~咲くやこの花コレクション~
大阪倶楽部公開文化サロン
咲くや花まつり
~艶やかな歴代女性受賞者の競演~
開催レポート
2012年3月9日[金]
会場=大阪倶楽部ホール
出演/
桂あやめ 大衆芸能部門[落語]平成8年度受賞
海老一鈴娘 大衆芸能部門[太神楽]平成10年度受賞
片岡リサ 音楽部門[箏]平成23年度受賞
開催概要
平成24年3月9日(金)、大阪倶楽部4階ホールで、咲くやこの花コレクション・大阪倶楽部公開文化サロン 咲くや花まつりを開催しました。
◆片岡リサ 箏演奏
さくらさくら / 編曲 藤井凡太
ロンドンの夜の雨 / 作曲 宮城道雄
母の唄 / 作曲 宮城道雄
初恋 / 作曲 越谷達之助
◆海老一鈴娘 太神楽
◆桂あやめ 落語
創作落語「妙齢女子の微妙なところ」
はじめに、桂あやめさんから、咲くやこの花賞や今回の催しの主旨などのお話をしてくださいました。
トップバッターは、平成23年度咲くやこの花賞を受賞したばかりの片岡リサさんが登場して「さくらさくら」など初春にふさわしい曲を演奏。また片岡さんがライフワークとされている箏奏者であり作曲家でもある宮城道雄さんの曲など、箏を弾きながら素晴らしいソプラノの歌声を披露していただきました。
つづいて登場した海老一鈴娘さんは、江戸時代末期から寄席芸として続いている太神楽を披露。
現在では、関西で唯一の女性太神楽の演者です。ナイフ投げ、そして出刃包丁の先でお皿を回す曲芸、「出刃皿(でばざら)」では、最終的にお皿を支える出刃包丁が3本まで増え、緊張が走った観客席からは大きな歓声が上がりました。
最後の出し物は、板と茶碗を五段に積み上げ、顎の上に立てる「五階茶碗」。
桂あやめさんの口上と片岡リサさんのお箏の演奏も加わり、これまでにない3人の艶やかな競演となりました。
中入りの後は、桂あやめさんの貫録のある落語で〆ていただきました。
お題は、創作落語「妙齢女子の微妙なところ」。あやめさんが、創作落語をはじめたきっかけは、「そもそも落語というのは、男性の噺家が話すように作られているので、女性の噺家として始めたころは、登場人物が男性か女性かお客さんが戸惑ってしまうようでなかなかしっくりこなかった」ことからだという。
今回の創作落語では、ギャル語も入って古典落語とは一味ちがった楽しいお話となりました。
最後に、全員舞台にあがって終演。
終演後、お客様には恒例、大阪倶楽部の館内を見学、ゆったりとした時間を楽しんでいただきました。雨の大阪倶楽部の外観もなかなか風情があります。
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