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マンションのちょっといい話 ~活躍している人へのインタビュー~

2019年11月28日

ページ番号:447359


マンションのつながりづくりに活躍している方にお話をお伺いしました。今後も色々な方をご紹介していきます。

第4回 「マンションコミュニティとのつながり ~管理会社ができること~」 株式会社浪速管理


 西区では、区長が西区内で活動する方を訪問し、ご意見をお聴きする「ぶらっと訪問!~キテ!ミテ!区長~」という取組を行っています。今回、平成29年まで本社が西区江戸堀にあり、西区内でファミリータイプの分譲マンションを一番多く管理(22件管理)されている株式会社浪速管理を令和元年10月23日に訪問し、マンションコミュニティの重要性や今後の展開を中心にお話を伺いました。
(写真 右:野﨑代表取締役社長)

管理会社へのニーズ ~現在の特徴~

 時代の流れとともに管理組合からの要望事項にも変化があり、近年は建物、設備の経年劣化に伴う修繕等について、より専門的かつ高度な助言提案を求められます。またこれらの修繕等を実施する上で必要となる修繕積立金を、適正に確保するための資金計画についても一層重要視される傾向にあります。さらに、スロープや手摺の新設といったバリアフリー化に関するニーズ等も高まっており、区分所有者にとって急激な負担増となることの無いよう、計画的かつ現実的な提案が求められます。

 このほか、独居高齢者の方や子どもを対象とした見守り活動、防災マニュアルの作成や備蓄品の整備への依頼等が多く見受けられますが、弊社ではかねてより、見守り活動としての声掛けや防災マニュアルの提供を行うなど、居住者に安心・安全な居住環境を確保し、管理組合との信頼関係構築に努めています。

 子どもについては、以前から「こども110番」の取組を行っており、それは一般社団法人マンション管理業協会としても、関西すべてそういった対応をしています。

 独居高齢者については、管理物件の25%が管理員の「住み込み」という利点を生かし、「声掛け」を行っていますが、時代的にいわゆる「日勤」と「機械警備」のセットに切り替わりつつあります。

マンションコミュニティの現状

 以前と比較しますと、コミュニティの形成には欠かせない管理組合や自治会が行うお祭りや餅つき大会等のイベントについて、担い手不足のほか、衛生面等の事故防止の観点から開催が見送られるなど、消極的な現状であるように感じます。

 また、最近のマンションには投資目的で購入される外国の方が多くなっています。「賃貸」として運用されるケースが多く「所有者」イコール「入居者」ではなくなり、コミュニティ形成も難しいといった状況です。

 一方で、管理組合の役員を退任された方たちの協力により自治会が立ち上がり、維持されて成熟し、現在も管理組合とは別で活動されている事例もあります。自治会役員は各フロアにいないため、夏祭りなどイベントを行う際の配付物は各フロアにいる管理組合役員が配付を行うなど、管理組合と自治会が協力して活動しているところもあります。

災害への備え ~防災コミュニティ形成のために~

 防災コミュニティの形成に向けて踏み込んでいる管理組合もあると思います。管理物件でもそれぞれのフロアで役割を決めて会議をし、どの部屋にどういった方が入居されているか、例えば要介護の方がおられるかどうかまで確認しながら、防災マップも盛り込んだ「防災マニュアル」を作成し運用されているマンションもあります。

 ただし、この体制を維持、継続することが難しいところもあります。思い入れを込めて「防災マニュアル」をつくられた管理組合でも、役員が入れ替わることで継続できなくなるケースもあります。そういうところをフォローしていくのも管理会社の務めであるということで、私たちもバックアップしています。

つながりづくり ~管理会社ができること~

 弊社は長年マンション管理業務に携わってきた経験から、マンションの資産価値を維持し安全で安心な住環境を守るための住民の合意形成において、コミュニティは不可欠であると考えています。また、公開空地の利用や防犯、防災の面での、マンションと地域とのつながりも必要であり、その延長線上で近所の人と付き合いが広がれば、と思います。

 次に、管理員がマンションに常駐している以上、マンションコミュニティに関して管理会社が担う役割は多くあると思います。管理委託契約上、管理規約上、法令上の各種制約がありますが、管理組合からコミュニティの形成に必要となる協力や支援の要請があった場合、超えてはいけない一線は守りつつも、「できません」ではなく「できることはないか」というスタンスで要望事項を受け止め、困ったときに管理組合から頼りにされる存在となるべく、常日頃から信頼関係の構築に努めるようにしています。

 積極的に取り組んでいる事例の一つとして、マンション周辺の道路についても清掃を実施するなど環境整備の活動を実施しています。居住者から好評を得ているだけではなく、他の区ではありますが、「道路・河川・公園等の美化運動功労者」として、今年も大阪市長から表彰を受けることになっています。少しでも居住者の皆様に気持ちよく過ごしていただきたい、との思いから自主的に行っているもので、今後もコミュニティ形成の一助となる活動に積極的に取り組んで参りたいと考えています。

訪問を終えて ~区長の感想~

 お話をお伺いして、限界はあるものの住民側に寄り添う形で関与していただいているということは、稀有なことだと感じています。

 行政としては、マンション内でコミュニティが形成され、地域コミュニティとつながっている状態をめざしていますが、この間、災害でいろいろな問題が起こっており、皆さんが問題意識を持っておられるこの時期に、まずはマンション内での防災コミュニティの形成といった観点は絶対に持っておいてほしいですし、さらに言うと地域とのつながりや公益的な活動にも、できる範囲で関わっていただきたいと思います。

 株式会社浪速管理の取組は非常に有り難いことですし、我々もいろいろと教えていただきたく思います。

第3回 「安全安心で快適な生活を自分たちで守るために」 ジオ新町管理組合

管理組合の方の写真

「ジオ新町」は2014年に新築されたマンション。管理組合では、防災訓練やイベント活動を通じてコミュニティの活性化に取り組まれています。管理組合の方にお話を伺いました。(2019年8月1日現在)
(写真 左:森川さん、中央:保甫さん、右:加門さん)

イベントを通じてコミュニティの輪を広げたい

森川さん:(管理組合理事長)「ジオ新町」には約380世帯が暮らしています。お子さんから高齢の方まで世代もさまざまという中で、イベントを通じて「つながり」や「きずな」を作ることで、災害時でも皆さんが助け合えるような関係ができればいいと思います。今はお花見とクリスマスのイベントがベースになっています。その他にも区役所から「にっし―広場」に来てもらって、子育て世代の親交を深める手助けをしていただいています。

イベントを成功させるための「ひと工夫」

保甫さん:(コミュニティ担当理事)コミュニティイベントは、お花見とクリスマスがメインですが、それをするだけでも大変。参加者も多くて、お菓子やお弁当を配るだけでもすごい行列ができて、その段取りやアンケートの準備も大変です。でも、今までの引継ぎの資料やアンケートの結果を参考に、「ひと工夫」を入れるようにしています。お花見では、以前はお弁当の配布のみでしたが、今年はイベントをしてほしいとの希望もあり、ビンゴゲームをやりました。また、クリスマスイベントでは、お菓子の大きさが変わるくじ引きを導入しました。あたりを引いた小さな子どもさんが大きなお菓子をかかえている様子は、本当にほほえましかったです。今後も改善しながら、住民どうしがつながっていければよいかなと思います。また、たくさんの方に参加していただくために、チラシは色付きの紙で目立たせて全戸配布し、掲示板には目につきやすいように大きめのポスターを貼るなどの工夫をしています。

ひと工夫のアイデアでたくさんの人に参加をしてもらう~防災訓練の場合~

加門さん:(防火担当理事)理事になる前に避難訓練に参加してみたら参加者が20人もいなくて、このままでは災害が起こった時に、困ったことになるんじゃないかと思っていたんです。その後、たまたま理事が輪番で回ってきた時に、防火担当理事をさせてもらいました。一人でも多くの住民の方に関心を持って参加してもらうために、イベント仕立てにして「面白いからおいでよ」みたいな感じで始めていけたらなあと。うちのマンションのコミュニティイベントのお花見にはたくさんの方が参加されますので、午前中に防災イベント、午後にお花見イベントと、同日に開催すればどうかなと。防災訓練のメニューも西区役所や西消防署にお願いして、防災講座やAED訓練など大人向けのものから、消火器訓練やミニ消防車の展示など子どもも楽しめる面白そうなメニューも色々用意するとそれが大当たり。2年やりましたが、今では約300人が参加してくれています。今回はアルファ化米の試食もしました。これがまた意外とおいしくて。

災害時の食糧は行政を待っていても、なかなか来ませんし、区民全員の分の備蓄もないので、基本は家庭内で備蓄しないといけないんですよね。その推奨にもなりますし、皆さんに意識を持って頂くためにも価値があったと思います。

また、昨年の大阪北部地震や大型台風をきっかけに、自治会(町会)と連携しながら防災備蓄品も整備しはじめました。少しづつですが、水とアルファ化米をストックして、期限が切れるタイミングには防災訓練などで活用しながら無駄のないようにしていきたいです。

ひと工夫のアイデアでたくさんの人に参加をしてもらう~公園清掃の場合~

加門さん:マンションの隣に公園があって、うちのマンションの子どもたちもたくさん遊んでいますし、お花見などのイベントでも利用させていただいています。そこの管理は地域の公園愛護会がやっていて、公園清掃も日々していただいているのですが、その清掃に月1回マンションから参加しています。

森川さん:昨年の台風でマンションのバルコニーの手すりガラスが割れて、それが公園に飛散して地域にご迷惑をおかけした際、公園愛護会とともに清掃イベントを実施しました。クリスマスも近かったので、クリスマスイベントと日程を合わせて、午前の清掃に参加した子どもたちには、午後のクリスマスイベントに開始時間前から参加できる「ファストパス」を配布することにしました。その他、ドリンクと防災啓発として長期保存のできるバランス栄養食品を皆さんに配布しました。初めての試みだったので、参加者が少ないとどうしようと思っていましたが、結果、120~130人が参加してくれて、ドリンクが足りずに追加で買いに行きました。落ち葉も結構ありましたが、子どもたちも一生懸命清掃してくれたおかげで、かなりきれいになって公園愛護会の方にも喜んでいただけました。定期的にイベント化していければいいなと思っています。

加門さん:こういった、地域の方との交流により、普段からマンションの子ども達のことを気にかけていただき、それが地域全体の見守りにつながっているのではないかと思っています。

快適なマンション生活を守るために

森川さん:常々心がけているのは早期の決断。対応までの期間が短ければ短いほど相談された方からの信頼が得られます。そこがおろそかになると理事会としても居住者にとってもあまりよくない状態になると思うので、理事会を通して早期に改善策を提示しながら皆さんと一緒に考えて結論を出す事が、皆さんの生活の充実につながっているのではないのかなって思っています。

保甫さん:コミュニティ担当としては、皆さんの意見をフィードバックしないといけないなと思いますが、色々やろうとする大変なので、できる範囲で少しずつノウハウを構築して次に引き継ぐ。小さいところから始めていけばいいのかなと思います。

大切なことは、ひとりで無理をしないで「できる人ができる時にできる範囲で」

加門さん:できる人ができる時にできる範囲でやったらいいと思いますね。たくさんの人で少しずつ持ち合う感じで。そうすることで、負担も軽くなるし、つながりもできます。生活スタイルもさまざまな人が集まっていて、みんなそれぞれ忙しく時間がない人も多いです。理事会も日程を調整してやるようにしていますが、それも限界がありますしね。

森川さん:みんなで助け合いながら活動しないと難しいですね。みなさん色々個性もありますし得意分野がそれぞれあるんですよね。そういったところを補いあいながら管理組合としてやっていくのが、一番よいと思います。今まで皆さんに助けていただきながら、運営させていただいたつもりです。運営できてるかな(笑)

第2回 「地域に関わることで、深まる町への愛着」 ジ・アーバネックス南堀江公園通り・馬場さん、伊敷さん


「ジ・アーバネックス南堀江公園通り」は第1回高台連合振興町会・長岡会長のお話にありました、地域とのつながりを希望され連合町会に加入した2015年築のマンションです。管理組合の設立当初に理事長・副理事長をされていたお二人にお話を伺いました。
(写真 左:馬場さん、右:伊敷さん)

二人の出会いから、町会への思い

馬場さん:(管理組合前理事長)管理人さんに引っかけられて理事になりました。(笑)第1回目の理事会で希望により分担が決まっていって、最後に空いていたのが理事長だったので…。42世帯のうち、理事は6名です。

伊敷さん:(管理組合前副理事長)私はマンションに入居した時に、管理組合理事の募集があったので立候補しました。任期は1年ですが、中途半端な事も多かったので、2015年から2018年3月まで、3年間やらせていただきました。

馬場さん:町会については、私はあまり気にしてなかったのですが妻が言い出しまして、ちょうど理事会のタイミングでもあったので、理事のみなさんにお話をしたらご賛同を頂いたのがきっかけです

伊敷さん:私も地域から孤立したくない、情報を地域と共有したいと思っていました。理事会で賛成意見が多数を占めたことをきっかけに、町会に入るにはどうしたら良いのかを調べることになりました。

近所の理髪店でつながる縁

伊敷さん:私が近くの理髪店を訪れた際に「町会に入りたいんです」と店主に話をしたら、たまたまそこに、高台連合振興町会副会長の親戚の方がお客さんとして来られていて、「わし前に地域で役員してたんや、甥っ子が副会長をしてるから紹介するわ」となりました。それで馬場さんと副会長の所に一緒に行って、町会にぜひ入りたいとお話ししたところ、高台連合振興町会の長岡会長を紹介してもらいました。

馬場さん:その日のうちに二人で長岡会長のところに行って、色々お話を聞きました。

伊敷さん:長岡会長から防災に力を入れてる町会だという話をお聞きして、資料もたくさんいただき、高台の歴史も教えていただいて、地域振興に力を入れている町会だなぁと思うようになりました。それで、この町会に入りたいという気持ちがさらに高まりまして、理事会で話をして、次の総会で皆さんに説明することになりました。

町会加入に向けて

馬場さん:総会では、あくまで加入は任意であることを前提に、趣旨を説明して、地域を構成するマンションの一つとして、地域に貢献していこうと話をしました。結果、1/3の世帯が加入してくれました。

伊敷さん:メリット・デメリットではなくて、この地域で何をしたいか。自分達で積極的に地域を盛り上げていこうという話をしました。また、政府が進めているスマートコミュニティ化では地域との情報共有というはものすごく大事になってくると。阪神淡路大震災の時も地域と連携をとっている所は復興が早かったので、そういう意味でもぜひ加入してほしいと話をしました。

馬場さん:町会費の集金を誰がするのかが課題だったのですが、管理会社である伊藤忠アーバンコミュニティ株式会社が、加入者のみ町会費を徴収してくれるように協力してくれました。これが、比較的スムーズにいったポイントだと思います。

伊敷さん:自分たちで集めるとなったら大変だったと思います。町会加入することについても、管理会社は良いことですねって言って、バックアップをしてくれました。

地域に関わることで、深まる町への愛着

伊敷さん:「にし恋マルシェ」「消防訓練」「納涼大会」などの地域のイベントにも、寄付や準備・片付などで参加させてもらっています。そこで地域の方から色々教えていただきました。自分が参加すると愛着もでてきますね。納涼大会はマンションの皆さんも楽しみにしていて、いつあるのか夏になると聞かれるようになりました。

馬場さん:回覧板を見ているだけでも愛着がわきます。今、西区でやっている事とか、詐欺の手口とか、情報が手元に届くっていうことだけでもありがたい。インターネットで情報は溢れているけれど、こちらから検索しないといけない。イベントも「なんか公園でやってるけど行ってもええんかな」って思いますよね。町会に入っていると情報があるので参加するハードルも低くなるでしょうし。

防災への取り組み

伊敷さん:2年前に町会に入るのと並行して、長岡会長から頂いた情報も参考にしながら、マンションで防災マニュアルを作りました。それを消防署に持って行ったら、ここまでやっているマンションは中々ないと、お褒めの言葉をいただきました。災害時における救援救護等の対応を地域と連携することで、マンションの付加価値も上がったと思います。

そしてつながるマンションコミュニティ

馬場さん:実は私が先日引っ越しまして、でも近くのマンションなので連合は変わらないです。そのマンションも新築なので、管理組合を立ち上げなければなりません。前回は管理人さんに引っかけられて理事になりましたが、今回は自ら進んで理事になりました(笑)。理事会はまだ開催されていませんし、町会加入もどうするかは決まっていないです。でもこの立ち上げの時期がとても大事なんです。この3年間伊敷さんと一緒に経験した事を、新しいところでもつなげていかなければと思っています。

 

 2019年1月現在、馬場さんは引っ越されたマンション管理組合で理事長をされています。新しいところでもマンションコミュニティの広がりに向けて頑張っておられるそうです!

 

第1回 「町会加入のメリットは、あなたが、そして皆で創り出すもの」   高台連合振興町会・長岡会長


高台地域のまちづくりの先頭になって尽力されている高台連合振興町会・長岡会長に、マンションのコミュティづくりについて、お話を伺いました。

「コミュニティへの参加、町会加入のメリットは何か」、「メリットは、あなたが、そして皆で創り出すもの」

 高台地域では、現在、マンションが約120棟ありますが、そのうち、68棟のマンションが町会に加入してもらっています。率にすると、56.7%で過半数を超えています。

 これは、私が会長になる前から加入してもらっていたところもありますが、新しいところは、私が、1棟1棟のマンション管理組合の理事長などに、防災や子育て、また、独居老人問題などについて、常日頃からの、マンション内のつながりはもとより、マンション外の地域とのつながりが、いかに重要かと丁寧に説明して回りました。その際には、そのつながりの有力な一つとして、町会加入の必要性も説得して回りました。

 コミュニティや町会と言うと、「それに参加する具体的なメリットは何か」と、ほとんどの人が聞きます。

 そんな時には、いつも、「あなたが住まれているこの町が、安心で快適な、生活しやすい町になってほしくないですか?また、地震など突然襲ってくる災害の時の助け合いや、いずれ我々も年をとるけれども、孤独に寂しく生活するということがないように、隣近所で声を掛け合い、楽しく生活できる方がいいと思いませんか?」と、反対にお聞きします。すると、ほとんどの人が、「それはそうだ」ということになります。それで私は、「メリットというのは、助け合うつながりなのですが、それは、与えられるものではなく、あなたが、そして皆で創り出すものですよ」とお答えしています。

町会加入に関わらず、生活するうえで重要なことは、積極的にお知らせする

 

 町会に入ってもらっているマンション居住の皆さんとは、地域のさまざまイベントをはじめ、防災訓練などを一緒に取り組んで、交流を重ねています。

 一方で、町会未加入のマンション居住の皆さんも、自分の町がいい町であってほしいし、助け合いも大事だと思っている人が大勢いるものと思います。

 私は、それにも1棟1棟あたって、少なくとも、生活で必要なこと、ごみ収集に関する情報や、見守り関係の情報などは、掲示板に掲載してもらうように依頼しています。また、それぞれの管理組合の理事長に宛てて、高台連合の主な地域活動や子ども会の年間行事情報などをお渡ししています。連合としては、町会加入を促進し会員を増やすことも大事ですが、まずは、それぞれが、つながりを持つこと、コミュニティを育てることが最重要と思って取り組んでいます。

マンションの有志が町会に入りたいが、マンション全体でなければ入れないのか

 先日こんなことがありました。西区内のあるマンションですが、まだ年齢も若い二人の新しい理事長と副理事長が連合に訪問して来てくれました。

 そのお話では、「私たちのマンションは、まだ、この町の連合に入ってないことが分かりました。私たちはこれから先、近隣の皆さんとのコミュニティや、災害時のための防災訓練はどうするのか、また、避難場所がどこなのか、備蓄の配分はどうなるのか、などを考えた時、大変不安になり、居住者の皆さんに町会への加入を訴えました。しかし、同意してくれたのは1/3程度で、多くの賛同を得ることができませんでした。そこで、私たちは考えたのですが、この1/3程度の人数だけでも入会することはできないでしょうか?」ということでした。

 私は、その若者の考えに深い感銘を受けました。そして、早速、役員会を開き、規約の一部運用を改定し、マンションの全員でなくても、1/3以上の人数が揃えば、連合に入会できることにしたのです。(会費については、管理会社徴収してもらうことまで決めてくれました。)

 この入会した方々は、地域で開催した防災訓練にも参加され、「盆踊り」や「にし恋マルシェ」という高台の一大イベントにも協力してもらっています。

高台連合の後継者になって次世代のまちをつくろう

 若い人々は、隣近所の付き合いを敬遠しがちで、コミュニティにも入って来ようとしないという風に言われていますが、必ずしも、みんながそうではありません。今お話ししたような、若い方で、まちづくりにしっかりした考えを持った方もいらっしゃるのです。私は心底安心もし、色々活動してきてよかったなあと思いました。

 そして、そういった若い人たちと手をつなぐために、マンションの人々をはじめ、地域で活動しているPTAの人々、商店街や会社の人々など、まちづくりに少しでも力を貸してくれる人を紹介してくださいと色々な方にお願いしています。

 西区は大阪市内でも住みたいまちと言われています。それは、先人たちが営々とまちづくりに取り組んで来た成果です。そのまちの良さを、安心で快適で、住んでよかったなあと思えるまちを将来に引き継いで行かなければなりません。そのために、若い人々の力がいるのです。

 後継者を育てるために、力を惜しまず、力を尽くして行きたいと思っています。

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