岩手県釜石市への現地視察報告(2014年11月19日~20日)
2023年10月3日
ページ番号:290747
岩手県釜石市への現地視察報告(11月19日~20日)
2011年3月11日に発生した東日本大震災からの復興に取り組んでいる岩手県釜石市を再訪(2012年11月20日~21日に釜石市・岩沼市を訪問)し、復興の状況や釜石市民生委員協議会の方々との交流・意見交換を通じて、被災地における民生委員活動の課題等をお聞きし、震災の風化防止につなげるとともに、今後の復興支援のあり方について検討するために訪問・交流をしました。
日程 2014年11月19日(水曜日)~20日(木曜日)
行先 岩手県釜石市
交流先 その1) 創作農家こすもす
震災後は、遊び場が減少した子どもたちが安心・安全に遊べる環境づくりを目的として、象徴であるコスモス畑を手づくりの公園に変えて、子どもたちの居場所づくりを行なっています。
市内の内陸部に位置しているため津波の被害はなかったものの、周辺には仮設住宅が点在しており避難者が多く暮らしています。
創作農家こすもす 〒026-0055岩手県釜石市甲子町5-72
交流先 その2) 釜石市民生児童委員協議会
釜石市民交流センター(0193-24-2241)2階集会室(釜石市嬉石町1)にて、釜石市民生児童委員協議会の役員の方々と交流会を行いました。
釜石市民生児童委員協議会の出席者
千葉淳副会長(中妻地区)、佐藤清副会長(唐丹地区)、東野武美理事(甲子地区)、小野寺喜代子理事(鵜住居地区)、柏木百佳子理事(東釜石地区)、釜石市社会福祉協議会八幡係長
- イオンモールなどは出来たが、復興には程遠い状態である。市民会館等の施設系の復興が遅れている。
- 担当地区の再編等を行ったが、地域コミュニティも崩壊しており、関係作りが困難だった。たまたま、仮設住宅に入った民生委員がその仮設住宅の担当になったりした。
- 民生委員の犠牲者を出さない取組みが必要だ。自分・家族の安全が優先。
- 地域(町会、消防団)との連携が重要だと再認識した。(絆)
- 仮設住宅では、男性の方が何度呼び掛けても出て来られない。
- 避難された家族内でも精神バランスを崩されている方が多い。(自殺者も出ている)
- 狭い仮設住宅ゆえの問題として、虐待やDVも増えている。今まで考えられなかった事件も発生している。
- 社協も、被災者への相談を行っているが、最近は人間関係の悪化による相談が多い。
- 被災された方とそうでない方との考え・思いが大きく違っており話し合いが進みにくい。
例:鵜住居地区の防災センター跡地へのメモリアルパークの建設。ラグビーワールドカップの鵜住居地区への誘致。 - 復興住宅の整備にはかなりの年月がかかる。鵜住居地区では来年8月に30戸完成。
- 働く場がなく、若い人が今まで以上に都会に出て行っている。独居老人が増え孤独死も増えている。
- 仮設住宅の入居者への訪問には保健師も同行している。
現地視察 鵜住居地区
多くの住民が犠牲となった防災センター跡地にて震災当日の話しや地区の復興計画についてお聞きしました。
跡地にある追悼施設にて黙祷を行いました。
交流先 その3) 平田どうもの会
平田(へいた)地区において釜石復興応援地域通貨「どうも」を通じて会員同士の助け合いを行なうとともに、地域のコミュニケーションをはかり、みんなで元気な平田を作る会です。 現在72名の会員、「買い物」[車での送迎」[話し相手」でも利用が多いそうです。
震災後のコミュニティ形成の新たな動きとして紹介いただきました。
【参考】平田どうもの会の拠点は平田地区第六仮設団地内にあります。同団地は市内で最も遅く建てられたこともあって、市内外のバラバラな地域から多くの避難者を受け入れています。
一方で同団地ではコミュニティケア型の仕組みを取り入れ、対面式の玄関とすることで日頃のコミュニケーションを取りやすくしたり、団地内に様々な施設を建設する等、仮設団地のモデルケースとされておられます。
交流ハウス「みんなの家」
探している情報が見つからない
このページの作成者・問合せ先
西淀川区民生委員児童委員協議会
事務局 西淀川区役所 福祉課 総合福祉グループ(地域福祉チーム)
電話: 06-6478-9969 ファックス: 06-6478-9989
住所: 〒555-8501 大阪市西淀川区御幣島1丁目2番10号(西淀川区役所4階)