佃中学校 日本生徒会大賞受賞記念対談 ~受賞の喜びを次の防災へ~
2026年9月1日
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佃中学校生徒会と佃地域防災リーダーで記念対談を行いました
佃中学校生徒会は、令和8年6月14日(日曜日)に行われた第10回日本生徒会大賞で、防災に関する取組を発表し、中学生・学校の部で生徒会大賞を受賞しました。これを記念して、令和8年7月22日(水曜日)に、佃中学校生徒会と佃地域防災リーダーのみなさんによる対談会を開きました。
対談では、佃中学校生徒会の方々には日本生徒会大賞や西淀川区ジュニア防災リーダーのこと、佃地域の方々には地域防災活動へのリアルな思いを中心に語っていただき、意見交換を通じて「訓練の危機感」「継承」「共助」といったキーワードが出てきました。(概要は、西淀川区広報紙「きらり☆にしよど」令和8年9月号をご覧ください)
防災に関心のあるジュニアと地域の防災活動を支えるシニアを繋ぐ取組として、世代をつなぐ地域共助の一歩となりました。
対談メンバー
佃中学校生徒会
初瀬陽向さん(3年生 生徒会会長) 、舟橋穂乃佳さん(3年生 生徒会副会長) 、田村美結さん(3年生 生徒会書記)、木下和奏さん(2年生 生徒会書記)、矢川陽翔さん(2年生 生徒会執行委員)、近藤克樹さん(生徒会顧問)
(注)大上優翔さん(2年生 生徒会執行委員)は私用のため対談不参加
佃地域防災リーダー
山本雅昭さん、森岡健治さん、角田常治さん、山元みゆきさん、垣内孝代さん
対談内容(以下、敬称略)
日本生徒会大賞について
司会 日本生徒会大賞の受賞、おめでとうございます!決戦大会での発表に向けて工夫したことや頑張ったことを教えてください。
初瀬 まず何よりも明るく喋ることを目標にしました。プレゼンテーションは感情を込めた方が相手に伝わる思いもあると思うので、その思いを声に乗せて明るく喋りました。
山本 原稿はあったんですか?
初瀬 原稿は私と和奏ちゃんと美結ちゃんが中心に考えて、私のチョイスした言葉が合わないときは、「ここはこの言葉がいいんじゃないかな」ってめっちゃサポートしてくれました。言葉遣い・言葉選びがポイントだったんじゃないかなと思います。
木下 前の代の先輩方は「防災エキスポ」での活動に力を入れておられて、生徒会が頑張ってるところをずっと見てきました。私たちの生徒会では「思いでつながる防災」というのを目標にしてるんですけど、スローガン通りに、その思いを繋げることを心がけました。
角田 皆さんは、防災の勉強はどういう形でされるんですかね?
木下 ジュニア防災リーダーの講習会や、防災に関する動画を見る機会があります。「実際にはこんなことがあったんだよ」って地震を実際に体験された方たちから聞いたりもします。
田村 輪島中学校の生徒会の方々と、オンラインで画面を通して会話をさせてもらう機会もあり、被災した時に家族内で決めてて良かったことや当時の状況・思いを聞けました。生の言葉だったから刺さるものがあり、本当に聞いてて心臓がキュンってなりました。
角田 経験した人の生の声を聞くのは大事なことやと思うわ。良いこと。
近藤 輪島地方で被災された人の思いを聞いたりした経験を通して「何か次に繋がっていくことができるんじゃないか」と思うようになり、そこから本当にありがたいことにいろんな方が繋がってきてくださって、「今度は私たちがその思いをぶつける番だ」みたいな感じで生徒会大賞に行けたのかなと思います。
森岡 西淀川の子たちが防災にこんなにたくさん関心を持ってくれて、本当にありがたいですね。
初瀬 生徒会は6人ですが、吹奏楽部やバスケ部など忙しい部活を掛け持ちしている人も何人かいるので、「今日はこれだけの作業を短時間でやってしまおう」と話して頑張りました。
木下 日本生徒会大賞直前の6月はどの学年も忙しかったです。2年生は職業体験があるし、3年生は実力テストがあるし。それでも時間を割いて活動して、学校内の活動とは思えないような忙しさでしたが、いろんな人が「頑張ろう」と励ましてくれました。日本生徒会大賞は生徒会だけじゃなくて、学校全体で獲れたものなのかなと思ってます。


西淀川区ジュニア防災リーダーと地域防災リーダーの活動について
司会 西淀川区ジュニア防災リーダーの講習会に参加してみて楽しかったこと・ためになったことを教えてください。
矢川 消防局高度専門教育訓練センターで消防士さんに教えてもらう研修が面白かったです!煙の動き方や広がり方を体験できました。煙が広がっていくのはめっちゃ速くてしかも上から降ってくるので息ができず、しゃがみながら移動するのが困難なこととか、いろんなことを知れてめっちゃ勉強になりました。
近藤 2年前の制度発足当時は、避難訓練を学校の中で面白くしようといろいろゲーム教材を取り入れたりしていました。そこで中学生を外に連れ出してみたのが最初のきっかけで、講習会での経験がすごく良かったのでこの子たちも自然と参加していった感じです。区役所の方と一緒に動画を以前作ったりしたのですが、今ここにいる3年生の子たちはその動画を文化祭で見てるはずなんですよね。活動の様子や撮った動画を見て「生徒会ってこんなこともやってるんや」と知って入ろうと思ってくれたのなら嬉しいなって思いますね。
山本 皆さんは今ここでジュニア防災リーダーをされてますけど、学校を卒業したらどうなるんですか?
初瀬 この前卒業した私たちの1個上の先輩たちも、卒業後の講習会に来ておられました。高校生になってもジュニア防災リーダーのままでいられます。卒業後も自宅に案内が届くとのことですし、参加させていただきたいなと思っています。
山本 中学生の頃からジュニア防災リーダーをやっていただいて、その後も佃の防災に関わっていただけるいうことになれば、我々としても心強いです。ぜひ協力をお願いしたいと思ってます。
司会 佃地域での防災活動のことや、地域防災リーダーとしての思いを教えてください。
山本 夏には防災施設の見学会やHUG(避難所運営ゲーム)を催したり、消防ポンプを実際に稼働して放水したりします。秋には一斉避難訓練を主催したり、冬の初めには小学校で避難所開設・運営訓練をしたりしています。訓練では、震災に関するビデオを皆さんに見てもらったり、展示物でいろいろ説明したりします。ちょっとでも興味を持っていただいて、災害に遭ったときに1人でも多くの方が助かるよう持っていきたいです。
森岡 今年度は、阿波座の津波・高潮ステーションへ見学に行き、災害についてどんな歴史あったのか学びに行きました。また、佃の抽水場も見学しました。平成30年の台風では停電が3日間も続き、水は出ず電話も通じないまま不安になる経験をしました。そういう困った経験について地域で自主的に振り返り教訓を導き出して、今後の減災に向けて「継承」していける組織を作りたいなと思います。若い方たちにも訓練や地域の行事のことを知っていただいて、「これをしたらもっと良いんちゃうか」という話や情報を頂けたらと思います。
司会:中学生の皆さんには「継承」への期待がすごくかかっているものの、高校・大学やその後の進路のことを考えると、まだ選択肢がたくさんある段階だと思います。皆さんの活動や思いを後輩にも必ず伝播していただいて、大人になってもやっぱり西淀川区、佃に愛着を持って「また戻ってこよう」「地域防災リーダーになろう」と決めてくださればうれしいなと思います。


中学生から見た防災について
司会 中学生目線で、防災訓練に対して思う課題やアイデアはありますか?
初瀬 学校の避難訓練の話ですけど、「今日は避難訓練があるよ」と先に伝えられてるじゃないですか。だからみんな訓練に危機感がないなと。「それなら、事前に何も告知せずに始めれば危機感を持つんじゃないか?」というアイデアが出て「それいいね!」ってみんなで言ってたんですけど、まだ実現できていません。
山本 私らの小中学校の頃から同じ。あれはあかんよね!
全員 笑い
初瀬 「防災週間の1週間の中のどこかで避難訓練をします」と事前に周知しておいて、その期間でいつ起きるかはわからない形でやる、という案もあったんです。
山本 時間関係なしに避難訓練のベルを鳴らせばというのは、僕もそう思う!せやけどね、それをやるとけが人が出ちゃう。先生方もちゃんといろいろ考えながらやってはるんでね。皆さんの提案はすごい的を射ていると思います。世代を超えて同じように思いなのがすごくうれしい。
近藤 以前はそのアイディアを受けて、紙の上でシミュレーションできる「逃げ地図」に取り組み、別の形で実現しました。


地域防災力の向上について
司会 佃中学校生徒会の皆さんは今回「日本一」になられました。では、西淀川区が災害に強い防災力「日本一」のまちになるためには何が必要だと思いますか?
初瀬 「共助」を大切にすることです。災害のときも避難所では地域の方同士で集まるわけですから、「この人は知ってる」「この人とは喋ったことある」となれるのは精神面で大事だと思います。誰か少しでも喋れる人がいて、「大変そうなので、私も手伝いましょうか?」みたいな感じになればいいなと思います。
舟橋 繋がりはめっちゃ大事やと思う。実際の避難所の様子を映像で見ても1人ぼっちの方がいたりするから、避難所に知り合いがいると心強いなと思う。
森岡 佃地域での桜まつりには中学校の吹奏楽部が来てくれます。吹奏楽部の生徒の保護者も来るから、毎年だんだん広がってきてるんだよね。楽しく交流しようということで取り組んでいて、地域の方がたくさん来るがゆえに顔もお互い知るようになっていますし、吹奏楽部の協力に感謝してます。災害が起こったときも、「知ってる人には声をかけよう」「1人ぼっちにさせてはいけない」という気持ちはすごく大事だと思います。
司会 日頃の様々な活動・行事をしていく中で「共助」の土台を育むことが、防災力「日本一」のまちの実現のためにやっぱり大事だということですね。
西淀川へのメッセージ
司会 「西淀川区はこういうまちになってほしい」とか「自分は西淀川区にこんなふうに関わっていきたい」といった思いを教えてください。
初瀬 西淀川には、やっぱり賑やかなまちになってほしいです!新しく入ってくる人たちを歓迎できる明るい雰囲気のまちにしたいなと思うし、そこに自分も貢献したいです。
山本 佃が主体になって発信をして、他の各地域へ広める存在になりたいと思ったりしてます。地域によって条件はいろいろ違うんですけど、防災はどこの地域でも必要なんです。防災の考え方が広まってもっともっといいまちになると期待しながら、我々もそういう存在になりたいなと思います。
舟橋 誰もが安心して楽しく暮らせたらいい。防災面では、来年の夏頃に防災士の資格を取りに行こうかなと思っていて、それも通して西淀川区に関われたらいいなと思ってます。
森岡 私は安心安全なまちづくりをしていきたいなと思います。マンションとか平地とかの条件も防災のやり方も地域によって違いますが、みんなの防災意識がうまく高まってほしいなと思います。
木下 私自身は最近、環境問題について勉強し始めていて、「どうやったら地球温暖化を防げるかな」とか「地球温暖化の防止が防災にも繋がるんじゃないかな」とか考えています。西淀川区にも環境のことで何か貢献できたらいいなと思います。
角田 20代・30代・40代の方が「こんな活動をしましょう!」ともっともっと地域活動に来ていただいて、早く世代交代できれば、佃地域はどんどん賑やかになると思います。
田村 西淀川区が「防災に飛び抜けて一番強いまち」になってほしいです!
山元 日本生徒会大賞を受賞された皆さんのお話を聞いて「すごいなあ!賢いなあ!」と感動しました。皆さん頼りにしています。
矢川 僕は、盆踊りとか祭りが多くなったらいいなと思う。なぜなら、「共助」に繋がると思うからです。地域の人と仲が深まると思うし、定期的に祭りをやってもらえたらいいかなって思ってます。
垣内 「下に繋いでいくってすごく大変だな」と感じています。佃もそうですけど西淀川区で、若い世代の人たちがもっとニョキニョキ出てきてもらえたらいいなと思います。
近藤 日本の中で「防災といえば西淀川区」と言われるような地域になったらいいなと思っていて、そのためには「世代間の継承」と「共助」が大事になってくると思います。学校と地域と行政が繋がり共助の形ができていて、全国的にもすごくいいモデルだと思っているので、これを佃から発信して広がっていったら素敵だなと思います。



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