~咲くやこの花コレクション~
大阪倶楽部公開文化サロン
豊澤雛文 女義太夫を楽しむ会
2016年7月15日[金]
会場=大阪倶楽部ホール
第一部 / 乙女文楽 「一人遣い人形解説」
~人形解説と「傾城恋飛脚新口村の段
(けいせいこいひきゃくにのくちむらのだん)」さわり~
【ひとみ座乙女文楽】亀野直美、木俣かおり
【太夫】竹本雛子
【三味線】豊澤雛文
第二部 / トーク「女義太夫の魅力」
~その歴史と魅力、受賞者の素顔に迫ります~
【司会】畑律江(毎日新聞学芸部専門編集委員)
【出演】豊澤雛文、竹本雛子
亀野直美、木俣かおり
第三部 / 女義太夫「御所桜堀川夜討 弁慶上使の段」
【太夫】竹本雛子
【三味線】豊澤雛文 演劇・舞踊部門[女義太夫]平成20年度受賞
開催概要
今回の公演は、平成20年度に咲くやこの花賞を受賞した女義太夫の三味線 豊澤雛文さんを中心に、太夫の竹本雛子さん、東京から女流義太夫と一緒に公演を行っている、ひとみ座乙女文楽の方々にもご参加いただき、人形も交えて女義太夫の魅力をご覧いただきました。
第一部は、義太夫の竹本雛子さん、三味線の豊澤雛文さん、ひとみ座乙女文楽のお二人による「傾城飛脚 新口村の段(けいせいこいひきゃく にのくちむらのだん)」のさわりと、胴金式という一人遣い人形の解説をしていただきました。大阪では三人遣いの文楽は見る機会がありますが、一人遣いは、なかなか見る機会がないので、大変貴重な解説をしていただきました。また、太夫から三味線、人形遣いまで女性だけで演じる、「乙女文楽」も華やかな舞台となりました。
左から 司会・畑律江、木俣かおり、亀野直美、豊澤雛文、竹本雛子
第二部は、トーク「女義太夫の魅力」と題し、毎日新聞の畑律江さんの司会で、乙女文楽と女義太夫の皆さんにお話をうかがいました。まずは、ひとみ座乙女文楽の木俣かおりさん、亀野直美さんに乙女文楽の活動状況をお聞きしました。次に、三味線の豊澤雛文さんに受賞された時の感想、竹本雛子さんには女義太夫をはじめたきっかけなどのお話をうかがいました。みなさんの大変個性的なお話に会場は終始笑いに包まれました。
中入り休憩の後の第三部は、竹本雛子さんと豊澤雛文さんによる女義太夫「「御所桜堀川夜討 弁慶上使の段」の演奏。女性の太夫ならではの子どもに対する母親の深い愛情や娘のやさしさがひしひしと伝わってくる迫力の演奏となりました。
終演後は、恒例の大阪倶楽部の館内ツアー。重厚感あふれる近代建築の館内を自由に見学していただきました。
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