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「幸村」縁の地「平野区」

2024年1月15日

ページ番号:332730

「幸村」縁の地「平野区」

真田幸村ひらちゃん

平野区は、歴史深いまち。

戦国武将の真田幸村との縁も随所に見られます。

「幸村」縁の地「平野区」をテーマに平野区の歴史を紹介します。

平野区内の「幸村」縁の地~大坂の陣~

大念佛寺


大坂冬の陣と夏の陣の時、徳川家康は大念佛寺を訪れ、道和上人に天下泰平、武運長久の祈願を乞うた。上人はその要請に応じ、国家安泰のを祈願した。戦いが終息して、再び大念佛寺を訪れた家康は、田園300石を寄進する旨を伝えたが、上人は僧侶の求道心が欠如することをおそれ、これを辞退したといわれる。

全興寺


真田幸村が樋尻口の地蔵堂に仕掛けた地雷により、飛来してきたという伝説をもつ「首の地蔵尊」がある。

平野郷樋尻口門跡


道明寺合戦に敗北した真田幸村ら豊臣軍は、大坂城へと退却した。豊臣軍を追い、進軍する徳川家康が平野で休息をとると予想した幸村は、樋尻口の地蔵堂に地雷を仕掛けた。
案の定、家康が現れ、地雷が爆発しようとしたとき、家康は小便がしたくなってその場を離れ、九死に一生を得たといわれる。

安藤正次墓所


安藤正次は、大坂夏の陣のとき、御旗奉行として徳川秀忠に直属した。秀忠の使者として、前田利常、本田康紀の両軍に、敵陣へ迫るようにと伝えた。その際、数騎の敵兵に出会い、深手を負った。宿所である平野の願正寺に送られて、傷の療養に努めていたが、再起不能を悟り、自害した。

真田幸村休息所跡


真田幸村は、大坂夏の陣の際に、徳川方の伊達政宗軍と一戦を交えた。その後、大坂城へ帰城する途中、この地で休息するとともに、志紀長吉神社へ戦勝を祈願したとされる。
現在、休息所跡には自然石が建ち、その裏側に幸村の句が刻まれている。

志紀長吉神社


大坂夏の陣のとき、この地で真田幸村が刀剣と赤地に白の六文銭の軍旗を志紀長吉神社に奉納した。それとともに、戦勝を祈願したと伝えられている。

豆知識

戦国武将「真田幸村」について

・生年: 永禄10 (1567)  没年: 元和1年5月7日 (1615年6月3日)

・安土桃山・江戸初期の武将。名は信繁。幸村と称するが確かな史料はない。

・信州上田城主真田昌幸の次男。母は右大臣菊亭(今出川)晴季の娘。

・天正13(1585)年に上杉景勝の人質となる。同15年には父が豊臣秀吉に臣従したのに伴い大坂城へ出仕。

・秀吉配下の武将大谷吉継の娘を妻として、豊臣家との縁を深めた。

・慶長5(1600)年の関ケ原の戦では父と共に石田三成方について上田城で籠城し、中山道を進む徳川秀忠軍を挑発してその西上を阻止した。

・敗戦後、父と共に高野山麓の九度山に流されたが、同19年の大坂冬の陣に際しては、大坂方の招きに応じて入城し、大坂城外堀の天王寺口に出城「真田丸」を築き、徳川方の攻撃を退けた。

・翌年の夏の陣でも勇戦して家康の本陣を脅したが、5月7日の天王寺方面の戦闘で松平忠直の軍勢と激戦のすえ戦死した。


出典:朝日日本歴史人物事典
<参考文献>小林計一郎『真田幸村』

六文銭って?

ゆきむらひらちゃん

真田氏の六文銭は、三途の川の渡し賃とされ、家紋に六文銭を用いることで、死をもいとわない決意を示していたといわれている。

あかぞなえ?それとも?

「大坂夏の陣図屏風」に描かれた真田勢の「赤備え」は有名ですが、真田丸攻防戦の直前、家康襲撃を企図した際に甲冑「南蛮胴総革威(なんばんどうそうがわおどし)」を着用したとも伝えられています。

そこで、平野区マスコットキャラクター「ひらちゃん」には、その両方をまとった「幸村ひらちゃん」として、PRをしていきます。

幸村ひらちゃん
ひらちゃん 幸村

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