令和元年度「中学生被災地訪問事業報告会」を開催しました
2020年1月6日
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令和元年7月24~26日に2泊3日で訪問した岩手県での体験等を広く伝えるため、区内で行われた地域防災行事と連携して報告会を開催しました。また、中学校でも防災行事と一緒に地域の方にも参加いただきながら報告会を開催しました。
報告会の様子
地域の防災行事と連携した報告会(野田地域避難所開設訓練)
令和元年12月1日に行われた野田地域の避難所開設訓練終了後に地域の方々へ向けた報告会を行いました。
報告は下福島中学校の代表3名が担当してくれました。
報告会の最後は、生徒会長が「津波は形あるものを流し、さらっていくことに加えて、人の心の中や思い出など形のないものもさらってしまう」と、訪問を通じて感じたことを伝えてくれました。
報告会では生徒たちが被災地で聞いた率先避難の大切さや被災者の方々の思いやご苦労のお話を皆さんに聞いていただきました。被災地の避難所では助け合いや心の支え合い、人と人とのつながりの大切さが非常に重要で、避難生活を送る中で、それらがあることで苦しくても乗り切ることが出来たということです。防災訓練のすぐ後に聞く被災地での実話は、発災時の行動や対応の参考にしていただけたと思います。
参加者の皆さんは、自分たちの地域で育った中学生たちの語る体験談を興味深く熱心に聞いておられました。
下福島中学校での報告会
11月1日には下福島中学校でも在校生へ向けた報告会を行いました。
八阪中学校での報告会
八阪中学校では、12月10日に地域の防災リーダーや地域の方々にもお越しいただき、防災講演会と一緒に学校の防災授業の中で報告会を行いました。
津波から逃げるには、とにかく高いところに逃げないといけないことや、率先避難の重要性を伝えてくれました。
災害時には思いもよらないタイミングで、即決することが出来ない決断を迫られることがあります。「クロスロード」ではそんな難問を参加者全員が体験しました。何人かに発表してもらいましたが、勇気ある決断に、大きな拍手が送られました。
被災地訪問中に習ったケガ人の搬送方法を紹介し、各学年から3人ずつ実演してもらいました。
野田中学校での報告会
野田中学校では、10月12日に防災リーダーや地域の方々と防災訓練を実施した後に報告会を行う予定でしたが台風の影響で中止となりました。再調整の結果、12月11日に学校の避難訓練と一緒に報告会を行い、地域の方々にもお越しいただきました。
巨大な堤防があっても、想定を超える事を前提に備えないといけないことを語ってくれました。
自分の命は自分で守る。命を大切にすることとはどういうことか、津波からの避難や釜石の奇跡のお話を通じて、命の尊さを参加者に伝えてくれました。
報告の最後は被災地訪問で学んだことのまとめと一緒に、3.11を経験した釜石市民の10のメッセージを紹介してくれました。
~ 2011.3.11 を経験した釜石市民より、未来のあなたへ 10 のメッセージ ~
- 大きな揺れや長い揺れを感じたらあなたは、とにかく高いところへ逃げてください
- たとえ過去の津波がいま、あなたのいる場所まで来たことがなくてもあなたは逃げてください
- 100回逃げて、100回来なくても101回目も必ず逃げてください
- あなたが率先して逃げれば多くの人の避難を促し命を救うことになるでしょう
- 相手は自然。いつ、どこまでどれほど大きな津波が来るかだれにもわからないのです
- 家族を信じてみなが「命てんでんこ(※)」で逃げてください。自分の命は自分で守るしかないのです
- 地震がおきたら家族が別々の場所にいても探したり戻ってはいけません
- もし、大切な人の命を守れなくても決して自分を責めないでください
- やがて平穏な日常が戻ったときあなたはきっと気づくでしょう。自分は決して一人ではないことを。多くの人に支えられて生きていることを
- 未来のだれかが同じ思いをしないようにいま、あなたにできること。「避難を続けること」「備えること」「語り継ぐこと」
※「てんでんこ」は「各自」「めいめい」の意味。
それぞれの報告会では、訪問した生徒たちが被災地の方にお聞きしたお話や現地の復興の様子などから感じたことを自分たちの言葉で表現し、災害に対する日頃からの備え、心構え、地域で協力することの大切さなどを伝えてくれました。
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