令和5年度大阪市都島区地域コミュニティ支援事業にかかる評価について

　都島区では、新しい地域自治の仕組みである「地域活動協議会」の形成および運営の支援を行うための中間支援組織として「都島区まちづくりセンター」を開設し、地域活動の支援を行っています。

　令和5年度における「大阪市都島区地域コミュニティ支援事業業務委託」による地域支援を評価及び検証し、その結果を今後の事業展開に反映させ事業効果を高めるとともに、地域活動協議会の支援のあり方について検討を行います。

S：各区の当該年度の戦略に基づいた支援内容や目標の水準を大幅に上回っている。

A：各区の当該年度の戦略に基づいた支援内容や目標の水準を上回っている。

B：各区の当該年度の戦略に基づいた支援内容や目標の水準に概ね達している。

C：各区の当該年度の戦略に基づいた支援内容や目標の水準を下回っている。

評価B

　(1)「地域課題への取組」にかかる支援の状況（実績）及び効果等

• 地域活動協議会における基盤強化として、町内会加入促進に向け、町会の意義や加入のメリット等をまとめたパンフレットを作成した。また区民まつりや地域イベント等での啓発も行い、町会加入の問い合わせに繋がるなど、効果的な支援を行った。

• 区広報誌をはじめ独自制作する情報誌やSNSを活用し、地域活動の紹介や地域課題（担い手発掘等）にかかる取組の好事例など地域の参考となる情報を積極的に発信した。

• 自主財源の確保に繋がる支援として、「新たなペットボトル回収」や「コミュニティ回収」について、それぞれ新たに2地域が実施に繋がるなど支援を行った。

　(2)「つながりの拡充」にかかる支援の状況（実績）及び効果等

• 企業連携の強化に向けた支援として、地域内の企業に働きかけを行い、地域イベントへの人的支援を得るなど継続的な連携に繋がる支援を行った。

• 地域活動協議会をはじめNPO等企業も参加する交流会を実施した。「地域活動における広報について」をテーマとし、広報スキルや地域課題などについて意見交換を行い、各種地域団体のつながりの拡充支援を行った。

• つながり拡充を目的に地域活動におけるアイデアや意見交換を気軽に行うことができる「掲示版」として、LINEのオープンチャットを開設。新たな連携・協働の場の提供を開始した。

　(3)「組織運営」にかかる支援の状況（実績）及び効果等

• 各地域活動協議会の会計担当を中心に会計の課題や事務負担軽減をテーマに交流会を開催し、会計事務のオンライン化に関する情報提供や担当者間において好事例の共有の場を提供するなど自律した地域運営につながる支援を行った。

• HPやフェイスブックなど未開設であった地域を中心に支援を行い、全地域でオンラインの広報媒体を開設するなど多様な媒体による広報活動の強化へ向けた支援を実施した。

  
  

評価B

• 市政改革プラン3.1改革の柱4「ニア・イズ・ベターの徹底」
  地域活動協議会構成団体が地域特性に即した地域課題の解決に向けた取組が自律的に進められている状態にあると思う割合
  令和5年度　93％（目標値90％以上維持）
• 都島区運営方針「コミュニティ豊かなまちづくり」
  まちづくりセンターにおいて地域の実情やニーズに即した支援を実施していると思う割合
  令和5年度　95％（目標値91%）

評価B

• 地域活動協議会の自律的に実施すべき事項への支援として、様々な媒体を使った広報活動や会計支援、区内の企業への働きかけなどについて評価できるとともに、各種交流会の実施やオープンチャットを開設して新たな連携や協働の促進を行うなど当区が求める支援内容の水準に概ね達した。

• 一方、町会加入率の低下や担い手不足については、中長期的な計画のもと、地域支援に積極的に取り組んでいくことが必要であり、特に町会加入促進については、本市が進める町会加入促進戦略のもと、各地域特色に応じた支援などについて創意工夫を行い、取り組みの強化を期待する。

• 加えて、地域資源（ひと・モノ・場所・各種区内イベント等）の発掘に取り組み、現役世代を中心とした参画支援や定年後の地域デビューなど各世代のニーズに沿ったアプローチで地域コミュニティの活性化に向けた支援に取り組んでもらいたい。