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平成29年度モデル修景(地域魅力創出建築物修景事業)

2019年4月19日

ページ番号:417037

平成29年度モデル修景

  • 平成29年度モデル修景の「中野鍼(なかのはり)」の修景工事が完成しました(平成30年3月22日)
  • 平成29年度は、8月7日から9月8日までエントリーを受け付けたところ、木造伝統建築の町家や長屋、近代建築など10件のエントリーがあり、有識者会議より意見聴取を行い、今年度中の実現可能性なども考慮した結果、東住吉区の「中野鍼(なかのはり)」を今年度の補助対象に決定しました。(平成29年9月29日)

中野鍼(なかのはり)(東住吉区)

建物名称:中野鍼(なかのはり)
所在地:東住吉区針中野3丁目
建物種別:木造伝統建築
修景の範囲:蔵及び屋根付き門(明治35年(1902年)築)(木造2階建て)
修景の内容:劣化した腰壁や門扉の貼り替え及び漆喰の塗り替え、鉄板貼に改変されていた外壁を焼杉板貼に復元、外観を阻害する配線の移設及び照明設備等の隠ぺい 等

修景前後の写真

中野鍼の修景前の写真(全体)

修景前(全体)

中野鍼の修景後の写真(全体)

修景後(全体)

中野鍼の修景前の写真(蔵)

修景前(蔵)

中野鍼の修景後の写真(蔵)

修景後(蔵)

中野鍼の修景前の写真(屋根付き門)

修景前(屋根付き門)

中野鍼の修景後の写真(屋根付き門)

修景後(屋根付き門)

活用

モデル修景決定時の講評:大阪市地域魅力創出建築物修景事業推進有識者会議

 東住吉区針中野に建つ木造伝統建築で、「針中野」の地名の由来となった平安時代から現在まで続く鍼灸院である。敷地内には、江戸時代後期の鍼灸院建物を筆頭に、かつて来院者用に使用していた宿坊や土蔵、門、塀等の木造伝統建築の構えが一体となって残されており、鍼灸院と地域の歴史を今に伝えるとともに、建築的にも貴重な遺構となっている。

 今回修景を計画されているのは、敷地内の複数棟のうち、南側道路に面する屋根付き門と土蔵3棟である。屋根付き門は、以前は鍼灸院入口の一つとして使われ、上部に「鍼」や「なかのはり」の文字が彫られた看板など特徴的な意匠を備えており、敷地内の建物のなかでも古くから続く鍼灸院の歴史がうかがえる貴重な建物となっている。

 この屋根付き門を含む一画が、建築当時の伝統的な様式、素材を尊重して修景されることで、敷地全体としての歴史的・文化的な魅力がさらに向上し、地域の顔として、これまで以上にまちなみの景観的な魅力を牽引する存在となるとともに、庚申街道沿いを中心に周辺に点在する町家や長屋などへの新たな修景の促進効果も期待される。

 また、「中野鍼」は地名「針中野」の由来となった鍼灸院であり、その歴史が地域の成り立ちに深く関連している。歴史ある建築物の存在が修景によりいっそう際立つことで、地域に対する人々の関心が高まるとともにその歴史が継承され、愛着や誇りの醸成につながる点も高く評価できる。

 今後、修景によりさらに魅力の増した建築物として、これまで以上に積極的に情報発信されることで、さらなるにぎわい創出へとつながることも期待され、これらの点から、地域魅力の創出につながる建築物のモデル修景としてふさわしいと考える。

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