咲くやこの花

大阪の芸術文化が花開く

  • HOME
  • ABOUT
  • PRIZE WINNER
  • EVENT
  • INTERVIEW
  • LINK
  • INQUIRY

関連イベント

平成23年度「咲くやこの花賞」贈呈式

令和2年度「咲くやこの花賞」贈呈式
開催レポート

2021年2月18日[木]
会場=大阪市中央公会堂

令和2年度受賞者/
小嶋晶 美術部門 [現代美術]
髙木日向子 音楽部門 [作曲]
笠井友仁  演劇・舞踊部門 [演出]
ミルクボーイ 大衆芸能部門 [漫才]
寺地はるな 文芸その他部門 [小説]

スペシャルゲスト/
松本薰平(平成20年度 音楽部門 [テノール]受賞)

司会/
羽川英樹(フリーアナウンサー)

開催概要

令和3年2月18日(木)午後5時30分から大阪市中央公会堂大集会室において、「令和2年度咲くやこの花賞贈呈式」を開催しました。まずはじめに主催者を代表して松井一郎市長が挨拶し、今年度の受賞者の方々に賞状とトロフィーを贈呈。その後、新受賞者の活動を映像や実演を交えたお話で紹介しました。また、スペシャルゲストとして、平成20年度 音楽部門[テノール]で受賞された松本薫平さんに演奏をしていただきました。

咲くやこの花賞贈呈式

松井一郎市長挨拶 、賞状と記念トロフィーの贈呈

小嶋 晶/美術部門 [現代美術]

小嶋さんは看護師として手術室や集中治療室で10年間務めながら大阪芸大の通信教育でデザインを学んだ後、京都市立芸術大学大学院美術研究科の絵画専攻に入り芸術活動を始めたとういうユニークな経歴の持ち主。医療の現場で日常的に「生死」とかかわってきた経験から生まれた疑問、「魂」「生きる」「自分になる」などをテーマに作品を制作。スクリーンを見ながら絵画作品や深遠なテーマをいろいろな人たちにインタビューした映像と立体作品を組み合わせたインスタレーションなどを解説していただきました。

寺地はるな / 文芸その他部門 [小説]

寺地さんは佐賀県唐津市の出身。結婚を機に大阪に引っ越してきた時に、なかなか友達ができず話し相手を探す代わりに文章を書こうと思い立ち小説を書き始めたという寺地さん。小説を書くのは子供が小学校に行っている間の時間で枚数は1日10枚と決めていることや小説の主人公として選ぶのは本来ならば主人公にならないような人たちが多いことなど、寺地さんの創作の仕方の興味深いお話をしていただきました。今年は、2月に枚方パークを舞台にした「ほたるいしマジカルランド」出版のほか、年内に5冊を出版予定。

笠井友仁 / 演劇・舞踊部門 [演出]

近畿大学を卒業した後、劇団「hmp(現在名はエイチエムピー・シアターカンパニー)」を結成し、現在まで同劇団の全作品を演出してきた笠井さん。海外戯曲の上演や日本の古典を現代演劇として再構成し、俳優の身体性を生かした実験的で先鋭的な表現で注目を集めています。特に笠井さんの独特のメソッドと言われているのが、いわゆる歌舞伎の見栄を切る所作をストップモーションとして演じるスタイル。コロナ禍でリアルな稽古ができない中、リモートで制作していた映像作品「ブカブカジョーシブカジョーシ」と昨年12月に伊丹AIホールで上演した「忠臣蔵」の映像をみながら解説していただきました。

髙木日向子 / 音楽部門 [作曲]

咲くやこの花賞の長い歴史の中で初めて「作曲」として受賞された髙木さん。高校時代はピアノを専攻し、大学は大阪音楽大学の作曲学科へ。大学院卒業後の2019年11月に行われた「ジュネーブ国際音楽コンクール」で優勝し注目されました。今回は髙木さんの作曲した2曲を披露。1曲目のピアノ曲「Mermaid」はアンデルセンの「人魚姫」からイメージした曲。ピアノは瀨崎紀子さん。2曲目はピアノとサックスのDuo曲「Station Rhapsody」。関西のJR・私鉄の各駅で流されている耳慣れたメロディーがたくさん出てくる楽しい曲。瀨崎さんのピアノと崔勝貴さんのサックスで演奏していただきました。

ミルクボーイ 駒場孝・内海崇 大衆芸能部門 [漫才]

大阪芸大の落研でコンビを組み吉本へ入ったミルクボーイ。長い下積みの後、2019年12月の「M-1グランプリ」優勝を機に一挙に全国区となりました。あれから1年3カ月、テレビ、CM、劇場出演と大活躍のお二人。そんな絶好調のミルクボーイのネタ作りは二人でおこなうという。コンビの場合どちらかがやることが多いので珍しい。それを大国町の喫茶店「サモア」でやっていたというのは有名な話。トークの後は皆さんお待ちかねの漫才をしていただきました。会場はもちろん、舞台上の新受賞者の皆さんも大爆笑となりました。

スペシャルゲスト/松本薰平 平成20年度 音楽部門 [テノール]

松本薰平さんが咲くやこの花賞の受賞されたのは12年前。昨年はコロナの影響でコンサートはすべてキャンセルか延期になり久々のリアルなコンサートだという松本薰平さん。まずは薰平さんに今回、歌う曲のご紹介をしていただきました。オペラ「リゴレット」から"女心の歌"。風の中の羽のように女心はわからないという歌。そしてカンツォーネの「カタリ・カタリ」は離れていった女性に向かって私は忘れていない、また戻りたいという情けない男心の歌。最後はオペラ「トゥーランドット」より"誰も寝てはならぬ"。トリノオリンピックで荒川静香さんのイナバウアーで有名な曲。会場に来られた皆さんへ「コロナに負けるな」という気持ちを込めて歌っていただきました。薰平さんの圧巻の歌声に「感動した」「素晴らしかった」とたくさんの感想をいただきました。

[曲目]
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」から"女心の歌"
デ・クルティス:忘れな草
カルディッロ:カタリ・カタリ
ロッシーニ:踊り
プッチーニ:「トゥーランドット」"誰も寝てはならぬ"

[ピアノ]
關口康祐

最後は再び新受賞者に登場頂き、会場の皆さんの暖かい拍手で贈呈式を締めくくりました。
来場されたお客様からは、「いろいろな分野で活躍されている方を知ることができ、新たなことがわかりよかったです」「咲くやこの花賞のすばらしい贈呈式での期待を集められた方の今後が楽しみです」などの感想をいただきました。

開催レポート一覧に戻る

Copyright (C) SAKUYAKONOHANA. All Rights Reserved.