令和5年度港区運営方針
2024年6月10日
ページ番号:596302
運営方針の進捗管理を実施しました。その結果について、「アウトカム指標の達成状況(定量評価)」、「自己評価(運営方針全体の定性評価」)及び「今後の方針」に反映しています。(令和6年6月10日)

「目標」「使命」及び「区運営の基本的な考え方」

【目標(何をめざすのか)】
暮らして楽しい・遊んで楽しい・働いて楽しい
「未来と世界にひらくまち・港区」の実現

【使命(どのような役割を担うのか)】
2025年大阪・関西万博の開催を契機として湾岸部への注目度が高まるなか、地域資源を活用して港区の魅力を国内外に発信し、にぎわいの創出や地域の活性化を図る。港区は、湾岸部と都心部をつなぐ交通結節点として、新たな価値や面白さを創造し再発見するまちづくりや、水辺の特性や公園などのポテンシャルを活かした快適で災害にも強い居住環境を創造するまちづくり、また、多世代交流や多文化共生のまちづくりにより、ひとりも取りこぼさない「港(みんなと)マインド」で、「未来と世界にひらく」持続可能なまちづくりをめざす。

【令和5年度 区運営の基本的な考え方(区長の方針)】
2025年大阪・関西万博を見据え、湾岸部と都心部をつなぐ交通結節点として、区内の地域資源を最大限に活用し魅力発信するとともに、次の施策を5本の柱として重点的に取り組む。
1.区民主体のまちづくり
2.安全・安心・快適なまちづくり
3.だれもが健やかにいきいきと暮らせるまちづくり
4.「まちぐるみで子育て」と「多様な学び」を応援するまちづくり
5.訪れたい魅力と活気あふれるまちづくり

重点的に取り組む主な経営課題

【経営課題1】区民主体のまちづくり
【課題認識】
・少人数世帯・高齢単身世帯の増加などの社会環境の変化、ICT進展などによる個人の生活様式や価値観の多様化などにより、人と人とのつながりが希薄となり地域課題も多様化していることから、身近な地域の中で生活課題などの解決に住民どうしが協力して取り組むことができる豊かなコミュニティづくりが必要である。
・各地域の全住民を対象として様々な地域団体により構成された地域活動協議会による活動は地域課題の解決や地域の活性化につながることから、地域活動協議会による自律的、持続的な地域運営及び多様な活動主体間の連携について地域実情に応じて支援をする必要がある。
【主な戦略(課題解決の方策)】
・人と人が出会いつながる機会と場の提供
・地域活動協議会の自律的運営の支援
・地域課題解決に向けた取組の支援
・地域活動協議会の認知度向上のための支援
【アウトカム指標(経営課題の度合を示した指標)】
(1)区民モニターアンケートにおいて、「お住まいの地域では日頃からご近所どうしで「声かけ」、「見守り」、「助け合い」、「支え合い」が行われていると感じる」と回答した割合を8年度末までに55%以上にする。(5年度:50.5%)
(2)区民モニターアンケートにおいて、「地域運営にさまざまな活動主体が参画し、地域が一体となって自律的に運営されていると感じている」と回答した割合を8年度末までに85%以上にする。(5年度:76%)
【アウトカム指標の達成状況(定量評価)】
<令和5年度実績と達成状況>
(1)45.0%:B
(2)47.3%:B
<前年度実績>
(1)47.1%
(2)66.7%

【経営課題2】安全・安心・快適なまちづくり
【課題認識】
・自助・共助・公助の役割分担のもと、大規模災害時に迅速かつ的確な対応が行えるよう区の特性を踏まえた防災対策を強化するとともに、区民の防災意識をさらに高め、地域防災力を強化する必要がある。
・警察と連携し、犯罪発生状況を分析するなど、地域実態に基づいた犯罪を抑止する活動を展開し、犯罪が発生しにくいまち、区民が安心して暮らせるまちづくりをめざす必要がある。
・誰もが安全、快適に移動できるよう、バリアフリーの取組など生活環境の向上と改善を図る必要がある。
【主な戦略(課題解決の方策)】
・地域防災力の強化
・防犯対策の強化
・バリアフリーの推進
【アウトカム指標(経営課題の度合を示した指標)】
(1)区民モニターアンケートにおいて、「災害時に地域で助け合うことができると思う」と回答した割合を8年度末までに70%以上にする。(5年度:62%)
(2)「区内の街頭犯罪発生件数」を8年度末まで毎年度継続して前年以下にする。(3年実績:215件)
【アウトカム指標の達成状況(定量評価)】
<令和5年度実績と達成状況>
(1)53.3%:B
(2)289件(ただし、令和5年1月~12月):B
<前年度実績>
(1)50.3%
(2)253件(ただし、令和4年1月~12月)

【経営課題3】だれもが健やかにいきいきと暮らせるまちづくり
【課題認識】
・さまざまな生活課題を抱えた高齢者など、支援を必要とする人も地域で安心して暮らせるよう、地域に関わる多様な活動主体が協働して、地域社会全体で支えていく取組を促進する必要がある。
・児童虐待を未然に防止するためには、妊娠期から出産、学齢期まで切れ目なく虐待ハイリスク家庭を早期に発見し支援につなげる必要がある。
・生活習慣病の予防や疾病の早期発見のためには、区民の主体的な健康づくりや受診率の向上を促進する必要がある。
・近年、いわゆるヘイトスピーチが各地で行われ社会問題化しており、多様な価値観を認め合う多文化共生の地域づくりを進める必要がある。
【主な戦略(課題解決の方策)】
・地域福祉の推進
・セーフティネットの充実
・健康づくりに向けた意識啓発と担い手づくり
・多様性を尊重しあう共生社会づくりの推進
【アウトカム指標(経営課題の度合を示した指標)】
(1)区民モニターアンケートにおいて、「身近な地域福祉活動が活発に行われている」と答えた割合を8年度末までに75%以上にする。(5年度:72%)
(2)区民モニターアンケートにおいて、「保健福祉や介護に関する相談の場が身近にある、またはその情報を容易に得ることができると思う」と答えた割合を8年度末までに60%以上にする。(5年度:58%)
【アウトカム指標の達成状況(定量評価)】
<令和5年度実績と達成状況>
(1)68.9%:B
(2)53.6%:B
<前年度実績>
(1)68.7%
(2)60.1%

【経営課題4】「まちぐるみで子育て」と「多様な学び」を応援するまちづくり
【課題認識】
・少子化にともなう子育て世代の減少や核家族化が進む中で、育児の不安や悩みを相談できずに孤立することがないように、子どもや子育て家庭を地域で見守り応援し、安心して子どもを産み育てることができる環境を充実させる必要がある。
・子どもたちが自ら学び、考え、表現し、課題を解決できる力を育むため、学校と連携して児童・生徒の学力・体力の向上と、子どもたちの豊かな社会性と将来への夢や希望を育むことが必要である。また、そのための教育環境の向上を図る必要がある。
【主な戦略(課題解決の方策)】
「まちぐるみで子育て」の応援
・低年齢児の保育所入所枠の確保
・地域・企業等の多様な連携による子育て支援の充実
・気軽に子育ての相談ができる環境の整備
「多様な学び」の応援
・子どもの教育環境の向上
・子どもの学力・体力の向上と「将来の夢や希望」の育成
・分権型教育行政の推進
【アウトカム指標(経営課題の度合を示した指標)】
(1)区民モニターアンケートにおいて、「子育てしやすい」と答えた、子どもを持つ20代~30代の割合を8年度末までに78%以上にする。(5年度:75%)
(2)区内の小学校・中学校において、全国学力・学習状況調査の「将来の夢や目標を持っている」と肯定的に答えた児童・生徒の割合が全国平均を下回る学校を8年度末までに小学校・中学校とも3校以下にする。(5年度:小学校4校、中学校5校)
【アウトカム指標の達成状況(定量評価)】
<令和5年度実績と達成状況>
(1)65.2%:B
(2)小学校5校、中学校4校:B
<前年度実績>
(1)55.9%
(2)小学校5校、中学校5校

【経営課題5】 訪れたい魅力と活気あふれるまちづくり
【課題認識】
・大阪・関西万博による人の流れを、港区の恒常的なにぎわいにつなげるため、魅力ある地域資源の情報発信と多様な人々との連携協働により、個性と魅力のあるまちづくりや次世代を担う産業創出を推進する必要がある。
【主な戦略(課題解決の方策)】
・「港区エリア別活性化プラン」に基づく、区内3エリア(東部・中部・西部)の特性に応じた中長期的なまちづくりの推進
・地域資源を活かしたまちの活性化、魅力の発信
【アウトカム指標(経営課題の度合を示した指標)】
区民モニターアンケートにおいて、「港区の3エリア(東部・中部・西部)に魅力を感じる」と回答した割合を8年度末までに80%以上にする。 (5年度:74%)
【アウトカム指標の達成状況(定量評価)】
<令和5年度実績と達成状況>
59.3%:B
<前年度実績>
59.7%

自己評価(運営方針全体の定性評価)
【経営課題1】
・新型コロナウイルス感染症により地域コミュニティもその影響を受け、アフターコロナの現在も交流や活動の回復が十分ではなく、自律的に地域活動が再開・運営されているものの、当該活動の認知度が十分でない状況にあると考えられる。地域活動等の再開に向けた支援や広報活動を継続しつつ、その基盤となっている地域活動協議会の認知度向上のための広報活動にも継続して取り組むとともに、地域活動協議会と連携しながら身近で豊かな地域コミュニティづくりに取り組む。
【経営課題2】
・防災面では地域の防災活動の支援や個別避難計画の作成等を着実に進め、防災対策の強化を図った。一方で、地域において互いに助け合う「共助」が地域に浸透しているとは言い難いため、引き続き、地域の防災活動の支援を通じて「共助」の大切さを訴えつつ、さらに防災活動への参加者を増やす取組を支援していく。
・防犯面では青色防犯パトロールカーでの巡回や警察等と連携した防犯啓発活動を行ったほか、ホームページ、SNS等を活用した犯罪発生情報の発信に努めて、防犯対策の強化に取り組んだが、自転車盗や部品ねらい等の抑止につながっていないため、引き続き、警察等と連携し、区民に対して防犯啓発を行うなど、街頭犯罪を抑止するための取組を継続していく。
【経営課題3】
・だれもが健やかにいきいきと暮らせるまちづくりの実現に向け、各地域における地域福祉活動計画の推進支援や港区地域福祉計画の再構築、要支援高齢者の見守り、児童虐待の未然防止等に取り組んできたところであり、「身近な地域福祉活動が活発に行われている」との肯定的な意見は前年度に比べて微増となったものの、目標達成に至らなかった。また、要支援者に関する相談機能充実のため、関係機関や地域で活動する団体等との連携を強化し、多様なニーズに対応できるよう取組を進めてきたが、「保健福祉や介護に関する相談の場が身近にある」との肯定的な意見は前年度を下回り、かつ目標を達成できず、事業効果を発揮できていない状況にある。今回の結果について、コロナ禍で内容を変更して実施していた事業もあることから、今後、関係機関との連携を強化しながら各相談の場の積極的な周知に取り組む。
【経営課題4】
・区主催イベントや各種団体によるこどもの居場所事業等への参加者数はコロナ禍以前に戻りつつあるが、支援が必要な対象世帯に子育て支援情報が十分周知されている状況には至っていない。学校園や子ども・子育てプラザ等の関係機関と連携し、HPやチラシに加えてタイムリーに情報を届けられるSNS等を活用して子育て支援情報を積極的に情報発信し、まちぐるみで子育てできる環境整備に継続して取り組む。
・「将来の夢や目標を持っている」と肯定的に答えた児童・生徒の目標値において、小学校では令和4年度の学校数と同数にとどまったため目標達成はできなかったが、中学校では、目標を上回る形で達成することができた。今後、小中学校いずれの校種とも目標を達成できるよう、引き続き「OSAKAみなと未来教育ネットワーク」などを通じたキャリア教育(出前授業や職場体験等)の支援や、学校再編整備等による教育環境の向上に向けた取組を進める。
【経営課題5】
・港区には十分ではないが、一定の魅力はあるとの肯定的意見が過半を超えているなど、潜在的な魅力はあるが、既存施設等の魅力向上や個性を生み出す新たな魅力創造に欠けていると判断できる。イベントなどの短期的展開のみでは恒常的な魅力向上につながりにくいため、令和5年に一部更新をした「エリア別活性化プラン」で定めた各エリア毎の魅力向上に向けた基本方針の各取組の方向性を基に持続可能なまちづくりの 推進と魅力創造に取り組む。

今後の方針
・港区は、大阪・関西万博において重要な交通結節点であることや天保山客船ターミナルのリニューアルオープンを契機に、万博期間中には100隻ものクルーズ船の来航も予定されている国際観光都市・大阪の拠点になりうる重要な「ニシ」の玄関口エリアである。同年に区制100周年を迎えるにあたり、このにぎわいの機会を逃すことなく、港区の魅力を国内外に発信していく必要がある。
・価値観の多様化などにより、人と人とのつながりが希薄となる中、まちぐるみで子育てする環境づくりや地域福祉の推進、地域防災・防犯などの身近な課題から、万博開催期間中の大規模災害を想定した防災対策など、抱える課題は大きいが「大阪市港区まちづくりビジョン」等に示した取組を着実に実施し、世界中の人が訪れ、働き、暮らすまちとして、「未来と世界にひらくまち・港区」の実現を進めていく。
令和5年度港区運営方針
令和5年度 港区運営方針(PDF形式, 230.92KB)
令和5年度 港区運営方針(XLSX形式, 46.17KB)
(別紙)「令和5年度港区運営方針」主な戦略における具体的取組(DOCX形式, 17.70KB)
(別紙)「令和5年度港区運営方針」主な戦略における具体的取組(PDF形式, 274.33KB)
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