平成23年7月21日 大阪市長会見全文 |
【大阪市内に流通する食肉の放射性物質検査を実施します】
皆さんこんにちは。よろしくお願いいたします。
初めに、福島第一原発の事故を受けまして、牛肉から暫定規制値を超える放射性物質が検出された件についてですが、市民の食の安全に対する不安が高まっていることから、大阪市としては、市民の皆さんに安心していただけるようにできるだけのことをやるというふうに考えております。牛肉というものは、それぞれ個体識別番号というものが末端の販売店まで追跡可能になっている。これはBSEの事件以来、そういうかたちになっているということで、検査が確実になされている限りは、安全が確保されている食品でございます。しかしながら、稲わらに関連する検査漏れなど、不測の事態が起きてしまっています。そこで、大阪市では、市民の食の安全を確保するため、大阪市内の食肉卸売業者から牛肉の検体ですね、の提供を受けまして、放射性物質のモニタリング検査を実施することにいたしました。今回の調査は大阪市内に流通する牛肉を、小売店などに販売される前にチェックする趣旨でございます。引き続き、情報を集めながら、安全確認、そして的確に対応していきます。なお、放射性物質が検出された稲わらが与えられた牛の流通調査や、在庫が確認された食肉の放射性物質の検査を実施し、大阪市のホームページで詳細を報告しております。昨日には、静岡県から放射性物質に汚染された稲わらを与えられた牛148頭のうち、91頭が大阪市食肉市場に出荷されているということが判明しております。これについても現在、流通状況等の調査を行っております。大阪市としては、市民の皆さんに安心していただけるよう、できるだけのことをやりますので、どうぞこれからも色々な情報を発信してまいります。注意して見ていただきたいと思います。 【東日本大震災被災地支援のため岩手県釜石市、大船渡市等へ職員を派遣します】
次に、震災支援に関するご報告です。4ヵ月以上経ちました。復旧・復興、現地では少しずつ次のステップに移っております。それに合わせて、大阪市としても、息の長い支援に切り替えてまいります。8月1日から、3つの自治体に、合計6人の職員を、長期派遣いたします。対口支援を行っております釜石市ですが、コミュニティの形成をお手伝いする職員が足りないという現地の需要があり、事務職員2名を長期派遣いたします。12月末までの5ヵ月間でございます。それから、釜石市の隣の大船渡市ですが、民家の瓦礫撤去を支援するため、技術職員を2名派遣します。来年3月までの8ヵ月間でございます。また、岩手県内の市町村では応急仮設住宅の建設について、遅れているところもあります。住宅の整備に係る建築職員2名を、来年3月までの8ヵ月間、これは岩手県に派遣いたします。
【被災地支援を契機とした市民レベルでの交流について】
これまで釜石市に対口支援を行ってまいりましたが、それを契機に市民レベルでの交流というものも芽生え、子供たちの笑顔が見られるような心に響く支援が続いております。これも対口支援の非常にいい面だと私感じておりました。いくつかの事例をご紹介しようと思います。
こちらをご覧下さい。
この4月に市内の子どもたちから釜石の子どもたちに応援メッセージを私が現地に行った時に渡させていただきましたが、今回、これ、釜石の幼稚園から大阪市の支援に対する感謝の、心温まるメッセージが寄せられました。ありがとうございます。そして、これです。これはもうお分かりになると思います。仙台七夕飾りですけれども、仙台市の被災者の方から、手作りの七夕飾りと、感謝の手紙を送っていただきました。大阪市では、団体や個人で多くのボランティアが被災地に入っておりますけれども、そういったそのボランティアの方たちにこの仙台の七夕を雰囲気味わって下さいということで飾りを送って下さいました。ありがとうございます。 次にこの写真ですけれども、 これは紙コップロボットです。日本橋のでんでんタウン共栄会の皆さんが、釜石市の児童150人を対象に、現地で、今日の午前中ですけれども、このような電子工作教室という、これを開いて下さいました。 それから、大阪市内で、市民による被災地支援のイベントもこれまで何回も開催されております。 今ご覧いただいておりますのは、港区で行われました、市民による被災地支援の中学生・高校生合同の吹奏楽ライブの、吹奏楽のコンサート、このコンサートの模様はDVDにして被災地の皆さんに見ていただこうということで、送っているということですし、それから、 これが大正区での若手アマチュアバンド、アマチュアミュージシャンと子どもたちによるチャリティライブの集合写真でございます。今ご紹介した2つのコンサート、ともに、市民の皆さんの手作りによる支援の、心のこもったチャリティコンサートの模様でございます。こういった対口支援ということはこれまでずっと続けさせていただいて、新たな広がり、つながりというものができつつあります。で、こういった情報を全国の自治体、自分たちにも何かできるんではないかというようなことをきっと感じておられる自治体もたくさんあるでしょうし、ボランティアの方たちもいらっしゃると思います。そういった対口支援による人と人とのつながりがより一層広まればという思いで今日は紹介させていただきました。 【高圧ガス保安法等に係る許認可・立入検査等の権限の移譲を大阪府に申請します】
次に参ります。大阪府が現在行っております「保安3法」に基づく市内の事業者への監督・指導を平成25年度から大阪市で行えるように、府で、府に申請いたします。
「保安3法」といってもちょっと聞き慣れないと思いますが、この画面でご覧いただきますように、ガスプラントなどの高圧ガス関係でありますとか、あるいはLPガス、花火大会などの事故を防止するための法律を総称して「保安3法」といいます。本市では消防法に基づく危険物施設の立入検査、これを行っていますけれども、その際に検査に行った同じ敷地の中にですね、「保安3法」の対象施設があったとしても、消防法に基づく危険物立入検査では検査できないです。市に権限がないために指導が行えませんでした。で、一方この「保安3法」にかかる施設で事故が発生しますと、対応するのは当然大阪市内の場合は本市の消防局ということになるわけですが、こちらをご覧いただきます。 ちょっと細かいんですけれども、これは平成22年中に起きました高圧ガス関係事故の一覧です。大阪府下でこれだけの事故が起きています。黄色になっているところが大阪市内で起きた事故ということになります。この「保安3法」にかかる施設がひとたび事故を起こしますと、大事故・大災害につながるおそれがあるものなんですが、大阪府では行政職による書類審査を中心に行っております。そういうことから現場を実際に、実地に入って見にいくという回数が非常に少ないと聞いています。これは致し方のないことであろうと思いますが、ただ、事故が起こって対応するんではなくて、事故を起こさないための規制の段階から、本市の消防士が立入検査を実施して、事故の未然防止策を強化することによって、市民生活のさらなる安全・安心につながると、こういう思いでございます。もちろん、この「保安3法」に関わる事故防止対策というのは、国の施策に基づくものであります。しかし、担当する自治体が費用の一部を持ち出しにするというのが今の実態なんです。ですから、国に対しても、この「保安3法」という法の精神、そして、国民の暮らしの安心・安全を守るという、この「保安3法」の趣旨に則って、現場実態に即した交付税措置を行ってもらえるように、府とともに要望してまいりたい、このように思っております。 【市営交通をますますお得に!さらなる料金サービスの拡充を図ります〜一日乗車券の値下げ&OSAKA PiTaPaで1駅100円キャンペーン〜」】
次に参ります。地下鉄につきましてですね、「乗客サービスを努力せなあかんで」ということを、ずっと交通局に指示しておりますけれども、私のそういった思いが少しだけ実現できそうやということで、今日、皆様にご報告いたします。まず、交通料金を気にすることなく、ショッピング等で自由に様々な駅で乗り降りしてもらうための方策でございます。
これをご覧下さい。名前は、今までは共通一日乗車券と言っておりましたが、それを「エンジョイ・エコカード」という名前に変えてサービスを充実いたします。地下鉄・バス・ニュートラムを1日乗り放題でご利用いただける乗車券なんですが、この料金を10月1日から値下げいたします。現在大人850円の共通一日乗車券を、800円の「エンジョイ・エコカード」に、そして、土日祝日、これは600円に値下げいたします。小学生以下の子どもたちについてはいつでも今430円なんですが、300円に値下げするということでございます。この代わりと言ってはなんなんですが、ノーマイカーフリーチケットっていうものがあります。これはなくなります。そして、金曜日と毎月の20日だけ600円だったノーマイカーフリーチケットは、逆に毎土日の600円、「エンジョイ・エコカード」にバージョンアップするというふうに考えていただければいいのではないかと。サービスを充実するということでございます。覚えてらっしゃると思うんですが、春節メガセールin関西、春節メガセールでしたか、in大阪ということで、今年2月に、毎土日キャンペーンということをやらせていただきました。試験的に毎土曜日日曜日600円に値下げしました乗り放題チケットが、本当にたくさんの方にご好評のうちに利用していただいたという実績がございまして、そこからこの先ずっと毎土日は600円乗り放題でご利用いただこうと、今回打ち出した次第でございます。きっと多くの方に歓迎されると思っておりますし、これが商都大阪、色々な今、キタにもミナミにも本当に魅力的な施設が建ち上がっております。それを1日かけて色々回ろかというようなかたちになれば、有り難いと思います。 皆さんは地下鉄・バスの料金、大阪市営交通の料金が、全て既に1割引になってるということはご存知でしょうか。但し、但しがつくんです。PiTaPaカードをお使いの場合です。これが以外と知られてないのに最近気付きまして、いや、市営交通も1割引してるんですがって言うと、皆さんきょとんとした顔をされました。いや、PiTaPaカードを使っていただいたらそうなってるんですよ。去年の10月からやらして・・・去年の10月からでよかったよね?やらしてもらっています。で、PiTaPaカードの中でも、OSAKA PiTaPaカードというのがあります。OSAKA PiTaPaカードについて、特にキャンペーンを実施いたします。OSAKA PiTaPaなら、1駅100円になるという、期間限定のキャンペーンで、題して「1駅ポイントバックキャンペーン」と名付けました。内容は、OSAKA PiTaPaのシステムを使いますと、1駅のご利用に対し、実質100円になるようなポイントバックを行うというものでございまして、例えば、大人の方は通常OSAKA PiTaPaで1駅ご利用いただきますと、180円、10%引きの180円になるんですが、加えてこの100円との差額80円相当のポイントを、1ヵ月最大15回、1,200円相当までお返ししようというものでございます。ま、15回以上になると1割引で我慢して下さいということになります。この対象期間も10月の1日から12月31日までの3ヵ月限定ということですが、是非この機会に、今切符や回数カードを使ってしょっちゅう乗ってるでという方は、OSAKA PiTaPaにご加入いただきますと、1駅しょっちゅう乗ってんねんという方は、100円で1月15回までご利用いただけるということでございます。 詳しくは、OSAKA PiTaPaコールセンター、06-6582-8529、06-6582-8529までお問い合わせいただきたいと思います。今後も、地下鉄・バスをますますご利用いただけるよう、工夫やサービスに努めてまいりますので、よろしくお願いします。 【『第1回大阪マラソン』開催まであと100日!市民とともに大会を盛り上げます!】
明日7月22日は、第1回大阪マラソンが開催される10月30日まで、ちょうど100日ということになりました。早いもんです。大阪マラソン組織委員会では、大会成功に向けて様々な企画を進めていますが、例えば、7月30日にはオリンピックメダリストの有森裕子さんを迎えてシンポジウムを開催したり、JR西日本と私鉄大手5社の主要ターミナル駅におけるカウントダウンボードの設置なども既に行われている駅もあります。そこで、大阪市といたしましても、大阪マラソン100日前を契機として、様々な企画に取り組みたいというご紹介です。一例を挙げますと、日頃から市民ボランティアの皆さんが取り組んでおられる、種から育てる地域の花づくり運動というのがあるんですが、その運動を利用した「ひまわりプロジェクト」を展開します。およそ5000株のひまわりをマラソンコース沿道等に飾って、ランナーを応援しようというものでございます。加えて、公園や公共空間の花壇に歓迎のメッセージを掲示するなど、大会気運の盛り上げにも協力してまいります。そのほか、「大阪市一斉清掃“クリーンおおさか”」を大阪マラソンとタイアップしたかたちで進めます。大阪マラソンの開催日の前の週、これを「大阪マラソン“クリーンUP”作戦」と位置づけまして、市民・事業者の皆様に清掃活動への参加を呼び掛けて実施いたします。また、開催自治体として400人を超えるボランティアの大阪市職員が沿道の案内やランナーのサポートなどを行います。今申し上げました取組みは一例です。市民の皆様方と一緒に様々な取組みで、一人でも多くの人々に大阪のまちの良さ、人の温かさを感じていただきたいと思っております。第1回大阪マラソンの成功に向けまして、大阪全体が盛り上がるよう、今後も府・市協調して進めてまいります。
【社団法人大阪府専修学校各種学校連合会と連携協力に関する協定を締結します】
今日は項目多くてすいません。最後の項目になります。23年度の重点予算で計上した事業が実現いたします。大阪市内には、200を超える専修学校・各種学校があります。そこで学ぶ学生の皆さんに、実務につながる経験の場を提供しようというものです。学生を育てることに役立てていただけるのと合わせて、まちの活性化にも貢献してもらえるという、WIN-WINの取組みになります。専門学校との連携を個別に進めるのではなくて、より広く積極的な連携を進めるため、来週の29日に、社団法人大阪府専修学校各種学校連合会と包括協定を締結いたします。連携に向けた動きを少しご紹介しますと、例えば、今、地下鉄堺筋本町駅にtorute(トルテ)という授産生産品販売店、授産製品販売店、これは障害者支援施設で作られた製品を売るお店がございますけれども、そこで商品の企画・開発、人目を引く店舗ディスプレイなど、学生さんの新しいアイデアを活かすことができないだろうかといったようなことを考えておりますし、咲洲にあります「なにわの海の時空館」の館内を魅力的に活かす家具を、空間デザインなどを専門的に学んでいる学生さんに提案してもらうのはどうだろうかとか、そのほか、色々な若い人たちの感性・アイデアを取り入れながら、まちの活性化に活かしていきたいというふうに思っております。試作品を地域の方や一般の方も参加するワークショップで制作するといったような実地の活動というものにつなげていければと思っておりますし、様々なアイデアというのは我々役所の中で考えているだけよりも、きっとこの包括協定ができた暁には、いろんな現場で様々な独創性の高い若い感性が十分に発揮していただけるのではないかと考えている次第でございます。是非、そういった若い、素晴らしい感性に期待していただきたいなと思っております。
私からは以上です。 質疑応答 記者
今日、12月に任期満了になる大阪市長の市長選の日程が決まるんですけれども、先日のぶら下がりでもお話は伺っているんですが、改めてご自身の進退を明らかにする時期について現時点でどのようにお考えかという、今の時点でのお考えをお聞かせ下さい。
市長
そうですね。出るとしたら完全無所属ということを言わせていただいておりますし。今ちょうど選挙管理委員会ですか、開かれている最中で、決定された日程を見て、いつ頃に明らかにするのが一番いいのかなというのを改めて考えたいと思っています。今具体的にいつ頃という思いはまだございません。
記者
それと関係するのかどうかわからないですが、昨日の橋下知事の記者会見で、以前から呼び掛けていた公開討論会について、一旦引っ込めてたんですけれども、また改めて、これは橋下知事の言い方ですけれども、平松市長が市長選に出馬を示唆されているので、立候補予定者というお立場と、あと、市長選の候補者擁立を予定している維新の会の代表として、討論会をやりたいというようなことを言ってるんですが、それに対してどうお答えになりますか。
市長
示唆してるんですか、僕は。で、先方も誰が出るかはっきりされていないような状況で、前から言っておりますように、私は立候補がどうのこうのという時期であっても、大阪市長であることに変わりありません。行政の長と地域政党の代表が公開討論会というものをやる必要があるのかどうかという部分ですね。まぁ、何でも話題になるというか、何もかもニュースになる人やなぁという思いがします。公開討論を呼び掛けているとおっしゃっているらしいですね。またなんか一部報道によると僕が逃げ回っているというふうにもおっしゃっているということ。私逃げ回ってる思いひとつもありません。それやったら、はっきり都構想、具体的に出して下さいとずっと言ってて、中身がないやないですかっていうのを言い続けてますし。一旦白紙ということまでおっしゃってるのに。なんだろう。全然必要性を感じません。
記者
現時点では必要がないということ。
市長
というか、具体的にどんな大阪つくりたいねんということをおっしゃっていただいて、個別の問題に変えていかないと、市民にどういった影響があるかわからないから私は反対だとはっきり言ってる。中身がないから反対だと。それを白紙にしはったわけですから、中身がないわけです。なのに何を討論するんやという部分で、非常に、最近私いろんなとこでポピュリストという言葉を使わせていただいてますけれども、「ああ、らしいなぁ」という印象しか受けません。はい。
記者
候補者同士として討論する可能性
市長
それは例えば立候補がお互いに具体的に、立候補するんだと、知事選にしろ市長選にしろ、で、その候補として自分の思っていることをしっかり皆さんに有権者にお示しするのは当たり前のことです。別に今仕掛けられて、「はい、そうですか」とかいうようなもんではありません。
記者
そういう状況になれば、まぁ、ありうるけれどもと。
市長
そういう状況というよりもそれは当たり前のこと。橋下さんが「大阪市長選に出るんや」言いはって、私が「知事選に出るんや」言うたらそれはまた違う議論なるでしょうし。橋下さんが「知事選に出る」言うたら、逆にちょっと待ってよねと。ここで一体お金をなんぼ使う気ですかと。で、橋下さん知事選に出て通ったら、来年1月すえ、2月ですか、にまた選挙やるわけでしょ。知事選挙。そういったものが、ほんとに今のこの時代、力を合わせなければならない時に、そういった対立構図だけで、この間2年間走ってこられた方が、この期に及んでまだそう言うかというのが正直なところです。
記者
牛に関してなんですけれども、今回検査をされるということで、かなり大きな取組みだと思うんですが、昨日の知事の会見で、店舗名を被害者という認識のもとで公表するということなんですが、改めて大阪市としては今後どういったスタンスで考えてらっしゃるのか教えて下さい。
市長
被害者として公表するということですが、それを公表するにあたって、行政処分を経てということだそうです。それはやはり行政処分をしないことには公表した店舗にどういった影響が及ぶかもしれない、風評被害のたぐいですね。「ほかの肉もそうちゃうか」みたいなことになるんではないかという思いは持ってます。ただ、じゃあ公表しなくていいのかという部分で、今ちょっと関係各位というか我々の中で議論をしてる最中でございます。最初にも申しましたように、牛肉っていうのは、ほんとに生産地からの流通ルートが、個体識別番号がずっとついていますから、その段階で、これも稲わらというものが事前にもうちょっと早く把握できていれば広がらなかった。で、その広がり方も、皆さんご存知のように、まるで蜘蛛の巣のように、生産地から生きているまま出荷された牛が、解体になったところからどう流れていくのかみたいなものも全部ルートとしてわかる。なら、もっと早くに稲わらというものに気付いていれば、ここまでの被害っていいますか、大きな懸念、市民、国民、不安にはならなかったのではないかと思います。かといって、じゃあ今流れているものを我々は食肉市場から出ていく段階の、流通のまず一番川上に近いところで個体検査をやることによって、そこから先に市内には流れない。あるいは、そこで発見されると、これも聞いたばかりの情報ですけれども、そこで発見されると、その個体識別番号は日本国中すべてのインターネットで確認できるから、それが検出されたということになると、いっせいにどこの府県であろうと、回収。販売が止まるということですから。そのあたりのシステムも熟知した上で、一番有効な方法は何か。だた、これ、例えば大阪府が店名を発表された時に、それが大規模スーパーであった場合、市内にも同系列店が存在するわけですから。そこが大丈夫ですとは言えない状況なんですよね。だから、そのあたりの情報交換を絶えずしながら対応しないといけないなっていうのが、私の今の感想です。はい。もし、補足することがあれば。
健康福祉局生活衛生課長
この公表のお話の以前にですね、まず流通しておりまして、調査をしておる牛の肉でございますけれども、これはまず、まず食べてもですね、ほんとに健康に影響がないというその前提がまずあるということでございます。で、例えば、今検出されております中で一番高い数字、4000ベクレル近くあるんですけど、仮にこれをですね、1年間毎日200グラムずつ食べたとしても健康にですね、影響のないぐらいの数値ということでございますので、ほんとに今仮に食べられたとしても、ほんとに影響のない状態でありということですので、我々としてはもちろん店名の公表というのもありますけれども、それ以前に食べても心配はないんですというようなこともですね、合わせて周知なりをしていくということが大切だというふうに考えております。以上です。
市長
今、補足説明してもらいました。私の個人的感覚は、少し、やっぱり今回原発事故を受けた放射能に関する市民の、国民の不安というものをどう捉えるか。それを説明し切れるだけのデータが今ほんとに存在してるのかどうかという部分がはっきりしない。ですから、例えば原発事故が起きた当初に国が色々と発表しました。現在の段階で、基準では、何日間続けてもという言い方をすると、さも全く大丈夫ですという保証を与えているような部分も感じます。これはやっぱり長い期間をかけてどういった影響が出るのかといった非常に国民の不安につながる部分であることは間違いありません。ですから、安全な部分は間違いなく、流通しているものについては間違いなく安全ですと言える体制をしっかりと早く皆さんにお知らせすることが第一であると。これこそが今、小売店、お肉売ってらっしゃるお店、あるいは、卸も含めて、大変な不安というものを抱えておられるし、それは消費者も同じであると。ですから、安全なものが流通してますということをしっかり言える体制を築きたいと。これで間違いない?
健康福祉局生活衛生課長
もう1点、大阪府のほうの、昨日公表をすると。で、その公表するというその前段で、業者、販売業者に対して、処分ですね、回収命令をまずかけると。それによって、公表するということになるんですけれども、ただ、その肉の流通段階が色々ありますけれども、例えば中間の業者の方にはそういう回収命令をかけずに、その末端にだけかけて、そこで同時に処分ということになりますと、公表ということになりますので、そういうかたちの公表ということで、処分ということに着目しますと、やはりその処分の公平性等ですね、その辺はひとつ考えていかないといけないのかなというふうにはひとつ考えておるところです。
市長
これがですね、補足の補足になるか、別意見になるかは別にして、要は最初に申しましたように稲わらというものが見過ごされていたから逆にこういうかたちになってしまった。で、それがわかった時から既に流通してしまっている、末端に流通してしまっているものを回収するという意味では店名の公表という部分もあるのかもしれないけれども、やや中間はどうなんだという話にもなってしまうでしょう。ですから、今後大阪市としての対応、まぁ、府がどういうかたちで店名を公表されるのかも含めて、きちんと対応したいというのが正直なところですし、やはり流れる前にどれだけ検査をして、安心なものを届けるかということに主眼を置いてやらせていただきたいと、そう思っています。
記者
すいません、もう1点、昨日市議会の特別委員会のほうでですね、維新の会が区政会議への参加を拒否するということを宣言というかたちでしたが、されました。で、もう1つ区民会議という、仮称のようですが、別のかたちで開催をしていくと。区政会議に対抗するかたちになると思うんですが、それについて市長のお考えを教えて下さい。
市長
今朝、新聞を見てびっくりいたしました。非常に大きい取扱いがされてるということで、単にパフォーマンスでしかない維新の会の動きに、ここまでメディアの皆さんが敏感に反応されるのかというのが正直なとこです。というのも、私たちは区政会議というものをしっかりと議論を重ねた上でやらせていただいていますし、その構成についても、あるいは話しの合われる内容についても、このあと、区政元年と言ってますから、まだ始まったばっかりです。それをいきなり決めつけてくるという、これは事業仕分け、維新の会の事業仕分けの時に私申しましたけども、あくまでもパフォーマンスをずっと続けておられるだけの政党であるという思いがますます強くなりました。それを大きく報じられることによって、市民の皆さんに誤解を与えるのではないかという思いがしております。もう1点言わせていただくなら、都構想にしろ何にしろ、維新の会がおっしゃっていることは中身がないと私言ってます。その中身のなさを補完するための区民会議なのかどうか、このあたりも、もし取材に行かれるようでしたら、そのあたりをしっかり報じていただくことが市民のためになるんではないかなっていう気ですね。何て言っていいのかな、この間の私たちの努力、それは市民と一緒にやってきた努力であるし、あらゆる情報を公開しながら、時には批判も受けながら築いてきたものです。それを批判することは易しいです。しかし、自分の思ったことしか正しくないという方には到底通じない虚しさを感じつつ、正しいことを探りたいというのが私の気持ちです。
記者
また維新の会のからみで恐縮なんですが、維新の会の府議団がですね、今の府議会でやってる大都市制度検討協議会の場に平松さんを招こうということを検討されているということなんですけれども、仮にそういった参加要請があった場合はですね、どう対応されるおつもりでしょうか。
市長
行く必要ないですね。だって維新の、出席されたのは維新の会と共産党さんだけでやっておられるものが、名前は大阪府の協議会というかたちになってるという認識ですし、我々やってますから。今の話に関連して言いますとね、大都市税財政特別委員会?大都市税財政特別委員会、この特別委員会で先日新川教授、これは大阪府の自治制度研究会の座長をされた方でございます。その方にご講演をいただき、なおかつ、そこに多くの維新の、市会議員の委員の方も出席されておりましたが、私、議事録、簡単な議事録をさーっと読んだだけなんですが、ひとりも質問すらされていない。あの中で、大阪には大阪都なんていうものは、しっかりと検討するということもないというようなニュアンスまでおっしゃってるのに、にもかかわらず、その場にいらっしゃった、何人いらっしゃるんですか?維新の市会議員の方、特別委員会の。わからない?確か5人ぐらいいらっしゃったでしょ。ひとりも何も質問されないという状況が市民の皆さんにとってどう映るのか。そっちの方が不思議ですね。大阪市にはそういうものが、各会派合意の上で特別委員会としてあり、そこで講座があって、それに対する質疑の時間もあって、それに対して、ひとりも、一言も発しない。そういう人達が今度は区民会議と称してパフォーマンスをやろうとしている。その現実を市民の皆さんがどう見られるかということを、しっかりと訴えていきたいとは思います。
記者
何回も聞かれてですね、ちょっとまた改めての質問になるんですが、今日決まるということにあたりまして、もしその立候補されるのかされないのか、今の率直なお気持ちを少し、決まってないとは言うのもお気持ちをお聞きしたいのと、あとは、立候補もしされた時にですね、大阪市を守りたいという強い思いがあると思うんですが、その意気込みといいますか、今の思い入れといいますか、その今の現状の気持ちで結構ですので、ちょっとお聞かせいただきたい。要は平松市長サイドからこう思い入れみたいな、選挙にかける思いみたいなのが、いまいち伝わってこないといいますか、お聞きしてないのでちょっとお聞きしたいなと思いまして。
市長
ありがとうございます。市長選になるのか、知事選になるのか自分自身がもう出ないのかも含めてまだ決めておりません。決まった時には、はっきりとそういった強い思いも申し上げたいと思います。
記者
市長選にかける思いといいますか、今の率直な気持ちというか、もし市長選に出られるんであれば、どうしていきたいのかっていう強い思いがあると思うんですが、その辺についてちょっとお聞かせいただけたらなぁと思うんですが。
市長
知事は何とおっしゃってますかね。
記者
いや、もう。潰すということなんですけど。
市長
私自身は、だから、いつも言ってるように、その日が来たら皆さんの前で、行くにしろ行かないにしろ、どちらにするにしろ、はっきりと言わせていただきますし、その日が来たらきちんとお話はさせていただきます。今言えることはいつ聞かれてもそれだけです。
記者
だいぶ激しく牽制球じゃないですけど、投げてきてる中で、ちょっと返すのか
市長
向こうが?
記者
向こうが色々言うてる中で、言わないんですか。
市長
そんなんずーっとですやん。この2年ずーっとそうですやん。一方的に向こうが投げてるだけですやん。僕が打ってへんだけです。だってそういう場外乱闘とかね、暴投騒ぎとかね、そういうもんにかまけるほど私時間ないんです。大阪市民をどれだけ守り、大阪市を良くしていくのか、今日も大阪府の街頭犯罪等の上半期の集計出てました。そんな中で大阪市の部分も是非着目していただきたいと思うんですが、この上半期で、あるいはこの4年間でどれだけの街頭犯罪が減ってきたのか、そして大阪市がそれを懸命に取り組んだことによって、全国の街頭犯罪自体も、いい競争関係、各府県の県警の競争関係ができて、日本の犯罪の中で、街頭犯罪というものが、大きなこの不況の中にあって減少傾向にきている、そのきっかけを作ったのが大阪市であるという思いでまちの安心・安全、あるいは違法駐輪の問題、取り組んできたことをさらに進める努力を、あと残り数ヵ月ではありますが続けていきたいし、それがきっちりと根付くような市民の皆さんのご協力をいただきたいというものを言い続けていくと。その日というのがいつになるかというのは、また、皆さんの前できちっとお知らせしますので。いつ聞かれても同じ答えですいません。
記者
というか、あちらサイドとしてはもうなんか、大阪市をね、解体するという、なんかこうスローガンを基に戦われてるというか、まぁ現実かなりこう攻撃的
市長
いや、だから、そのね、大阪市を解体するというフレーズには敏感に反応してますよ、私は、反対やゆうて。解体して、解体するゆうて、解体して市民の皆さんにね、どういった影響が出るかも示さずに「潰しゃええんだ」という破壊者だけの、唯我独裁という人達が、唯我独尊を言い間違えたわけではありません、の方たちがやっておられることが正しいというふうに、まるで催眠術にかかっておられるような、皆さんがいつ目覚めてくれるんだろうかという思いで、残り数ヵ月大阪市のやってきたことが市民に伝わるように。また、大阪市がまだまだ足らんところ、大男総身になんとか言いますけども、その部分を少しずつ少しずつ改善してきてる軸は持っています。そういった思いをしっかり市民の皆さんにわかっていただくことが、私の4年目の仕上げであろうとそういうふうに思ってる。この2年はしんどかったですよ。2年ていうか1年半ですかね。いわれのなき、いわれなき誹謗中傷にさらされる中で、いかに同じ土俵に乗らず、市民のための市政を推進するのかということだけを念頭にやってまいりました。ただ、時には顔に近いビンボールが来たりして、ちょっとダッギングするのもしんどかったなぁという時もありますけど。それは私も人間ですから、時にカッという、することもあります。今は、非常に平常心で自分のやってきたことをこれから市民の皆さんにしっかりと評価していただこうと、そういう思いでいますから。決めた時にはっきり言いますから。ご心配なく。
記者
最後に市民の・・・
市長
まだ、まだあるの?
記者
ごめんなさい。最後に市民の方にはやはり平松さんがやられてこられたことは伝わるというふうに。
市長
伝えたいですね。はい。
記者
関連して市長選なんですけど、まだちょっと正式表明までにはしばらく色々見極めたいというお話だったかと思うんですが、具体的に表明されるまでにどういうまだ課題が残っているかとか、乗り越えなきゃいけないなとか、ハードルがあるんであれば、具体的に。
市長
私を応援してくれてる元気ネットのフォーラムの、7月2日に申しましたように、あの時は、コーディネーターがやはり勝手連的な動きみたいなものがしっかりと見えてくるようになればという思いを言っていただきましたが、私自身もそう思っていますから。本当に大阪市を潰すと、大阪市をばらばらにするんだという方たちに対して、大阪市を守る。市役所を守るとかね、そんなことじゃない。そんな次元の問題ちゃいますから、これは。ですから、ここまでやってきた大阪市、まだまだ足りない大阪市、そやけど好きやねん大阪市というような人たちがどれぐらい集まるか、それをいろんなところで情報収集といいますか、自分なりの思いを聞いていただける機会があればというふうには思ってますが、具体的にどこで何をしようというようなことがありませんし、今のところ、具体的にはありませんし、一方でやっぱり日々の市長という仕事の本当に多岐に渡る懸案、あるいは対応しなければならない点、それを間違いなくやらせていただきたいという思いでいっぱいです。
記者
すいません。市長選の話が続いてる中で、食肉の話に戻って恐縮なんですけれども、今、先程のお話ですと、店名の公表については、検討中ということですよね。で、あればいつ頃までには公表するかどうかというのを、市として決めたいというお考えなのかっていうのを伺いたいんですが、今のお話でもその影響っていうのがそれほどシビアに考えることはないっていうお考えだっていうことですが、今回の震災の放射能の事故以来ですね、放射線の体に対する影響っていうのも、学者の論理も分かれているような状態の中で、子どもの体内被曝っていうのはやっぱり大きな問題だと思ってまして、例えばこのスーパーで買って、まだ家の冷凍庫で牛肉を冷や、冷凍庫で保存しているとかですね、そういう家庭もあるかと思うんですけど、そういった意味でもいつ頃までに決められるのかちょっと教えていただけないかと。
市長
府がね、店名公表されるプロセスっていうのが、これわかってます?要するに、その各店から検体になる牛肉を出してもらって調べてっていうことですか。
健康福祉局生活衛生課長
今全国的に流通調査をしている中で、例えば大阪府内の小売販売店舗で販売されたという状況が掴めた時点で、その販売店で既にもう販売してしまいましたとか、一部残ってたのでそれは回収をして、回収といいますか、返品なり、処分、それから検査しましたと。そういう時に、このお店の名前はこうでしたっていう、公表になりますけれども。
市長
だから、そういった段階で、もう食べてしまった人に、それは今の基準では大丈夫ですということにはなるんでしょうが、店名を公表するということによる影響というものをしっかり見極めた上で、先程も申しましたが、それよりももとの段階でしっかりした検査を懸命にやり続けると。これは国もおんなじ方針やというふうに思いますし。で、公表される、それが政令市と中核市を除くというかたちになってるようですね。そういった状況、あるいは情報等も含めて、当然我々にも入ってくるでしょうから、具体的な推移をまず見守りたいなというのと、やっぱり府が公表されるのに、市は公表しないというのは、どっか市民にしたら、不安やなぁと思う部分は私も同感ですので、何らかの手段を講じる必要はあるだろうと。ただ、それが行政処分でないといけないのかどうか。被害者に行政処分を課すということ自体が、じゃあ中間、そこへ卸した業者はどうなんだとかいうことにつながりますから。その言い方ですね。被害者を処分するということになってしまうんだけれどもっていうふうな言い方もされてるようなんで、そんなふうに随分苦しんだ結果やと思います。それに、いや、単に府が言うてることには同調しないねんとかね、そんな次元の話ではなくて、しっかりした対応をしたいと。今はそれを言わせていただいて、やらせてほしいなぁと思ってます。
記者
ちょっと話が変わるんですが、昨日、政府が関電の管内に対して10%の節電要請をされたと思うんですが、この時期に10%という数字を改めて要請されたことに対する感想と評価をお願いします。
市長
何か対応自体が、それぞれの事情があるにしても、ややばらばらしてるなというのが正直な印象です。ただ、今大阪市でも、それから近畿で色々な節電の取組みをやっておりますし、エネルギー対策室を立ち上げて、連日、例えば、中国電力の三隅火力発電所が故障したことによって融通される電力が少なくなった。そういった実態を、そういうニュースを聞いた時にすぐ、私どものエネルギー対策室と関西電力とで、影響はどうなのかというやり取りを日々やっております。で、現時点で今までご協力いただいている節電のかたちを守っていただく、それで対応可能であるというふうに、昨日関西電力さん、昨日関西電力さんがこちらにお見えになって、お話をしておりますので。ですから、これは強制力のない要請だということですから余計に迷うんですけれども、確実に節電をしっかりとやっていただければ今のところはまだ大丈夫ですという関西電力さんのコメントはもらっています。(環境局 環境施策部長)、何か追加することあれば。ありません?よろしいですか。
記者
市長選に関して2点あるんですけれども、市長が平成19年に初当選されてですね、その際、大阪市をこうしたいという理想像を持っていらっしゃったと思うんですけれども、あと4ヵ月ほどその1期の任期残してるんですが、現時点で何%ぐらいその理想像が実現できたと思っていらっしゃるのかというのが1点とですね、もう1つ、市長が公の場で大阪府知事選も選択肢だとおっしゃっているので、伺うんですけれども、今の橋下知事の大阪府の運営について具体的に何が問題で、それをどういうふうに変えたいというお気持ちを持っていらっしゃるのか。今まで基礎自治体の長をやってこられて、今になって広域行政で具体的にどういうことをしたいというお気持ちがあるのかお願いします。
市長
まず、これは例えばマニュフェストの達成度というような点数の付け方をするとどうなるのかという話とは別にしました。先程申しましたように、街頭犯罪のワーストワン返上に向けての動きであるとか、これは、街を良くするという、それから違法駐輪の問題にしても、単に行政単独で、あるいは警察と協力するだけでできるものではありませんでした。それを市民の方のご協力を得ながら、ここまでやれたということが、エコノミストのアジアで第一位の住みたい街というランキングに表れるようなかたちにもなっておりますし、私外から見てた大阪市と、中に市長として入って、訳がわからんなりにあちこちへいろんな相談をしながらやらせていただいたことは確実に大阪市の状態を良くし、評価を受けられる状況になっていると胸を張って市民の皆さんに言えるし。なおかつ災害対策等、震災対策等見ていただいても、全国の自治体の中でも力のある政令市として、支援はかくあるべし、あるいは同じ日本人としてどう助け合うべしみたいなことを、職員とともにやれ、市民の皆さんにもご協力を得られたという意味では、自分自身が思ってた以上の成果を上げさせていただいたと。これは自分がやったというのではなく、上げさせていただいたというふうに思っております。それと知事選に関する言及についてでございますけれども、この1年半以上、橋下知事は大阪維新の会代表という二枚看板のもとで、大阪の評判を落とすことに血道を上げておられる。一緒にやれると思ったことは、当初、1年数ヵ月ありましたし、その協調ムードを一方的に水を差されて、あとは悪いのは大阪市だと、あるいは市役所だという言い方しか展開されていないことが、連日かくも重大なニュースであるかのように報じられることに違和感を感じながらやってまいりました。一番顕著に表れているのが、臨時財政対策債に対するホームページに掲載された言い訳ですか。最初はこれはもう無理矢理借りさされるんだみたいな表現もどっかにあったように聞いてますが、そうではないでしょうという部分がようやく府の財政が好転しているという目くらましを使っておられること自体に対して、ほんとにそうでしょうかというものを、中に入ればきっと見えるだろうという思いがあります。情報公開ひとつとっても、府は進んでいるかのように思ってらっしゃるかもしれませんが、これは取材している側の方から見ればおわかりになると思います。どこまで公開しているのか、都合のいいところを公開すると情報公開であるというふうに騙されているのではないですかという思いはします。公正職務審査委員会、私も色々批判は受けておりますが、これほど機能している公正職務審査委員会は他の自治体にはありません。大阪府も同じような公正職務審査委員会を是非つくっていただきたいし、そういったもっともっと開かれた中間行政のありよう、それが広域なのか、関西広域連合なのか、別にしまして、そういったものをこの1年数ヵ月攻撃され続けた側として、「ほんまはどうなんやろな」というのを見てみたいなと思うだけです。まだどっちに出るとも決めたわけではありませんし、結局皆さんがずっと報じてこられた、ダブル選挙自体の大義はどこにあるんですか。もし、彼が知事選挙にもういっぺん出てくる時の大義はどこにあるんですか。是非、そういったこともきちっと批評・批判精神を持って、マスメディアの方に報じていただければ、今日(きょう)のような、今日(こんにち)のような事態にはならなかったのではないかという思いがどっかにあります。それは、私の頼りなさとか、あるいは発信力のなさとか、言葉のやわらかさとか、そういうものに起因するのかもしれませんが、これが私のスタイルです。 記者
市長選の件になるんですけれども、すいません。知事選も可能性があるというふうにおっしゃているんですけれども、これは維新の陣営が、市長候補と知事候補と両方出してダブル選とおっしゃっているのに対抗するという意思なのか、ということはつまり、ご自身の、平松市長とお考えを同じくする知事候補・市長候補でご自身がどっちに出るかはともかくとして戦おうというご意思があって、あるということなのか、で、それに関して例えば候補者を今探してらっしゃるのかというようなことをちょっとお聞かせ願いたいんですけれども。
市長
ほんとにダブル選挙を大義なくおやりになるというかたちを着々と進めておられるようです。着々と進む中で、私がどちらにチャレンジするにしても、一枚対二枚の戦いが有利か不利かは考えたらわかりますよね。なら、私が出るとして無所属で、完全無所属で出るとしたら、当然完全無所属で知事選もしくは大阪市長選、フェアでやりましょうかと、この日本の民主主義を守るために、あるいは住民自治を守るための戦いをやりましょうかと言ってくれる人、おりませんかね。そういったかたちが模索できれば、かなり大きな前向きの力になるとは思っていますが、まだ具体的にどなたかに電話したわけでもありません。
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