第9回 動画の編集(応用編2)|たにぐちまことさんへのインタビュー第3弾!
2024年1月1日
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この記事は都島区と包括連携協定を締結している株式会社FunMakeとの広報アンバサダープロジェクト第9回です。
都島区の魅力発信を担当している政策企画担当です。
たにぐちまことさんへのインタビューも今回で最終回となりました。今回は、これから動画編集を始める方に向けて、楽しみながら続けるコツを伺いました。ぜひご覧ください!
たにぐちさんは、YouTubeで「ともすたチャンネル」を運営しており、「学ぶ。をちゃんと」をテーマに、ITやDX(注)などのデジタル教育に関するYouTubeへの解説動画の投稿のほか、動画教材の販売などもされています。
その他の実績も数々…
- ホームページの制作会社を20年以上経営
- 書籍の執筆件数は10冊以上
- 専門学校の講師・コンピュータースクールの講師 等
(注)DXとは、デジタル技術の使用によって、人々の生活をより良いものへと変革し、新たな価値を創造することです。
1.動画のネタはどうやって作るの?
(区役所)たにぐちさんはデジタル教育に関する解説を動画にされていますが、自分の頭の中にある知識を動画にしているのですか?それとも、動画に使う情報を事前に収集されているのですか?
(たにぐちさん)もともとは知っている知識やノウハウを動画にしていましたが、自分の中にあるネタはもう出し切ったので、今は勉強してインプットした知識を加工して動画にする方が多くなってきていますね。
(区役所)そうなんですか!継続的に投稿するために新しい情報も常にインプットされているのですね。
でも、初めて動画を作る人にとっては、インプットしながら同時にアウトプットもするのは少し難しそうです…。
(たにぐちさん)これは一見難しそうにも思えますが、初めから新しい知識を取り入れて発信するというよりも、まずは皆さんがお持ちのノウハウをどのように動画で表現するかを考えられたら良いと思いますよ!
(区役所)なるほど。今の自分に出来そうなテーマで考えてみると良さそうですね。
区役所でも、都島区が持つ魅力資源のポテンシャルを生かして、様々な動画を作っています。
(区役所)たにぐちさんが作られているような、教育系の動画の需要はまだまだあると思いますか?
(たにぐちさん)はい、あると思いますね!YouTubeでつい最近発表された教育系の新機能なのですが、受講率が分析出来たり、コンテンツごとに収益化が図れる機能(コース)があります。そのため、これまで他のサイトで教育系コンテンツを発信していた人たちのYouTubeへの参入も今後増えてくると思います。
私のようなデジタル教育に限らず、職人など何かの技能を持った方などに対する需要もあるのではないでしょうか。
(区役所)なるほど、視点を変えるとアイデアが広がって面白いですね!
2.時代とともに移りゆく流行~YouTubeショートの時代へ~
(たにぐちさん)昔はチャンネル登録者数と視聴数がある程度比例していたので、登録者数を増やすことを目標にしている人が多かったのですが、今はその法則が崩れていて、チャンネル登録者数を増やしても視聴数が伸びないケースが多くなってきました。
(区役所)え、そうなんですか!区役所のチャンネルを運営していく中でも、多くの方に見ていただくために登録者数をとても気にしていました。
(たにぐちさん)特にエンタメ系の動画ですと、通常の動画ではなくYouTubeショート(最長60秒の短い動画を投稿できるサービス)が流行る時代になっていて、次のYouTubeの時代が始まっていると言えます。
YouTubeショートは、登録者数は伸びやすいものの、通常の動画と性質や収入方法も異なるため、昔に比べて様々な投稿をする人が出てきました。
私のように長尺動画を投稿して概要欄にウェブサイト等へのリンクを記載する人もいれば、YouTubeショートを活用しながら、ライブ配信を定期的に行う人などもいますね。
(区役所)今は様々な投稿スタイルがあるのですね。動画の長さも、昔は3分程度の短い動画が流行っていましたが、最近は30分以上ある長尺動画もよく見かけるようになった気がします。これも流行なのでしょうか?
(たにぐちさん)そうですね、昔とは変わってきています。
長尺動画を投稿する一方で、その動画を抜粋してYouTubeショートで見てもらいやすい動画に作り直して発信している人もいます。
(区役所)なるほど。たにぐちさんは長尺動画を主に投稿されているとお伺いしましたが、短い動画を作られることもありますか?
(たにぐちさん)私は主に、Udemyというオンライン学習の専門サイトに動画投稿しているのですが、視聴者は動画の受講数で進捗確認が出来るようになっているので、受講率の確認や後から参照がしやすいように、トピックに分けて短い動画を投稿しています。
YouTubeに投稿する際は、それらをまとめて1本の長尺動画にしているという感じで使い分けていますね。
3.効果的なサムネイル
(区役所)動画を投稿する時にはサムネイルも作られると思いますが、おすすめの作り方があれば教えてください。
(たにぐちさん)サムネイルも流行がありまして、昔はタイトルを白い文字にして赤の背景を付けてドーンと目立たせる表示が流行っていましたが、最近だと、有名YouTuberでも写真一枚だけのサムネイルが増えてきました。
昔、海外も含めてサムネイルの傾向を調べたことがあるのですが、実は、文字をサムネイルの中に入れるのはアジア圏特有のものだったんです。ヨーロッパの方だと写真をそのまま使っているものが多く、これも文化の違いなのかなと感じていました。
今、私自身がサムネイルを作成する時に意識しているのは、検索いただいて動画一覧が表示されたときに、「この動画はこの人のチャンネルだ!」とすぐ分かるように、チャンネルとしての統一感を出すように工夫しています。
海外のYouTuberを見ていた時に統一感があるクリエイターがいたので、そこから学びました。
(区役所)確かに、一目見てチャンネルと結びつくのは大事ですよね。
サムネイルに使用する写真について、人物が写っていた方が見てもらいやすいなど、選び方のコツはありますか?
(たにぐちさん)これも時代によって変わってきます。数年前までは、人物を入れた方が良いと言われてきましたが、今ではそれが普及して皆が同じように人物を入れたことで、最近ではあまり重視されなくなりました。
逆に、顔を入れるというノウハウだけを知って、複数の動画に同じ顔写真を使い回している方もいますが、視聴者が動画一覧を見たときにつまらない印象を与えてしまうので、やりすぎもあまり良くないなと感じます。
(区役所)サムネイルひとつでチャンネルの雰囲気が変わりますね。とても奥が深いです。
(たにぐちさん)そうですね。やはりその中で大事なのは、自分のチャンネルのコンセプトを持っておくことです。どのようにチャンネルを育てていきたいか考えておくことで、サムネイルの方向性も決めやすいかも知れません。
また、サムネイルは動画公開後も差し替えが出来ますので、最初は気軽にいろいろなパターンのサムネイルを作って、どれが自分に合っているか試行錯誤してみることをお勧めします!
(区役所)作り方の技術を学ぶだけではなく、自分のスタイルを見つけることが肝心なのですね。
4.継続的に動画投稿するには?
(区役所)動画制作は楽しんで作業することも大切なのかなと思うのですが、モチベーションを保つにはどうしたらいいですか?
(たにぐちさん)YouTuberは継続力が全てと言っても過言ではないので、心が折れて投稿しなくなることは一番避けたいですよね。そのためには、自分の編集スタイルを確立して、必要に応じて他の人に協力してもらうことなども検討してください。(区役所)たにぐちさんは何か心が折れないように心掛けていたことはありますか?
(たにぐちさん)今は自分のペースで投稿していますが、私がYouTubeを始めた時は「100本ノック」をしました。100本ノックとは、100本動画を撮ってほぼ毎日投稿をする、というものです。そのときは、登録者数が一気に1万人以上増えたので、モチベーションに繋がっていましたね。
でも、先ほどお話したとおり、流行は変わってきますので、今であれば登録者数を増やすことに注力するより、「YouTubeショートを1日何本投稿する」という方が効果的かもしれません。
5.たにぐちさんからのメッセージ
(区役所)第7回から第9回のコラムに渡り、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。最後に、これから初めて動画を作る人に向けてアドバイスやメッセージをいただけますでしょうか?
(たにぐちさん)ありがとうございました。
初めから「YouTubeで稼ぎたい!一旗揚げたい!」などあまり高すぎる目標を持つと、どこかで心が折れてしまいます。それよりも、「届けたい人に届けばいいな」というくらいの感覚で、自分が動画で発信したい・伝えたいことをちゃんと伝えるということが最も基本的なことで重要なポイントです。
次に重要なのが、見ている人にストレスがかからないように、動画のクオリティ(音響機材など)を上げるように意識することです。
この2つの軸を繰り返し改善していくことで、チャンネル登録者数やファンの方も徐々に付いてくると思います。
(区役所)投稿を続けられることが大切ですよね。
(たにぐちさん)そうです。そのためには、ぜひ自分が続けやすい環境やコンテンツ選びを行っていただきたいと思います!
6.次回予告
たにぐちさんに、聞いているだけで動画を作りたくなるような貴重なお話を伺うことが出来ました。
たにぐちさんありがとうございました!
次回はあのYouTuberが登場するかも!?お楽しみに!
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