SHINGO★西成さん×ガオ~ちゃん 特別インタビュー
2024年6月6日
ページ番号:518945
「ボチボチいきまひょボチボチ、なっ!」
区人権啓発イベント「元気です!西成‼」に1回目からご出演いただいているSHINGO★西成さん。今年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となりましたが、西成区住みます芸人のガオ~ちゃんがお話を伺い、西成への想いなどについて語っていただきました。
ガオ~ちゃん
平成18年にラッパーとしてCDデビューして以来、ライブ活動やアルバムリリースなど大活躍されています。
SHINGOさん
小さい頃から、喋ることや周りの空気をパッと明るくすることが好きで、それを見た先輩から「ラップっぽいな」「なんかしてみたら」と言われて。学校を卒業してから7、8年の間はサラリーマンをしながら音楽と社会人ラグビーをやってました。
ガオ~ちゃん
人とのつながりが音楽に進むきっかけになったんですね。アーティスト名を「SHINGO★西成」とされたのは?
SHINGOさん
唯一、自分の誇れるものが地元・西成なんです。近所のおばちゃんらとの毎日の挨拶や声かけとか、それぞれの家庭で作ったおかずを「分け分け」したり、助け合いの文化で育ってきたからこそ今の自分がいるので。
ガオ~ちゃん
僕も西成に住んでみて、いいまちやなと思います。SHINGOさんは、西成でのボランティア活動にも力を入れておられますよね。区のイベント「元気です!西成‼」にも1回目から出演されています。
SHINGOさん
ライブとかCDを聴いてくれている人以外にも、聴いてもらいたいと思って。この元気を、この笑顔を、この熱さをもっと多くの人に伝えたいと思ってやっています。会場が身近な区民センターやから、地元のお年寄りや子どもたちとか、いろんな人に来てもらえるんでうれしいですホンマ。
ガオ~ちゃん
人権について考えてもらうイベントでもあるんですよね。
SHINGOさん
人権とか難しいことは意識しなくても、いろいろな生き方を受け入れて生きてきたから。このまちで育つなかで、人権のことを学んできたと思います。隣の人の生き方を「理解する」ことは難しい時代かもしれないけど、「受け入れる」ことが大切なんじゃないかな。
ガオ~ちゃん
西成のどんなところが好きですか?
SHINGOさん
いろいろな生き方、いろいろな歩く速度、いろいろな価値観をもっている人が生活できるまちやね。人が好きというか、人に興味がある人やったら、すごく合うと思います。道に迷っている人がいたら声をかけたりするところもいいね。
ガオ~ちゃん
人を気にかけてくれますよね。まち自体に愛情を感じます。
SHINGOさんの子どもの頃と比べると、西成のまちはだいぶん変わってきていますか?
SHINGOさん
新しいビルが建ったり、不法投棄も減ってきれいになったけれど、人情があるというか、困った時に助けてくれるところは変わってないし、このまま変わらないでほしいなぁと思います。
ガオ~ちゃん
最後に、西成区の未来を担う若い世代へのメッセージをお願いします。
SHINGOさん
自分のやりたいことを「アセラズ、クサラズ、アキラメズ」やる。そして人生の選択があった時には、しんどくても、自分が後悔しない生き方を選んだほうがええと思うよ。いろいろあって人生やからね。
ガオ~ちゃん
SHINGOさんが詰まった言葉ですね。僕の心にもグッときました(笑)
SHINGO★西成 【プロフィール】
1972年、大阪市西成区生まれ。西成の釜ヶ崎・三角公園近くの長屋で生まれ育つ。ミュージシャン。独自のソウルフルな“べしゃり芸”による独創的な世界観で注目を浴びる。2019年10月には6枚目のアルバム「白目」をリリース。
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