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057 鳴戸川

2023年11月6日

ページ番号:33876

中野橋から下流側の展望
東平和橋から上流側の展望

 大阪府の河内平野(へいや)西部・上町台地寄りを流れる、今川に注ぐ小支流です。

 改修前の鳴戸川は、平野川を源流とし平野の東側の水田地帯を潤す灌漑(かんがい)用と排水用の水路です。

 東住吉区内では中野2丁目の方から西流し、中野1丁目で今川にぶつかる直前に、今川に並行して北に流れていた川で、今川とは合流していませんでした。また、今川小学校の南側の今川2号橋辺りの西脇水路は、鳴戸川改修の折、暗渠(あんきょ)になったものと思われます。

 現在、其の辺りに鳴戸川へ注ぐ排水口らしきものが設けられています。古い地図には、今川のうるし堤を過ぎても、なお今川沿いに北上し、杭全で駒川と同時に平野川に注ぐように描かれているものもありますが、現在はそういった流れはありません。

 育和橋近くで、昭和元年(1926年)生まれの方に聞くと、「鳴戸川と今川に架かる二つの橋を渡っていた」という証言があり、鳴戸川は、今よりもずっと北の方で今川と合流していたことがわかります。改修後の鳴戸川は中野1丁目で今川から分流し、今川に平行して北上し、今川1丁目のうるし堤公園の北端で、今川右岸に注いでいます。今川は、曲がりくねった天然の川ですが、鳴戸川は人工的な直線状の水田潅漑(かんがい)用、治水用の川でした。

 戦後、東住吉区は住宅地として著しく発展し、昭和24年(1949年)から駒川・今川・鳴戸川・平野川を改修するとともに、合わせて下水工事が行われました。昭和29年(1954年)に今川の改修工事が完成、昭和36年(1961年)に鳴戸川の改修工事が完成したことを記念して、今川福祉会館の前に石碑が建てられました。 

今川から鳴戸川の分岐点
うるし堤公園北端からの合流地点
鳴戸川の地図

 昭和36年(1961年)の鳴戸川改修時に、この場所より上流が消滅し、今川が源流となり現在のように分岐点となりました。今川と鳴戸川の分岐点にある水辺のデッキ付近ではカルガモ親子が住んでいます。また5月末~6月初にコイが産卵します。春の桜も美しく、四季の楽しめるところです。

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