イラク問題の平和的解決を求める決議
2024年12月3日
ページ番号:1607
平成15年2月20日可決
世界の恒久平和は人類共通の願いであり、今世紀を再び戦争の世紀としてはならない。
本市会においては、これまで幾度となく平和に関する議決を行い、平和への決意を内外に表明してきたところである。
しかしながら、今日、イラクを巡る国際情勢は武力行使を含め関係各国の意見が対立するなど予断を許さない状況にある。イラクは湾岸戦争における1991年の停戦決議で義務付けられた大量破壊兵器に関する査察をこれまで何度も妨害し拒否しつづけ、昨年11月に全会一致で採択された国連安保理決議1441号による大量破壊兵器に関する査察受け入れを表明したものの、国連査察団の報告によると査察に対するイラクの協力は不十分であり、査察に対し積極的な協力を求めている決議を誠実に履行しているとは言いがたい状況にある。こうしたイラクの態度は、国際協調を進め、世界の平和を築いていこうとする国際社会全体への脅威となるものである。
よって本市会は、イラクがこうした国際世論を真摯に受け止め、大量破壊兵器の査察に関する国連安保理決議を完全に履行することを求めるとともに、国連を中心としたイラク問題の速やかな平和的解決に向けて、我が国をはじめ関係各国が懸命の外交努力を続けられることを強く求めるものである。
以上、決議する。
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