令和2年度大阪市都島区新たな地域コミュニティ支援事業にかかる評価について

　都島区では、新しい地域自治の仕組みである「地域活動協議会」の形成および運営の支援を行うための中間支援組織として「都島区まちづくりセンター」を開設し、地域活動の支援を行っています。

　令和2年度における「大阪市都島区新たな地域コミュニティ支援事業業務委託」による地域支援を評価及び検証し、その結果を今後の事業展開に反映させ事業効果を高めるとともに、地域活動協議会の支援のあり方について検討を行います。

S：各区の当該年度の戦略に基づいた支援内容や目標の水準を大幅に上回っている。

A：各区の当該年度の戦略に基づいた支援内容や目標の水準を上回っている。

B：各区の当該年度の戦略に基づいた支援内容や目標の水準に概ね達している。

C：各区の当該年度の戦略に基づいた支援内容や目標の水準を下回っている。

評価項目

「自律的運営に向けた地域活動協議会の取組（イメージ）」

　(1)「地域課題への取組」にかかる支援の状況（実績）及び効果等

　(2)「つながりの拡充」にかかる支援の状況（実績）及び効果等

　(3)「組織運営」にかかる支援の状況（実績）及び効果等

【区の評価】評価B

【評価の理由】

• まちづくりセンター実施の交流会において、地域内でZOOMを活用し、地域課題やニーズの把握に必要なコミュニケーションの場づくりを実施した。実施後のアンケートでは、地域からは「ZOOMを使ってみてとてもよかった」「共有した事例は、地域にとても役に立つ」などの意見があった。【項目：「(1) 地域課題への取組」「(2) つながりの拡充」】
• コロナ禍おける運営委員会書面決議方法についての支援を行うことで、集まることなく適切な時期に議決を実施することができた。【項目：「(3) 組織運営」】
• 企業マッチングについて、呼びかけやアンケートを実施したものの、具体的なアプローチまでは実施できていないことから、アンケート集約後の支援方法について工夫が必要であった。【項目：「(2) つながりの拡充」】
• 全地域共通課題にもあたる「新たな担い手の拡充」ついて、具体的な成果が見られなかった。【項目：「(2) つながりの拡充」】

評価項目

アンケート調査

【区の評価】評価A

【評価の理由】

• 市政改革プラン3.0改革の柱4「ニア・イズ・ベターの徹底」
  地域活動協議会構成団体が地域特性に即した地域課題の解決に向けた取組が自律的に進められている状態にあると思う割合　令和2年度　86.7％（令和2年度目標値77％）
• まちづくりセンターにおいて地域の実情やニーズに即した支援を実施していると思う割合は、86.2％で前年度（85.3％）とほぼ同等であった。しかし、「支援内容が地域活動協議会の活動状況や運営上の課題に応じたものとなっていないから」「支援内容を知らないから」との意見も挙がっており、コロナ禍における地域課題等の聞き取りの更なる工夫、支援内容の周知方法への工夫が必要であった。

【区の評価】評価B

【評価の理由】

• 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、地域事業の中止や規模を縮小して開催される中で、書面決議の実施やZOOM活用など工夫を凝らし地域支援を実施した点について評価できるとともに、地域活動協議会構成団体アンケートにおいても目標数値を達成していることから、区の求める支援内容や目標の水準に概ね達している。
• 今後は、コロナ禍での地域事業の中止等の影響により担い手の縮小も懸念されることから、ウィズコロナに対応した地域活動の再開に向けた支援、地域活動に関わりの薄い層への参加促進や担い手の育成を含む第一層支援の推進に期待したい。