令和6年度西成区運営方針
2025年6月10日
ページ番号:623641
運営方針の進捗管理を実施しました。その結果について、「アウトカム指標の達成状況(定量評価)」、「自己評価(運営方針全体の定性評価)」及び「今後の方針」に反映しています。(令和7年6月10日)
【目標(何をめざすのか)】
「すべてはこどもたちのために」をキャッチフレーズに、人と人とのつながりを大切に、みんなが笑顔で暮らしやすいまちをめざす。
【使命(どのような役割を担うのか)】
区民の多様な意見やニーズを把握し、地域住民等と連携・協働しながら、地域の実情や特性に即した施策や支援を行う。
【令和6年度 所属運営の基本的な考え方(区長の方針)】
若い人や子育て世帯を呼び込み、活力あるまちをつくるため、3本柱(1.子どもの夢がひろがるまち、2.人と人がつながりにぎわうまち、3.みんなが安心して暮らせるまち)の施策を進めていく。

重点的に取り組む経営課題

【経営課題1】子どもの夢がひろがるまち
【課題認識】
- 子育て世帯が地域で安心して子育てできる環境づくりが必要である。
- 教育環境の充実に向けて、学力や学習姿勢が身についていない児童生徒の支援とともに、区全体の学力向上に向けた取組みを進める必要がある。
- 生活面の課題がある児童生徒が健全な学校生活を送ることができるよう、支援する必要がある。
【主な戦略(課題解決の方策)】
- 子どもが健やかに成長できるようにする
- すべての子どもの学習意欲があふれる環境をつくる
- 親子が安心して暮らすことができるように支える
【アウトカム指標(経営課題の進捗度合を示した指標)】
区民へのアンケートで「安心して子育てができる環境が充実している」と思う割合:令和9年度までに88%(令和5年度62%、令和6年度69%、令和7年度75%、令和8年度82%、令和9年度88%)
【アウトカム指標の達成状況(定量評価)】
<令和6年度実績と達成状況>
「安心して子育てができる環境が充実している」と思う割合56%:B
<前年度実績>
「安心して子育てができる環境が充実している」と思う割合55%

【経営課題2】人と人がつながりにぎわうまち
【課題認識】
- 若者や子育て世帯に選択される魅力的な居住環境を整備する必要がある。
- 西成区の魅力を情報発信しイメージアップを図る必要がある。
- 複合的な課題を抱えた要援護者など、これまでの仕組みだけでは解決できない問題が生じており、様々な関係機関が連携し、横断的かつ包括的な支援を行う仕組みが必要である。
- 就労困難な若年層に対する自立支援を行う仕組みが必要である。
【主な戦略(課題解決の方策)】
- 住みたいまち、行ってみたいまちにする
- 地域の活動を支えてつながりをつくる
- 誰もが活躍して輝けるまちにする
【アウトカム指標(経営課題の進捗度合を示した指標)】
- 区民へのアンケートで「あなたが持っている西成区のイメージはどれに近いですか」に肯定的な回答:令和9年度までに70%(令和5年度53%、令和6年度57%、令和7年度61%、令和8年度65%、令和9年度70%)
- 区民へのアンケートで「身近な地域で見守りや助け合いなどのつながりづくりが進んでいる」と思う割合:令和9年度までに89%(令和5年度61%、令和6年度68%、令和7年度74%、令和8年度81%、令和9年度89%)
【アウトカム指標の達成状況(定性評価)】
<令和6年度実績と達成状況>
- 「あなたが持っている西成区のイメージはどれに近いですか」に肯定的な回答47%:B
- 「身近な地域で見守りや助け合いなどのつながりづくりが進んでいる」と思う割合68%:A
<前年度実績>
- 「あなたが持っている西成区のイメージはどれに近いですか」に肯定的な回答56%
- 「身近な地域で見守りや助け合いなどのつながりづくりが進んでいる」と思う割合58%

【経営課題3】みんなが安心して暮らせるまち
【課題認識】
- 地域におけるつながりの希薄化が進んでおり、災害時における要支援者対策の充実を図る必要がある。
- 区民一人ひとりの防災意識の向上を図る必要がある。
- これまであいりん地域で行ってきた環境改善の取組みの成果を西成区全体に広げていく必要がある。
【主な戦略(課題解決の方策)】
- 大規模災害等に備えた体制をつくる
- 行政と地域住民が連携して防犯・安全対策をおこなう
- あいりん地域の環境改善事例を広げていく
【アウトカム指標(経営課題の進捗度合を示した指標)】
区民へのアンケートで「西成区は、安全安心なまち」と感じる割合:令和9年度までに66%(令和5年度50%、令和6年度54%、令和7年度58%、令和8年度62%、令和9年度66%)
【アウトカム指標の達成状況(定量評価)】
<6年度実績と達成状況>
「西成区は、安全安心なまち」と感じる割合45%:B
<前年度実績>
「西成区は、安全安心なまち」と感じる割合51%

自己評価(運営方針全体の定性評価)
【経営課題1 子どもの夢がひろがるまち】
プレーパーク事業において、プレーパークを体験した方は区内の子育て環境に好印象をもつことから、結果的に子育てしやすい環境づくりに取り組んでいるというイメージの向上に寄与している。
基礎学力アップ事業、基礎学力向上支援事業、発展型学習支援事業、外国につながる児童生徒の学習言語定着支援事業において、学力があがった、勉強の仕方がわかってきたというアンケート結果がみられるとともに、授業内で行うテストの点数についても上昇しており、事業の成果がみられた。
学力分析に基づく演習を活用した苦手分野克服事業では、模擬テストの実施と苦手分野の反復演習を行った結果、学力が上がっており、事業の成果が見られた。
学習姿勢向上の効果については、西成区こども生活・まなびサポート事業により、支援員が学習指導や学級全体の管理以外の個別対応を行うことで、担任が授業に集中できるようになった。また、保育士資格等を有する支援員が児童に寄り添った支援を行うことで、小1プロブレムの状態(幼稚園・保育所等と小学校生活のギャップ)が解消された児童が増加し、学習姿勢の定着も進んでいる。障がいがある子どもや親の孤立防止支援事業においては、相談支援等の実施により孤立化を防ぎ、家庭に引きこもらないよう取組みを実施できた。
西成区は依然として学力に課題を抱えており、教育環境については、子育て世帯のニーズに充分に応えていけるように、引き続き改善していく。
【経営課題2 人と人がつながりにぎわうまち】
新今宮エリアブランディングの取組み、西成しごと博物館、西成情報アーカイブ等を実施し、情報発信したことにより、区内外の方に西成区の魅力を感じていただくことができた。
「区民まつり」などの区主催イベントや地域団体が主催するイベントにおいて、地域活動協議会や町会加入勧奨に関する周知活動を行ったり、区SNSなど、様々な媒体を活用し、情報発信を行った。種から育てる地域の花づくり事業においては、愛着を深めながら自主的なまちづくりへの参加意識を高めることができた。一方で身近な地域における見守りや助け合いなどのつながりづくりの重要性の周知等がまだまだ不足しているため、ターゲットに応じた情報発信について行っていく必要がある。
西成版サービスハブ構築・運営事業においては、対象者に応じた中間的就労等の機会を提供するなど支援プログラムを実施し、着実にステップアップを積み重ねることで、社会参加を促すことができた。
しかしながら、これらの取組を実施したものの、区民へのアンケートでの「あなたが持っている西成区のイメージはどれに近いですか」に対する肯定的な回答が、前年度比▲9%の47%となっていることからも、今後取組を改善して推進する必要がある。
【経営課題3 みんなが安心して暮らせるまち】
各地域での防災訓練を支援し、災害に備えた体制をつくるとともに、小中学生に向けた防災土曜授業等を実施し、自助・共助意識の醸成等に努めた。また、地域防災リーダーと防災協力事業所合同での講習会を実施し、地域と事業所の連携強化の取り組みを推進した。
警察と連携して防犯啓発活動を実施した。区民へのアンケートで「西成区は、安全安心なまち」と感じる割合が前年度比で▲6%の45%に減少しているが、交通事故発生件数は、令和5年が348件、令和6年が273件、犯罪等発生件数は、令和5年が2,251件、令和6年が2,091件とそれぞれ減少している。
空家セミナー・相談会による空家の適正管理の促進、管理不全空家等及び特定空家等の是正などの取り組みを行うことができた。
あいりん地域だけでなく西成区全域の不法投棄等の課題箇所について、あいりん地域の取り組みで培った枠組みや手法を参考に、関係部局や地域と連携、協働して重点的に対策することで、それぞれの課題を大幅に改善させることができた。
結核対策事業では、令和5年の西成区の結核罹患率は78.5、令和6年は概数値ではあるが80.2となっており、令和4年の58.5からは増加傾向で推移している。令和5年以降の結核罹患率は、COVID-19の世界的流行による行動変容やその後の社会情勢の変化などが複合的に絡んで令和4年よりは増加したと考えられるが、特区の取り組み当初に課題とされた平成21年の結核罹患率223.7に比して令和5年は約65%減少していることから、これまでの特区による様々な結核対策の取り組みは有効であると評価しており、引き続き、患者の早期発見・早期治療につながる結核健診受診の重要性を広く周知し、確実に治療完遂できる療養支援体制を堅持していく。

今後の方針
【経営課題1 子どもの夢がひろがるまち】
引き続き、子ども自身が課題や困難を乗り越える「生きる力」を育む居場所づくりや、第三期西成特区構想の教育目標として、「大阪市平均の学力」「不登校の実質ゼロ」をめざし、児童生徒の学年や学力に応じた学習支援や不登校の度合いに応じた不登校対策を実施し、子ども達の学習習慣の定着と学力向上等に取り組むことで、子育て・教育環境の充実を図っていく。
【経営課題2 人と人がつながりにぎわうまち】
引き続き各事業において広く情報発信することで、区内外の方に西成区の魅力を感じていただき、また住民の担い手の確保や、身近な地域で見守りや助け合いなどのつながりづくりが進むような取組みを進め、イメージアップを図っていく。
西成版サービスハブ構築・運営事業において、引き続き、対象者に応じた支援プログラムの実施と、中間的就労の開拓に取り組む。
【経営課題3 みんなが安心して暮らせるまち】
引き続き、地域防災訓練の支援等を実施し、区民一人一人の自助・共助意識の醸成及び地域防災力の向上を図る。犯罪の抑制に向けて、警察と連携して、効果的な対策を検討し実施する。
引き続き、西成区内における不法投棄等の課題箇所において、関係部署や地域と連携、協働した対策を進めることで、課題の改善をめざし、結核対策事業においては、あいりん地域での取組みを継続しながら区全体でさらなる低減に向けて、結核患者の早期発見、服薬支援の充実、普及啓発の推進、発病の予防を柱として進めていく。
令和6年度西成区運営方針(令和6年6月10日更新)
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