ネット上では簡単に他人になりすますことができます。同年代だから、同性だから安心と相手とメールのやりとりをするうちに、犯罪に巻きこまれることもあります。知らない人とむやみに連絡を取らないようにしましょう。

限定公開に設定し、友人などの限られたコミュニティで情報発信しているつもりでも、インターネットにアップロードした情報は、世界中から見ることができます。家族で旅行に行っていることをアップして、その間にドロボウに入られてしまうなどの被害も出ています。また、スマートフォンで撮影(さつえい)した写真には、ジオタグ(位置情報)が記録されている場合があり、撮影場所を特定されるおそれもあります。自分や家族、友人などを守るためにも、不用意に個人情報をアップしてはいけません。

インターネットにアップした内容を完全に削除することはまずできません。元の情報を削除しても、世界のどこかのコンピュータにコピーが記録されている可能性があります。

スマートフォンの普及(ふきゅう)により、だれもがいつでも手軽に情報を発信・受信できるようになりました。後で削除できると思い、気軽に自分や他人の個人情報をアップするケースが見受けられますが、それは自分たちの身を危険にさらすことといえます。また、他人の情報を勝手にアップすることは、プライバシー権の侵害(しんがい)にもなりますので、してはいけません。

SNSでのトラブルが急増しています。
友人とのやり取りは楽しいものですが、寝不足(ねぶそく)で体調不良になったり、勉強に集中できず成績が低下してしまったりしては、楽しさも半減してしまいます。周りの友人や保護者と相談し、例えば夜10時以降は使わないなど、みんなが気持ちよく利用できるルールを話し合いましょう。

SNSなどのインターネット上でだれかの悪口を発信することは、人権侵害になる可能性があります。その場合、「名誉毀損罪(めいよきそんざい)」や「侮辱罪(ぶじょくざい)」になります。一時の感情にまかせて、悪口などの書きこみは絶対にしないでください。ちょっとした悪ふざけのつもりでも、とつぜん仲間外れにされたら、だれもが傷つき落ちこむことでしょう。相手の反応を直接見ることができないやり取りだからこそ、実際に会って話すときと同じように、相手のことを思いやったやり取りを心がけましょう。

また、違法(いほう)アップロードにも注意が必要です。ドラマやミュージックビデオのコンテンツには「著作権」などが発生しています。そのため、違法に動画サイトなどへアップロードすると、罪に問われ逮捕(たいほ)される可能性があります。さらに、違法にアップされた動画へのリンクを設定したり、その動画を視聴(しちょう)したりすることも違法です。