第8回 動画の編集(応用編1)|たにぐちまことさんにインタビュー
2023年12月1日
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この記事は都島区と連携協定を締結している株式会社FunMakeとの広報アンバサダープロジェクト第8回です。
都島区の魅力発信を担当している政策企画担当です。
前回に続き、YouTubeで「ともすたチャンネル」を運営している、たにぐちまことさんに、動画の編集について、独占インタビューをさせていただきました!
たにぐちさんは、「学ぶ。をちゃんと」をテーマに、ITやDX(注)などのデジタル教育に関するYouTubeへの解説動画の投稿のほか、動画教材の販売などもされています。
その他の実績も数々…
- ホームページの制作会社を20年以上経営
- 書籍の執筆件数は10冊以上
- 専門学校の講師・コンピュータースクールの講師 等
今月のコラムでは、初心者が陥りがちなポイントや、見ている人にやさしい編集の仕方など、編集するときに押さえておきたいポイントをお聞きしました。
年内最後となるコラムですので、この機会にバックナンバーも振り返ってみてくださいね!
(注)DXとは、デジタル技術の使用によって、人々の生活をより良いものへと変革し、新たな価値を創造することです。
1.編集は無料ソフトでできる!
(区役所)前回、基本的な編集作業を教えていただきましたが、編集ツールはやはり有料版のソフトじゃないと良い動画は作れないのでしょうか?
(たにぐちさん)自分がどのように編集したいかによっても適切なソフトは変わりますが、簡単な作業だけでしたら無料のもので十分だと思います。私はDaVinci Resolve(ダヴィンチリゾルブ)という編集ソフトを使っていて、私は有料版を利用していますが無料版とそれほど機能は変わらないので、無料版の編集でも問題なく作業できますよ。今は、スマホ等でも無料の編集アプリがダウンロード出来たりしますよね。
(区役所)そうですね。簡単で操作しやすい編集アプリもたくさんありますよね。区役所のYouTubeにアップしている動画でも、パソコンに元々備わっていた無料のソフトを使用して作成したものもあります。
(たにぐちさん)特に私の場合は、無音部分のカットをいかに早くできるかが作業効率につながります。これまで、いろいろな編集ソフトを試してきましたが、DaVinci Resolve(ダヴィンチリゾルブ)は動画再生中に音声の波形が表示されるため作業がしやすく、私に一番合っていると感じました。
(区役所)なるほど。有料版だと良い作品が作れるというイメージがありましたが、自分に合った編集ソフトを見つけることが大事なのですね。
2.動画を心地よく見てもらうために
(区役所)次の質問ですが、たにぐちさんが編集する上で「ここが大事!」と思う部分はありますか?
(たにぐちさん)私の動画の一本一本は短いのですが、講座を通して考えると、長いもので10時間程度にもなるコンテンツがあります。そのため、視聴者には心地よく受講し続けていただかないといけないと思っています。
では、心地よさをどのように意識しているかと言うと、編集だけではなく撮影にも関することなのですが、一番ストレスがかかるのは「声」(聞き取りづらさ)なんですよね。マイクの性能が悪くて話すときの息の音が入ってしまっていたり、急に音が大きくなってしまったり、そういったところにストレスを感じる人が多いので、声を綺麗に録音することは意識していますね。
(区役所)やはり音なんですね。区役所で動画を撮る時も、会議室で録音すると音が反響して、テロップを入れないと話している内容が伝わらないことが多々あります。
ちなみに、たにぐちさんはどのような機材を使っているのですか?
(たにぐちさん)私は、パソコンに繋いだマイクを自分の前に置き、防音のパネルを前に立てて反響を抑えています。撮影カメラは一眼レフで撮っています。
(区役所)室内で講座形式の動画になると、照明などもしっかりした機材が必要になってくるのですね。
(たにぐちさん)私はこのような機材を使用していますが、一概にそうとも言えず、昔は一眼レフで撮って背景をぼかしたような動画が流行っていましたが、今はショート動画が流行している時代なので、画質はスマホで十分だと思います。
ただ、やはりマイクだけはしっかりと集音できるものが良いと思いますね。マイクにSDカードが内蔵されているものもあったりします。
3.より長く視聴してもらうための工夫は?
(区役所)先ほど、動画の流行についても触れていただきましたが、YouTubeでも様々な動画が投稿されている中で、視聴者を飽きさせないための工夫などはされていますか?
(たにぐちさん)そうですね。例えば、エンタメ系のYouTuberは派手な編集をたくさん入れた動画を作りますが、私には見ていて少し疲れるところがあります。また、今そういったコンテンツは、YouTubeショートやTikTokなど、短い動画がメインになってきていますね。
一方で、宇宙や歴史について長尺で解説している動画などをよく見るのですが、アナウンサーの方が淡々と話していたりするんですね。逆にその方が、見ていて疲れないんですよ。
(区役所)言われてみると確かにそうですね。エンタメ系とレクチャーや解説動画では、視聴者が求める内容も変わってきますし。
(たにぐちさん)なので、私も無理に「じゃーん!」なんて盛り上げたりはせず、見ている人が疲れないことを大事にしています。(笑)
4.初心者はここに要注意!
(区役所)これから動画を始めようとしている人が、ついやってしまいがちな無駄なことや注意点などはありますか?
(たにぐちさん)最初は他のYouTuberの動画を色々見て参考にすると思うのですが、全ての演出を自分の動画に取り入れてしまうと、いわゆる、うるさい(見づらい)動画になってしまいます。プロの方が派手な編集をしていても見やすいのは、相当な高等テクニックだと思いますので。
それよりは、コンテンツの中身を魅力あるものにしていくことに注力する方が、結果的に良いものになると思いますね。
(区役所)つい色々ある編集機能を使ってしまいたくなりますが、無音部分のカットや字幕だけなど、シンプルな編集でも良いのですね。
(たにぐちさん)そうですね。もしそれ以上にクオリティを上げたいのであれば、先ほど話しました、マイクにこだわってみたり、音声の収録の仕方を工夫してみたり、収録する環境を整備した方が良い気がします。
今インタビューを受けているこのスタジオも、撮影のために借りている部屋なんです。私も最初は自宅で撮影していたのですが、なかなか撮影環境が整わなかったので、結構早い段階でこのやり方になりました。
(区役所)今日のお話を聞いていて、音質はかなり大事なポイントだということが分かりました。ありがとうございました。
5.次回予告
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