第7回 動画の編集(基本編)|たにぐちまことさんにインタビュー
2023年11月1日
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この記事は都島区と連携協定を締結している株式会社FunMakeとの広報アンバサダープロジェクト第7回です。
都島区の魅力発信を担当している政策企画担当です。
前回までは、3月連続で動画の撮影方法に関する内容をお伝えしてきました。
新たな第7回は、YouTubeで「ともすたチャンネル」を運営している、たにぐちまことさんに、動画の編集について、独占インタビューをさせていただきました!
たにぐちさんは、「学ぶ。をちゃんと」をテーマに、ITやDX(注)などのデジタル教育に関するYouTubeへの解説動画の投稿のほか、動画教材の販売などもされています。
その他の実績も数々…
- ホームページの制作会社を20年以上経営
- 書籍の執筆件数は10冊以上
- 専門学校の講師・コンピュータースクールの講師 等
今回のコラムでは、動画の編集ってそもそもどうするの?という質問から、たにぐちさんが大切にしていることまで、いろいろ聞いてみました!
(注)DXとは、デジタル技術の使用によって、人々の生活をより良いものへと変革し、新たな価値を創造することです。
1.たにぐちさんが動画を始めたきっかけ
(区役所)たにぐちさん、本日はよろしくお願いいたします。
早速ですが、本題に入る前に、たにぐちさんがYouTubeを始めようと思ったきっかけと、最初の頃はどのように学んでいたのか、教えていただけますか?
(たにぐちさん)私がYouTubeを始めたのはもう十数年前になりますね。
当時は、動画をインターネット上で見れるという体験自体がとても新鮮で、これから動画の時代が来ると思い、動画制作にチャレンジしていました。
(区役所)そんな前から始められていたのですね!昔はどのような内容を投稿していたのですか?
(たにぐちさん)それこそ当時流行っていたジャンルで、まちあるきをしてみたり、ガジェット(注)のレビューをしたりしていました。
(注)ガジェットとは、スマホやパソコン周辺機器などの、小型の電子機器やアプリケーションをさします。
過去のたにぐちさんの動画その1
過去のたにぐちさんの動画その2
(たにぐちさん)ですが、当時は動画制作のノウハウもなく、数本は投稿したものの、途中で心が折れて辞めてしまいました。笑
そうこうしているうちに、Ustreamなどの生中継ができるアプリケーションが出てきたりして、生中継でレクチャーをしてみたりと、いろいろ試していました。
(区役所)たにぐちさんも昔は模索しながら投稿されていたのですね。今のデジタル教育を発信するスタイルになったのは、何かきっかけがあるのですか?
(たにぐちさん)ある日、デジタル教育を行っているオーストリアの会社から、「デジタル教育の配信サービスを日本にも展開していきたいので、日本語のコンテンツを作りたい!」という話がありました。そして、実際にオーストリアに2週間ほどお邪魔して、日本語の講座コンテンツを撮影しました。
これが、私が初めてデジタル教育の教材動画を撮影した経験になります。
滞在中に、国土が広い海外では現地に通えるスクールが限られており、動画を見て勉強している人が多いということを聞きました。
(区役所)なるほど。海外ならではですね。
(たにぐちさん)そうなんです。ですが、日本でも同じように、近くに学びたいスクールがない場所もあると考えて、もう一度、動画投稿を再開してみようと思いました。
その頃、動画の分野としてもエンジニアブームが来ていたので、ちょうどそのブームに乗れたこともあり、現在の登録者4.8万人まで至っています。
2.編集の基本作業について
(区役所)実際に、動画を撮影してから投稿する前に、編集作業をされていると思うのですが、具体的にどのような作業があるのか教えてください!
(たにぐちさん)私の例で言うと、まず1日で10分くらいの動画を5本程度撮影します。この、撮影したそのままの動画が元データになりますね。
粗編集
次に、粗編集というものを行います。これは、元データから無音部分や言い間違えたシーンなどをカット(切り取り)していく作業になります。
テロップや拡大表示
粗編集が終われば、注目して欲しい部分にテロップ(画面上に映し出す文字や図形などの情報)を入れたり、画面を拡大して見せたい部分を大きく見せたりします。
字幕
最後に字幕を作ります。今はAI(人工知能)に動画を読み込ませて、字幕を自動で作ることが出来ます。ただ、AIの字幕は誤字脱字などが多くあり、専門用語などは特に間違えていることが多いので、手作業で修正していく作業が必要となりますね。
(注)字幕は、動画の右下にある歯車のマークから設定することが出来ます。
(たにぐちさん)以上の作業で、動画と字幕が完成します。あとは動画に合わせて音楽を乗せたりすることで編集作業は終了となります。
(区役所)作業工程は意外と多いのですね!
(たにぐちさん)そうなんです。私の場合ですと、一人で編集するのではなく、過去に私の講座を受講していただいた方に編集作業を手伝っていただくこともあります。
(区役所)そうなんですね。
編集を始めて動画が完成するまで、この一連の編集作業の期間はどのくらいかかっていますか?
(たにぐちさん)一本の動画を一人で編集するときは、一日で全部作業してしまいますね。
手伝ってくれる人がいる場合は一週間くらいかけるときもありますが、これは一本だけに集中して作業している訳ではなくて、何十本も並行して作業を進めていたりします。
(区役所)早ければ一日で編集することもあるのですね!もっと時間がかかると思っていました!
(たにぐちさん)そうですね、これからお話しますが、効果音なども入れていなくてシンプルな編集なので、そういったところで時間が短縮できていると思います。
3.自分なりの編集スタイルを見つけるには?
(区役所)編集について教えていただきましたが、たにぐちさんがこれまで編集で大変に感じたことや、意識していることはありますか?
(たにぐちさん)私は、始めた頃は他のYouTuberさんを真似して、派手な効果音を入れてみたりしたのですが、続けていくうちに、派手なテロップや動画演出は自分には合わないと感じて、その動画スタイルをやめてしまいました。
今のたにぐちさんの動画投稿スタイル
(たにぐちさん)その代わりといいますか、私が意識していることは、粗編集のときの無音部分や「あー」や「えー」などの言葉を、どこまで残すかということです。
YouTuberによっては、無音部分をたくさんカットすることで、ずっと言葉が続いて絶え間なく喋っているように編集する方法もあるのですが、私が投稿しているようなデジタル教育のレクチャー動画だと、そこまで無音部分を削ると見てる側が疲れてしまうので、無音部分を残すというのもテクニックの一つだと感じます。
(区役所)どのようなジャンルの動画を投稿するかで編集のテイストが変わってくるのは面白いですね。自分のスタイルを見つけるのは実際やりながらでないと難しいところですよね。
(たにぐちさん)その通りで、編集には決まったマニュアルがないので、視聴者が見ていて心地よいかどうかがポイントになります。
私の場合は、同じジャンルの他の人の動画を見て、「この人の動画は見やすいな」「この動画は忙しないな」などと学びを得て、それを自分の編集に生かしています。
(区役所)確かに、自分の感覚だけではなく第三者目線で見ることが大切になってきますよね。逆に、自分が作った動画を他の人に見てもらっても良いかも知れないなと思いました。
大変学びのあるお話をありがとうございます。
4.次回予告
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