ハチについて
2024年8月1日
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ハチについて
ハチは、草木の害虫である蝶や蛾の幼虫などを捕食したり、植物の受粉を手助けするなど、自然界のバランスを保つうえで重要な働きをしている昆虫です。スズメバチ以外は本来攻撃性は少なく、おとなしい昆虫であるため、ハチの種類と特徴を理解し、できる限りそのままにしてあげましょう。
大阪市では原則として、ハチの駆除は行っていません。ハチの巣を駆除する場合は、土地の所有者または管理者が、自らの責任で行ってください。
なお、保健福祉センターでは駆除方法の指導及び専門駆除業者(有料)の案内を行っていますので下記までご相談ください。
ハチの種類と特徴
スズメバチ
スズメバチは、ハチのなかでもおおむね20~40mmと最も大きく、巣に近寄るだけで、攻撃を仕掛けてくることがあります。4月ごろから11月にかけて、きれいなマーブル模様の丸い巣を作ります。
冬になると新女王バチ以外はすべて死んでしまい、新女王バチが土中や朽木などで越冬します。巣は1年で使い捨てられ、新女王バチは新たな巣を作ります。大阪市内では、庭木や街路樹、人家の軒先などに営巣したコガタスズメバチが見られることがあります。
ミツバチ
ミツバチは、12mm前後と小さく、春になると、女王バチと働きバチの一部が新しい巣を作るために巣分かれ(分封)し、木の枝などに女王バチを中心として働きバチが塊となり、新しい巣を作るのに条件のよい場所を探す行動をとります。よい場所が見つかるまで数時間から数日の間、同じ場所に群れます。分封の間は攻撃性がないため、そのままにしておきましょう。
古い巣は新女王バチが引き続き使用します。ミツバチはむやみに人を攻撃してくることはありません。一度刺したら針が抜けてしまい、そのハチは死んでしまいます。そのため、ミツバチに刺された時には、必ず皮膚から針を抜くことが必要です。
アシナガバチ
アシナガバチは、おおむね15~25mmであり、4月ごろから家の軒下や樹木の枝に巣を作り、巣はシャワーヘッドのような形をしています。
スズメバチ同様、女王バチ以外は越冬できず、巣は1年限りで使い捨てられます。巣を刺激しなければ、襲ってくることはありませんので、人の手が届かないところに営巣された巣については、できる限り駆除せずそのままにしておきましょう。
アシナガバチの巣の駆除について
アシナガバチについては、大群で多数の人を襲う危険性がなく、また、駆除を行う場合は比較的容易に駆除を行えます。駆除が必要な場合は、次の方法により駆除してください。ただし、危険と感じた場合には駆除を止め、専門駆除業者(有料)に依頼しましょう。
(1) ハチは暗くなると巣に戻り、活動が鈍るため、夜に駆除作業を行います。(懐中電灯を使用する場合には、巣に光を直接当てないようにしましょう。)
(2) 駆除の際には、長袖、長ズボン、軍手、帽子を着用し、なるべく体の露出をなくします。
(3) 市販の殺虫剤(ハチ用ではなくても、ゴキブリ用や蚊、ハエ用でも可能)をハチの巣めがけて、風上から一気に噴射します。
(4) すべてのハチが落ちて死んだことを確認した後、ハチの巣を棒で落とします。
(5) ハチ及び巣は素手で触れずに、ビニール袋に集めてごみとして捨てます。
ハチに刺されないために
- ハチの巣に近づかないようにしましょう 。
- むやみにハチの巣を刺激しないようにしましょう 。
- 庭木の剪定の際にハチの巣がないか注意しましょう。
- 天日干しの洗濯物にハチが紛れ込む場合があるので、取り入れる際には注意しましょう。
ハチに刺されたら
応急処置
(1) 傷口から毒を強くしぼり出しましょう。
(ミツバチに刺された場合には、針が残っているので抜きましょう)
(2) 傷口を流水で洗いましょう。
(3) 刺されたところが、かゆみや発赤など炎症を起こしている場合は、ジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン薬が配合された軟膏を塗るとよいでしょう。(アンモニア水やオシッコは効きません)
(4) 傷口を氷などで冷やしましょう。
症状が改善しない場合
しばらく様子をみて、症状が改善しない場合、又は、次のような場合は、すぐに医師の診察を受けましょう 。
- アレルギー体質及びその恐れのある人
- 発疹、発熱、めまい、動悸、呼吸困難、全身むくみ、吐き気などの症状がある場合
- 刺された部位が数箇所ある場合
- 目に毒が入った場合
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