参考資料3 2024年6月14日提出 2024年6月17日発表 オールジェンダートイレ事前調査の報告 新設Cチーム企画 濱崎はるか 1.要望と問題の背景 新設Cチーム企画は、現在、要望として以下のことを出しています。 1.オールジェンダートイレを設置 2.既存のバリアフリートイレをオールジェンダー化する 3.利用拒否問題を減らす(本人の性自認で使えるように) 多くのトイレが、多様なSOGIESCを前提としておらず、依然として男か女かの二元論を前提としていることによって、LGBTQ+をはじめとする多様なSOGIESCの人にとって使いにくいものになっています。なお、適切なトイレの配置やレイアウトは建物の用途によって異なります。ですから、すべてに共通し、普遍的に良いとされるトイレがあるわけではありません。 2.事前調査の概要 5月1日~6月13日に、大阪市交通バリアフリー基本構想推進協議会およびワークショップ(現地確認)に先立ち、梅田地区、なんば地区に位置するトイレの実態を事前調査しました。調査の目的は、「すべての人」が使いやすいと感じるトイレの整備に向け、オールジェンダー使用および転用の可能性を把握することです。調査する項目として、以下の3点にしぼりました. ・オールジェンダートイレとして使えるトイレがどれぐらいあるか(個数、仕様) ・トイレがSOGIESCに関わらず、利用しやすいものかどうか(配置、表示など) ・男女別トイレの表示が、男女二元論や既存のジェンダー観をどのぐらい反映したものになっているか(絵、色、デザインなど) 3.梅田地区となんば地区の課題 調査の結果、「1.要望と問題の背景」に示した要望を満たすために、梅田地区となんば地区では以下の使いにくさの課題が明らかになりました。 ・バリアフリートイレ室数不足。 ・オールジェンダートイレを示す名称の設定。 ・百貨店、商業ビル、複合施設などで、男女別片方のトイレしかない構造が多く見られた。 4.地域別の調査結果の詳細 北ルート 主な道順: JR大阪駅→ノースゲートビルディング3階→ルクア/ルクアイーレ各階→グランフロント大阪南/北館各階 ほか:JR大阪駅うめきた地下口、阪急大阪梅田駅、阪急三番街 (良い!)オールジェンダートイレとして使えるトイレ(個数、仕様) ● 2室確保あり JR大阪駅連絡橋口改札内、JR大阪駅うめきた地下口改札内 ● 1室確保あり JR大阪駅中央口改札外、ルクア(B2、5、10階)、ルクアイーレ(B1、2~10階)、グランフロント大阪北館(B1~6階)、グランフロント大阪南館(1、3~7階)、阪急大阪梅田駅(2階改札内、3階改札外)阪急三番街B2階南館・北館連絡通路横 (問題!)SOGIESCによっては、使いにくいトイレ(配置、表示など) コングレコンベンションセンター(グランフロント大阪北館B2階) 開口が男女別トイレ側を向くため、使いにくい。開口を廊下側に変更したら、使いやすいのでは。 写真はコングレコンベンションセンターの配置図。 (問題!)SOGIESCによっては、使いにくいトイレ(配置、表示など) グランフロント大阪南館B1階、2階 南館のB1階、2階は開口が女性トイレ側を向くため、使いにくい。開口を廊下側に変更したら、使いやすいのでは。 写真は左2つが南館2階。右がB1階。 ノースゲートビルディング3階 扉のピクトグラムが男女別のため、使いにくい。 類似の事例として、TWRりんかい線大井町駅B1階改札外トイレ 写真は左が男性トイレと男性バリアフリートイレ。右が女性トイレと女性バリアフリートイレ。バリアフリートイレの扉にピクトグラムが掲示されている。 ルクア/ルクアイーレ各階 バリアフリートイレ室数が不足。ルクアはB1、1、2、3、4、6、7、8、9階、ルクアイーレはB2、1階にバリアフリートイレの設置がない。男女別トイレが多い。 東ルート 主な道順:大阪メトロ梅田駅→阪急うめだ本店→ホワイティうめだ→ヘップナビオ/ファイブ ほか:大阪メトロ東梅田駅 (良い!)オールジェンダートイレとして使えるトイレ(個数、仕様) ● 2室確保あり ヘップナビオ8階TOHOシネマズ本館スクリーン1横 ヘップナビオ5階阪急メンズ大阪 ※別の問題あり ● 1室確保あり 大阪メトロ梅田駅(北改札内、中南改札内、南改札内)、阪急うめだ本店3階モンクレール横、ホワイティうめだ(ノースモール2J-4号階段側、サニーテラス、泉の広場M-14階段側)、大阪富国生命ビルB2階、ヘップナビオ7階ナビオダイニング、ヘップファイブ(B1、2階)、エスト 写真左がホワイティうめだサニーテラスのバリアフリートイレ。ピクトグラムの下に「どなたでもご利用になれます」の掲示があり、使いやすい。ただし日本語表記のみ。 写真右がヘップナビオ5階阪急メンズ大阪。ピクトグラムは過剰ではないので、使いやすい。 (問題!)SOGIESCによっては、使いにくいトイレ(配置、表示など) ホワイティうめだ バリアフリートイレ室数が不足しているので、増やしてほしい。 ヘップナビオ5階阪急メンズ大阪 運用上の問題がある。※付記に記載。 写真はバリアフリートイレ内部。 ヘップファイブ2階 名称は、「ファミリートイレ」。配置は良いが、壁面の塗色が赤と青であり、既存のジェンダー観が強い。 写真は外観。 付記:ヘップナビオ5階(阪急メンズ大阪)バリアフリートイレの運用上の問題について 荷物置き用の小型の机が床に置かれていた。車いすユーザーの移動を阻害している。 南ルート 主な道順:サウスゲートビルディング→ディアモール→梅田DTタワー、大阪駅前ビル→JR北新地駅 ほか:大阪メトロ東梅田駅、駅前第3/第4ビル、梅田DTタワー、阪神百貨店 (良い!)オールジェンダートイレとして使えるトイレ(個数、仕様) ● 1室確保あり サウスゲートビルディング3階大丸梅田店、ディアモール大阪(大阪駅前第1ビル側D49出口、円形広場D31出口、大阪駅前第4ビル側)、大阪駅前第1ビル(1階)、大阪駅前第2ビル(1階)、大阪駅前第3ビル(1階)、大阪駅前第4ビル(1階)、梅田DTタワーB2階 左1枚目がディアモール(駅前第1ビル側D49出口)の外観。右2枚目と3枚目が駅前第2ビル1階。 駅前第2ビルは1976年の完成建物だが、オールジェンダー使用に支障なかった。目的外使用を警告する掲示物があった。「ここで、身体や髪の毛を洗ったり洗濯することはご遠慮ください。」と書いてある。 (問題!)SOGIESCによっては、利用がむずかしいトイレ(配置、表示など) JR北新地駅改札内 男女別に分かれた出入口を必ず通るため、使いにくい。 左が外観。右が配置図。外観左に青い男性トイレ、右に赤い女性トイレ。 大阪メトロ東梅田駅改札内 ※2023年9月13日から継続して掲載。 男女別に分かれた出入口を必ず通るため、使いにくい。 壁面のトイレを示すマークは大きすぎる 写真は左が出入り口。右が外観。外観には高さ1.5m、横幅2mほどの大きさで男女ピクトグラムが壁面に描かれている。 サウスゲートビルディング3階大丸 バリアフリートイレ室数が不足なので、増やしてほしい。 ピクトグラムが控えめで良い。せっかく男女共用トイレなので男女ピクトグラムを共に黒に塗ったら、使いやすいのでは。 写真はピクトグラム。 西ルート 主な道順:阪神大阪梅田駅→大阪メトロ西梅田駅→ハービスプラザ/エント→ブリーゼタワー ほか:JR大阪駅西口改札内、明治安田生命大阪梅田ビル (良い!)オールジェンダートイレとして使えるトイレ(個数、仕様) ● 2室確保あり JR大阪駅西口改札内 ● 1室確保あり 阪神大阪梅田駅B1階西口改札内、阪神大阪梅田駅B2階東口改札外、大阪メトロ西梅田駅南改札外、ハービスプラザエント3階、ブリーゼブリーゼ3階、明治安田生命大阪梅田ビル地下1階、ハービスプラザエント(B1階バスのりば待合ロビー内、1階、3階、6階西) ● オールジェンダートイレ ハービスプラザ(3階、5階) ●バリアフリートイレではないオールジェンダートイレ だれでもトイレ 写真はハービスプラザ。 車いすユーザー、男女、ベビーマークが配置されている。英語でオールジェンダートイレと表記あり。 (問題!)SOGIESCによっては、使いにくいトイレ(配置、表示など) ハービスプラザエント(2階、4階、5階) 男女別トイレの奥にある。男女別に分かれた空間を必ず通るため、使いにくい。 写真2枚。 1枚目は2つの出入り口が見える。手前に男性と車いすユーザーを示すピクトグラム。奥に女性と車いすユーザーを示すピクトグラム。 2枚目は男性トイレ内部。奥に車いすユーザーも使える広い便房がある。 (問題!)オールジェンダートイレの名称 実際にあった「だれでもトイレ」 車いすユーザーやオストメイトの方が使用できないため、名称が「だれでもトイレ」は不適切。「オールジェンダートイレ」に変更したら、適切なのでは。 写真3枚。1枚目:入口正面。「トイレ」と表記。緑色の男女のマーク、6色レインボーの半分ズボン半分スカートの人のマークがある。おむつ交換台を示すマークもある。 2枚目:だれでもトイレ扉。「どなたでもご自由にお使いください」と書かれた1枚目と同じピクトグラム。下におむつ交換台のマーク。 3枚目:だれでもトイレの内部。狭く、最低限の機能しかない。写真に写っていないが、反対側におむつ交換台のみがある。 その他 主な施設:梅田スカイビル(滝見小路、テアトル梅田) (良い!)オールジェンダートイレとして使えるトイレ(個数、仕様) ● 1室確保あり 梅田スカイビルB1階滝見小路 写真3枚はすべて梅田スカイビルB1階滝見小路。 1枚目:楕円の看板には下側に「車椅子専用」、上側に「御便所」と漢字表記されている。楕円の中央には男と女のイラストがある。なお、大正時代を意識しているため、現代とは逆に右から左に読む右横書き。 2枚目:左に男性トイレ、右に女性トイレとバリアフリートイレ。男性トイレには青いのれんがかかり、女性トイレには赤いのれんがかかる。 3枚目:バリアフリートイレの扉に示すピクトグラム。車いす、オストメイト、介護ベッド、フィッティングボード、ベビーチェア。「このトイレは多機能トイレです。ここを必要とされている方を優先とさせて頂いております。ご協力お願い致します」と注意書きが貼られている。