中学生被災地訪問事業オンライン震災学習会・令和3年度企画検討会議を開催しました
2021年1月31日
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新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年度の被災地訪問は残念ながら中止となりましたが、一方で中学校から「生徒たちが防災に関して被災者からお話を聞く機会を設けられないか」という要望があったため、1月14日に令和3年度事業の企画検討会議と併せてオンライン震災学習会を開催しました。
講師は、東日本大震災当時中学3年生で、いわゆる「釜石の奇跡(※)」を体験され、現在岩手県釜石市の「いのちをつなぐ未来館」のスタッフとして活躍されている菊池のどかさんにお願いしました。
※ 釜石の奇跡について (総務省消防庁のホームページから抜粋):岩手県の釜石市では、約1,300人もの人が亡くなったり行方がわからなくなったりしました。大槌湾に面した鵜住居地区も、津波で壊滅状態となりました。しかし、この地区の鵜住居小学校と釜石東中学校にいた児童・生徒約570人は、全員無事に避難することができました。これは「釜石の奇跡」とよばれています。
岩手県(いのちをつなぐ未来館)、八阪中学校、下福島中学校、野田中学校、福島区役所の5か所をつないでオンライン会議を開催しました。
写真は区役所の様子です。ソーシャルディスタンスを確保し、モニターも使用して視聴しました。
学習会は、3中学校の生徒の皆さんが企画・司会進行して実施しました。
司会進行は野田中学校、開会のあいさつは八阪中学校、閉会のあいさつは下福島中学校がそれぞれ担当しました。
写真は大谷区長から見たオンライン学習会の様子です。
菊池さんから、中学生当時取り組んでいた防災訓練や、震災発生時の状況、避難の様子などについて講演をしていただきました。
なかでも特に印象に残っているのが、菊池さんは震災前からご家族に「災害が起きても迎えに来ないで」と伝えていたそうです。当時、親御さんは防災の話になかなか耳を傾けてくれなかったけれど、菊池さんは「災害時には自分はがんばって逃げるから。お互いを探しに行ったり危ないことはしないで、生き残れば後でなんとかなるから。」と、これだけは伝えていたということです。
講演の後に、質疑応答を行いました。
「避難時に用意しておくべきものは?」という質問には「携帯電話の充電器がなくて困った。手回し式はなかなか充電できなかったので、電池式の方がいい。また、携帯電話の充電が切れても使えるように紙ベースの電話番号簿や、家族を探すためにプリントした写真も用意しておいた方がいい」といった回答をいただきました。
最後に参加者で菊池さんに感謝の拍手を送り学習会を終了しました。
写真は下福島中学校での様子です。
学習会の後は、引き続きオンライン形式で企画検討会議を実施しました。
3中学校の生徒の皆さんが順番に訪問先の希望内容をプレゼンテーションし、その後全員で投票を行い、訪問希望先を決定しました。
今後、8月の被災地訪問に向けて準備を進めてまいります。
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