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ABC分析について

[2011年2月23日]
  大阪市水道局では、事業運営についての説明責任を果たし、経営の透明度の向上を図るとともに、お客さまと情報を共有し、その理解と信頼を高めていくため、予算・決算情報のきめ細やかな提供や、お客さまにわかりやすい経営情報の提供などを進めております。

 この取組の一つとして、平成17年度水道事業会計決算から、民間企業において導入の進んでいるABC分析を試算・公表しておりますが、この度平成21年度水道事業会計決算について作成いたしました。

1.ABC分析(Activity‐Based Costing:活動基準原価計算)とは?

  企業の費用を活動別に分類し、「活動ごとの原価」を把握する管理会計の手法です。もともと民間企業でのコスト管理に利用されていた手法ですが、近年は官公庁等での導入も見られます。

2.ABC分析の方法

 ABC分析は、以下の手順で行います。 
(1) 水道事業における「活動」を分類します。 
(2) 各活動に直接帰属する費用を把握します。 
(3) (2)以外の費用を、適切な基準にもとづき各活動に按分します。

3.ABC分析の特徴

 従来の給水原価の計算は、会計費目にもとづく方法で行っていましたが、「活動」別の費用を集計することにより、どの活動を行うのにいくら費用がかかったかというコストの発生原因を正確につかむことが可能となり、業務の効率化等経営に役立つ情報を得ることができます。
 また、個別の業務の詳細なコストを算出することにより、職員のコスト意識の向上につながる他、活動別の原価という新たな経営情報を開示することで、お客さまへの説明責任を果たしていきます。

ABC分析の特徴図

4.ABC分析の計算結果(平成21年度水道事業会計決算による)

大阪市水道局では、活動を以下のように区分しました。

(1)原水を得るための活動

(2)浄水場で水をきれいにする活動

(3)浄水場からお客さまの蛇口まで水を届ける活動

(4)メータの維持管理を行う活動

(5)メータの検針、料金の算定・徴収、窓口サービス等を行う活動

(6)水道事業における全般的な管理事務を行う活動

 

お客さまへの水の供給過程・サービスを活動ごとに分類し、それぞれのコストを計算

各活動の計算結果の図
この結果、各活動のコストは以下のようになりました。
ABC分析の計算結果
              活  動    金 額※  割 合 給水原価
(1)原水を得るための活動6,431,625,944円10.30%   16.36円
(2)浄水場で水をきれいにする活動18,074,906,642円28.90%   45.98円
(3)浄水場からお客さまの蛇口まで水を届ける活動24,769,782,426円39.60%   63.01円
(4)メータの維持管理を行う活動895,620,142円1.40%

    2.28円

(5)メータの検針、料金の算定・徴収、窓口サービス等を行う活動7,355,293,518円11.80%   18.71円
(6)水道事業における全般的な管理事務を行う活動5,001,635,603円8.00%   12.72円
                計62,528,864,275円100.00%  159.06円 
※消費税及び地方消費税相当額を含まない
各活動のコスト

 コストを活動別に分析すると、浄水場からお客さまの蛇口まで水を届ける活動が最も大きく、給水原価全体の39.6%を占めています。次に、浄水場で水をきれいにする活動(同28.9%)、メータの検針、料金の算定・徴収、窓口サービス等を行う活動(同11.8%)、原水を得るための活動(同10.3%)が大きくなっています。

※給水原価とは、有収水量(料金の対象となった水量)1m3あたりについて、どれだけの費用がかかっているかをあらわすものです。

さらに、(5)メータの検針、料金の算定・徴収、窓口サービス等を行う活動について、以下のとおり、より詳細に区分し各活動コストを算出しました。

メータの検針、料金の算定・徴収、窓口サービス等を行う活動の各活動コスト
              活 動 金 額 ※ 割合 給水原価
①メータを検針する活動1,999,349,800円27.20%5.09円
②水量の認定を行う活動632,447,831円8.60%1.61円
③料金の減免、転居精算を行う活動538,778,211円7.30%1.37円
④営業所での窓口業務を行う活動563,001,762円7.70% 1.43円
⑤料金収納や未納整理を行う活動1,565,428,911円21.30%3.98円
⑥営業オンラインシステムに関する活動920,045,449円12.50%2.34円
⑦営業業務における全般的な管理事務を行う活動1,136,241,554円15.40%2.89円
                計7,355,293,518円100.00%18.71円
メータの検針、料金の算定・徴収、窓口サービス等を行う活動の各活動コスト

 メータの検針、料金の算定・徴収、窓口サービス活動について、さらに詳細に分析すると、メータを検針する活動(営業部門給水原価の27.2%)、料金収納や未納整理を行う活動(同21.3%)、営業業務における全般的な管理事務(同15.4%)にコストが多くかかっています。

5.ABC分析の今後の活用

ABC分析ではさらに、活動ごとの人件費、委託料等の維持費・補修費、減価償却費等の詳細な内訳が把握できるため、事業の効率性や施策の有効性を判断する際に利用することが期待できます。
 今後とも計算精度の向上を図りつつ、経営の効率化に役立つ情報としての活用法をさらに検討していきます。

このページの作成者・問合せ先

大阪市水道局総務部経理課

住所: 〒559-8558 大阪市住之江区南港北2丁目1番10号 ATC ITM棟9階

電話: 06-6616-5451 ファックス: 06-6616-5459

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