大阪の金融・資本市場の信頼回復・機能強化と大阪経済の再生に関する決議

平成16年1月30日可決

　我が国の経済は長引く景気の低迷により依然として厳しい状況にあるが、とりわけ大阪経済は企業の業務中枢機能の東京一極集中や製造業の海外移転などによる生産機能の低下に加え、廃業率が新規開業率を上回るなど活力の低下が著しく、その再生が緊急の課題となっている。
　そのような中で、特に大阪の金融・資本市場は、金融機関の統廃合や市況低迷の長期化、証券取引の東京一極集中、大阪証券取引所を舞台にした不正取引事件などによって、その機能が低下しているところである。
　こうした状況のもと、活気に満ちあふれた大阪経済へと再生していくためには、企業の競争力を強化し、次代の大阪経済を担う新産業を育成・支援することはもとより、企業活動を支える金融・資本市場機能を回復・強化することが不可欠である。
　よって本市会は、行政はもとより、経済団体、金融界など関係者が連携を強化し、大阪の金融・資本市場の信頼回復・機能強化と大阪経済の再生を強力に推進されるよう強く求めるものである。
　以上、決議する。

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