第11回 動画で磨かれるスキル2|TakeTV100さんにインタビュー
2024年3月1日
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この記事は都島区と包括連携協定を締結している株式会社FunMakeとの広報アンバサダープロジェクト第11回です。
都島区の魅力発信を担当している政策企画担当です。
前回に引き続き、車の試乗動画をメインに投稿されている、TakeTV100(タケティービーワンハンドレッド)さんにインタビューを行いました!
タケさんは、10年以上前からYouTubeに動画を投稿し、カーナビなどのカー用品等もレビューしています。「かゆい所に手が届く」「そこが知りたい」という、雑誌などでは表現しきれない情報を視聴者に分かりやすく伝えています。
タケさんの動画はどのように制作されているのか、教えていただきたいと思います!
1.動画で話す内容の考え方
(区役所)前回、トークがとても上手なタケさんに、動画撮影時に話しやすくなるための方法をお聞きしていて、○○○○を書くのが良いとお伺いしましたが、ずばりそれは何ですか?
(タケさん)それは、「シナリオを書く」ことです。
前もってシナリオを書くと、進行をスムーズに進めることができるので良いと思います。
私は撮影前に動画の構成をある程度決めているのですが、車の紹介であれば、外装紹介→内装紹介→試乗という3段階の流れに分けています。
この構成が決まれば、後は情報をどう伝えるかを考えるだけです。
(区役所)なるほど、シナリオですか。せっかくなら自分が面白いと思うポイントや伝えたいポイントを中心に紹介したいですよね。
(タケさん)そうですね。順番が結構大事になりまして、まずサムネイルでは、動画で一番面白いポイントや伝えたいポイントを掲載します。そして、その内容について、順番にシナリオを作っていくという感じです。
私の場合で言うと、まだこの世にない情報を出すということが動画制作の目的なので、「世界で初めてこの車種が出た」というような内容がネタ(伝えたいポイント)になります。
私はYouTubeの初期の頃から動画投稿しているのですが、その頃はまだ出回っている情報や競合相手も少なく再生回数をすぐ伸ばすことが出来ました。
でも、今や情報は飽和状態にあるので、皆が同じような動画を出しているんですね。その中で、どこを探してもない新しい情報をいち早く発信するというのが最近のYouTuberのトレンドになってきています。
(区役所)何かを検索しても今は情報に溢れかえっていますよね。
(タケさん)あとは、経験談も良い情報になります。私の場合は、車を試乗することが経験談になりまして、雑誌やメディアにはない、「思っていたよりハンドルが重いな」などのその人自身が見たり触ったりして実際に感じたことを伝えらえれると、他にはない情報となります。
私が動画で話す内容も、全てにセリフを用意しているわけではなく、撮影中に感じたり思ったことをその場で口に出しています。他には、「困っていること」や「こうなれば良いのに」と思うことなども話しますね。
2.インターネットの特性を掴もう!
(タケさん)ネタを考える手法として、ビッグウェーブに乗るというやり方もあります。
これもインターネットの特性なのですが、特定のコンテンツの情報が盛り上がる時期があるんです。
例えば、メディアに取り上げられて流行っているものや、季節感のあるもの(季節の野菜や行事等)などです。コロナ禍では、みなさんが外出しなくなったので、家の中で出来るダイエットや筋トレの動画が流行っていました。
では、実際どのようにするのかと言いますと、一例ですが、そのコンテンツに関連した動画を投稿するときにハッシュタグ「#」(注)を付けると、検索した時のヒット率が上がるので、より見てもらいやすくなります。
このビッグウェーブに乗りつつ、新しい情報を出すという二段階方式でネタを考えると良いかもしれません。
(区役所)先ほどのノウハウと組み合わせるのですね!ハッシュタグなら初心者でも簡単にできそうですし、とても役に立つ情報をありがとうございます。
(タケさん)本当は秘密にしておきたいんですけどね(笑)
でもぜひご活用いただければと思います!
インターネットの特性を上手く掴んで、視聴者が求めていることをお届けするという視点が大事です。
(注)ハッシュタグとは、SNSで特定の話題であることを示すために、単語や文章の前に「#」を付けて検索用のキーワードとして利用されるタグのことです。ユーザーが指定のハッシュタグを検索すると、話題に関連する投稿のみ閲覧できるため、精度の高い検索が出来ます。
3.タケさんに聞く動画制作のコツ
(区役所)初めて動画を撮るときに、例えばですが「ですます調」の方が良いのか、関西弁は良いのかなど、細かな点が気になってくると思うのですが、動画上の話し方についてタケさんのアドバイスはありますか?
(タケさん)そこまで気にせずに自由で良いと思います。方言でも良いですし。ただ、一つ言うのであれば、少し早口にした方が良いですね。今、YouTubeショートが流行っているので、短い時間に情報を収める必要があるからです。ショート動画は撮影してから倍速に編集している人も多くいるくらいですよ。
(区役所)え、そうなんですか!ゆっくり分かりやすく話す方が良いと思っていたので意外です!
(タケさん)ただ、あくまでこれは今の流行りです。今後は高齢者人口が増えていきますので、視聴者のターゲットが高齢者であれば、ゆっくり話す方がウケるかもしれないですね。
(区役所)特定の層に向けた動画もニーズがあるかもしれないですね!
その他に、作り方のコツがあれば教えてください。
(タケさん)筋トレの動画などもそうですが、カリキュラムがあるものはセクションに分けて投稿したり、タイトルに「30秒でできる」などを入れたり、番号を入れると良いと言われていますね。
サクセスストーリーを動画に撮って変化する過程を見せるという撮り方もあります。
また、カメラはできれば2台用意した方が、画面の切り替えで視聴者を退屈させない演出ができるので良いと思います。
初めは何を撮るか迷われるかもしれませんが、仕事のように忙しなくこなすというよりも、逆にストレス発散でリラックスした状態で考えるとアイデアが浮かぶかもしれません。
4.今後のビジョンについて
(区役所)今後、タケさんがYouTuberとして投稿していくことについて、ビジョンなどがあればお聞かせください。
(タケさん)YouTubeはこれまでステージが変わってきていて、今はYouTube以外の場でも動画コンテンツが数多く投稿される時代になりました。
始めた頃は登録者数100万人をめざしていましたが、あまり数字を意識しすぎると登録者を稼ぐための投稿になり、好きなことからブレてしまうので、今は数字を追うよりも日々を楽しむ方向に意識が向いています。
次々に変化する環境の中で明確なゴールはないので、未来のことよりも今を考えることに集中しています。
これから始められる方には、少し嚙んだとしても編集でなんとかできますし、ぜひとも気軽に始めてみてはいかがでしょうか?
4.次回予告
2回にわたりタケさんにはトーク術や撮影スキルについてお伺いしましたが、これまでインタビューさせていただいたクリエイターの方々は、皆さん楽しみながら動画を作られているという共通点がありました。
さて、次回が本コラムの最終回となります。ぜひ最後までご覧くださいね!
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