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咲くやこの花コレクション/
大阪倶楽部公開文化サロン

鶴澤寛太郎 文楽三味線の世界 世界をゆく

2020年11月24日 [火]
会場=大阪倶楽部ホール

出演/
<太夫>竹本錣太夫
<三味線>鶴澤寛太郎
(平成 30年度 演劇舞踊部門[文楽・三味線]受賞)

ナビゲーター/
藤川貴央(ラジオ大阪アナウンサー)

開催概要

第一部はラジオ大阪アナウンサーの藤川貴央さんと鶴澤寛太郎さんのトークで「文楽三味線の魅力を語りつくす」。寛太郎さんと藤川さんは中学時代の同級生。現在、ラジオ大阪で毎週水曜日に「寛太郎とたかおのツレビキ!」という番組を二人でやっているのでとてもリラックスしてお話しいただきました。

寛太郎さんは今年で入門からちょうど20周年。中学から祖父(七代目鶴澤寛治)に弟子入りし厳しく指導されたので何度もやめたいと思ったが、三味線が好きで始めたので嫌いになったことはないという話から始まり、義太夫三味線の一番の魅力はいろんな音が出ること、同時に演奏者の人間性が全部外に出てしまうので、素直なきれいな音を出すことが自分の理想としていることなど、文楽三味線の探究者らしい深いお話をしていただきました。

文楽における三味線の役割は、うどんに例えるなら太夫さんが麺で三味線弾きはお出しのようなもので太夫がピッチャーならキャッチャーという女房役。水墨画のような濃淡をつけるか極彩色のような色をつけるか、演目の雰囲気を決定づけるのは三味線の役割。これからの目標は三味線弾きとして一音で場を支配できるような、表情豊かな文楽の三味線弾きになれたらと寛太郎さん。

第二部は、素浄瑠璃「日吉丸稚桜 駒木山城中の段」。50分の大曲を賛助出演してくださった竹本錣太夫さんと二人で迫力のある素晴らしい演奏をしていただきました。公演後、アーカイブで1週間有料配信もおこないました。

終演後は恒例の大阪倶楽部館ツアー。普段は会員制の為見ることのできない近代建築の素敵な建物内を自由に見学していただきました。

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