私たちの暮らしはたくさんの物やサービスによって成り立っています。これらを全て、自分だけでまかなえる人はまずいないでしょう。私たちが「あの商品がほしい」「このサービスを受けたい」という場合、だれかから提供してもらわなければなりません。お金のない時代は物々交換(ぶつぶつこうかん)が主流でしたが、必ずしも自分が交換したい商品を持っている人が、自分の持っている商品やサービスと交換してくれるとは限りません。
それでは大変不便なため、「だれもが価値を共通認識」でき、物やサービスとの交換を容易にする「お金」というものが生まれました。「物やサービスに対して相対的な価値をつける」ことで、スムーズな取り引きを行えるようになったのです。また、お金はくさったりすることもありませんので、「貯める」ことで、より大きな価値のものと交換することもできます。
そしてこの「お金」を手に入れるためには、自分自身も人から必要とされる物やサービスを生み出して交換しなければなりません。それが「仕事」です。
コンビニでおかしを買ったり、友達と遊びに行ったり、オンラインゲームのアイテムやアイドルのグッズを買ったりなど、お小づかいでやりくりしている人も多いと思います。
しかし、オンラインゲームのアイテムを買う場合など、お金をどれだけ使ったか見えづらいため、つい使い過ぎてしまうことがあるようです。支はらい額が数万円、数十万円となってしまった場合、とてもお小づかいだけでははらえません。その場合、保護者にはらってもらわなくてはなりませんが、数万円、数十万円という金額は大人にとっても大金です。
高校生以上になればアルバイトが可能です。もし、アルバイトで10万円をかせぐ場合、どのくらい働かなければならないか見てみましょう。
これだけの時間、働かなければなりません。部活やじゅくなどもあるでしょうから、10万円を貯めるには、2~3か月かかるのではないでしょうか。お金はみなさんが必要なものと交換できる大切なものです。しかし、お金をかせぐことは簡単ではありません。商品やサービスを買う前に、「これは本当に自分に必要なものなのだろうか?」と自らに問いかけ、大切に使いましょう。
商品やサービスを買う際の代金の支はらい方法には、様々な種類があります。支はらい方法を選べることで、インターネットショッピングでの支はらいが便利になったり、ポイントがたまってお得になったりします。
しかし、良い面ばかりではありません。現金で支はらった場合は、お金の流れも自分の持っているお金がどれだけ減ったかも分かりやすいですが、クレジットカードや電子マネーなどの支はらいでは、お金の流れや自分がどれだけお金を使ったかが、見えづらくなっています。
なにげなく利用している支はらい方法も、しっかりと内容を理解していないと、契約(けいやく)と同じで思わぬところでトラブルになりかねません。
以下に代表的な支はらい方法をご紹介(しょうかい)します。
支はらい方法 | 現金 |
---|---|
特ちょう |
商品やサービスを買うときに、現金通貨で支はらいます。
日本では日本銀行が発行する日本銀行券(紙幣/しへい)と政府が発行する補助貨幣(硬貨/こうか)が正式な通貨として利用されています。 【豆知識】 1回の支はらいで紙幣は何枚でも利用することが可能ですが、硬貨は20枚までと法律で決められています。ただし、取引き相手が納得した場合は、支はらい可能です。 |
お金をはらう タイミング |
![]() |
支はらい方法 | クレジットカード |
---|---|
特ちょう |
商品やサービスを買った際の利用代金を、後で支はらうことができる方法です。そのクレジットカードを発行している会社と契約(けいやく)している加盟店で使うことができます。
クレジットカード発行会社が消費者に代わって、代金を販売(はんばい)事業者(加盟店)に支はらいます。近年、クレジットカードの利用が増えており、特にネットショッピングでの支はらいでは、6割以上の方が利用しています※。 ※『平成25年度電子商取引に関する市場調査』経済産業省より |
お金をはらう タイミング |
![]() |
支はらい方法 | デビットカード |
---|---|
特ちょう | 商品やサービスを買った人が保有している金融(きんゆう)機関の預金口座から支はらう(引き落とされる)方法です。カードはその金融機関が発行します。原則、即時決済のため、口座残高内で使用できます。金融機関を通じて販売事業者に送金されます。 |
お金をはらう タイミング |
![]() |
支はらい方法 | 銀行振込(ぎんこうふりこみ) |
---|---|
特ちょう | 取引き相手の銀行口座へお金をはらう方法です。自身が利用している金融機関の窓口やATMに出向き、手続きを行う場合と、ネット上で手続きを行う場合があります。銀行を通じて販売事業者に送金されます。 |
お金をはらう タイミング |
![]() |
支はらい方法 | 代金引換(だいきんひきかえ) |
---|---|
特ちょう | 宅配便で商品が配達される際に、荷物と引き換えに代金を宅配事業者に支はらうことで、宅配事業者を通じて販売事業者に送金されます。 |
お金をはらう タイミング |
![]() |
支はらい方法 | 電子マネー決済(プリペイド方式) |
---|---|
特ちょう |
商品・サービスを買った際に、カードをレジなどに置いてある装置にふれさせ、電子的なデータのやりとりによって支はらう方法です。 ◎ 前ばらい方式 : 事前に電子マネーを買って(チャージ)おき、買い物をするとチャージした金額の中から使った分が引かれます。 ◎ 後ばらい方式 : 一定期間の利用代金を後でまとめて支はらうことができる決済方法で、クレジットカード決済の一種です。 |
お金をはらう タイミング |
![]() |
支はらい方法 | キャリア決済 |
---|---|
特ちょう | 商品やサービスを買った代金を、月々の携帯(けいたい)料金と共に支はらう方法です。キャリア(携帯電話会社)を通じて販売事業者に送金されます。 |
お金をはらう タイミング |
![]() |
支はらい方法 | コンビニ決済 |
---|---|
特ちょう | 商品受け取り時にもらった伝票を用いて、コンビニのレジで支はらう方法です。コンビニを通じて販売事業者に送金されます。 |
お金をはらう タイミング |
![]() |
支はらい方法 | ATM決済 |
---|---|
特ちょう | 商品・サービスを買った後に通知される「支はらい番号」などを用いて、特定の金融機関のATMで支はらいます。金融機関を通じて販売事業者に送金されます。 |
お金をはらう タイミング |
![]() |
支はらい方法 | 商品券・図書カード など |
---|---|
特ちょう | 決まった金額の券やカードを事前に買うことで利用できる支はらい方法です。特定の小売店(加盟店)などで利用できます。 |
お金をはらう タイミング |
![]() |