発見！つる魅力「西三荘遊歩道～川から遊歩道へ　鶴見の歴史に思いをはせる～」

　茨田西地域にお住まいの井戸勝一さんにお話しをお伺いしました。

　鶴見緑地公園から寝屋川に至る全長約1,200メートルの遊歩道。
　昔は用水路として田畑の灌漑用水はもちろん、飲料水としても人々の生活を支えてきました。

　昭和30年代頃は、木舟が往来していたり、魚釣りをしている人がいたり、飼育しているアヒルを泳がせているご家庭もあったそうです。

　しかし、堤防がない状態であったため、川に落ちる事故が起きたり、生活用水が流れ込むことで川が汚れ、夏には大量のユスリカが発生し、そのユスリカを餌としてコウモリも多く飛ぶようになったことで、住民の皆さんがその解決に向けて運動されたそうです。

　現在は、水路が蓋がけされて、花と緑がいっぱいの快適なウォーキングコースに生まれ変わっていますが、工事が完了した当時は地域でパレードを行うなど、皆さん大変喜ばれたそうです。

　今では当然のものと思われることも、こういった過去の地域の皆さんの働きがあってのことであり、過去を振り返ることで地域の良さ、ありがたさを実感できるとお話しくださいました。