中高野街道
2022年6月17日
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東北面

南西面
高野山参詣道の一つである中高野街道は、北は平野郷を抜けて守口で京街道に接続し、南は三宅(松原市)を抜けて河内長野市の楠町で西高野街道に合流する。中高野街道と合流した西高野街道は、河内長野市の長野町で東高野街道と合流し、高野山へと至る。
旧喜連村の中と西の村境とされていたこの細い道が往時の姿をそのまま伝えている。すぐ北の中小路との交差点にはこの街道の道標(天保四年 辻吉兵衛建立)が建っていたが、近年紛失したので、平成二十六年末、やや南側に地元有志により復元された。
交差点を挟んで北には造り酒屋 (明和年間以前に創業。門と塀を残す)、南に油店など江戸時代の地場産業を代表する店が建ち並んでいた。明治二十年頃築の油店と安永四年(一七七五)再建の専念寺、嘉永五年(一八五二)築の中谷家に囲まれたT字路は落着いた景観を残し、今では「屋敷小路」の名で親しまれている。また、街道南端に見える佐々木家は安永年間築造の建築物であり、民家では喜連で最古の建物である。

中高野街道概略図

喜連環濠地区での中高野街道
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