションに特化した防災対策の強化や、地域・協力企業などとの連携による共助力の強化に取り組み、地域の力を結集して「防災力」の向上に取り組む。
• 【戦略的なシティ・プロモーションの推進】として、地域が主体的に展開・活動できる体制づくりに継続して取り組むとともに、区の歴史的・文化的資産を活かした情報発信についてさらなる強化を図る。
• 【大きな公共を担う活力ある地域社会づくり】として、地域一体となった地域課題の解決、地域活性化に取り組む「地域活動協議会」運営支援等に取り組む。

このため、各種施策・事業を徹底的に見直しつつ、広告事業や行政財産の活用などにより財源を確保することで、更なる区民サービスの向上を図る。

（参考）　【区長】 区長自由経費、【区CM】 区シティ・マネージャー自由経費

［関連事業］地域子育て支援の推進（うち家庭児童相談運営費）等【区CM】予算額10,679千円【区長】予算額1,171千円

【概要】
潜在的な虐待の可能性の発見と未然防止をめざして、子育ての不安を相談できる場をつくり親子へのケアを強化するとともに、民間保育施設等との情報交換・連携強化によりセーフティーネットを構築する。

【工夫点】
気軽に相談・情報交換できる場の設置と家庭児童相談員の体制強化や言語聴覚士による言語発達相談の実施により、子育ての不安を抱える親子に対する支援の流れを作るとともに、これまで現状把握が難しかった認可外保育施設等を巡回訪問し、連携を強化していく。

［関連事業］大阪市こどもサポートネット（コーディネーター配置）【区CM】予算額8,246千円

【概要】
いじめや不登校等の不安や悩みを抱えている児童・生徒及び保護者をコロナ禍においてもよりきめ細かくサポートするため、スクールカウンセラーを増員し、区内の全小中学校（11校）に1人ずつ配置する。

【工夫点】
各校専任のスクールカウンセラーを配置することにより、子どもや保護者の状況を十分に把握し、状況に応じた細やかな対応ができるほか、各校での大阪市こどもサポートネットの取組において、より有効な支援につなぐことができる。

【概要】
大規模災害への備えを強化するため、備蓄物資の充実や地域の活動体制を整備するとともに、マンションにおける自助・共助の体制構築を支援し、区民の総合的な防災力の向上を図る。

【工夫点】
地域における共助を推進するため、区が開催するマンション向け防災講座に地域の防災リーダーも講師に招き住民同士の連携強化を図るほか、マンション住民に特化した周知啓発を行い、自助の備えなど災害対策へのさらなる意識向上につなげる。

【概要】
令和3年に迎える聖徳太子没後1400年にあわせた講演会や歴史ウォークの開催等を通じ、当区ゆかりの歴史的・文化的資産の魅力を発信し、区のにぎわいづくりにつなげる。

【工夫点】
地域住民・地域団体・企業等が主体的に行う区の魅力発信につながる取組を支援することで、天王寺区のブランディングをより一層強化する。また、周辺区や関係先と連携し、区の魅力を広く発信することで、より効果的にシティ・プロモーションを推進する。

［関連事業］独居高齢者等見守りサポーター事業【区長】予算額5,262千円

【概要】
避難行動要支援者名簿登載に同意の得られた要援護者に対して、地域住民などによる平時の見守り活動を実施するとともに、災害時の避難支援への備えの強化を図る。

 【工夫点】
当事業に当区独自の独居高齢者等見守りサポーター事業を付加し、75歳以上で介護保険のサービスを受けていない独居高齢者・高齢者のみの世帯を福祉専門職が定期的に訪問し、医療介護等への課題へ早期発見・対応を図る取組を要援護者に対する見守りと一体的に実施する。

※参考資料　天王寺区将来ビジョン