ノロウイルスによる食中毒について
2023年12月30日
ページ番号:450167
ノロウイルスの特徴
症状
おう吐・下痢・腹痛・微熱
潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)
24~48時間
注 直前に食べたものが食中毒の原因とは限りません。
流行時期
ノロウイルスの感染経路
牡蠣(かき)等の二枚貝の生食または加熱不十分な状態での喫食
ノロウイルスは人の体内で増殖し、嘔吐物や便とともに体外へ排出されます。ノロウイルスは下水を通って海に流れていき、牡蠣(かき)等の二枚貝に蓄積します。これらの二枚貝を生食または加熱不十分な状態で喫食することで感染します。
ノロウイルスに汚染された食品
調理従事者の手にノロウイルスが付着していた場合、食品が汚染されてしまいます。近年では、調理従事者自身がノロウイルスに感染していたことによる食中毒が多発しています。また、ノロウイルスは「症状がないのに感染している状態(不顕性感染(ふけんせいかんせん))」になることがあり、調理従事者が気づかないまま食品を汚染してしまうことがあります。
人から人への感染
感染者の嘔吐物や便には大量のノロウイルスが含まれています。嘔吐物の処理後や排便後は特に手洗いを徹底しないと、ノロウイルスが手指に残ってしまいます。ドアノブや手すり、電車のつり革等の共用部分から他人の手指にウイルスが付着し、口元を触る等することで感染が拡大します。また、嘔吐物や便の処理が不適切だと、ウイルス粒子が空気中に舞い上がり、それを吸い込むことでも感染が拡大します。
感染予防について
牡蠣(かき)等の二枚貝はよく加熱して食べましょう。
手洗いを徹底しましょう。
帰宅後や排便後は特に手洗いを徹底しましょう。
嘔吐物や便の処理には塩素系消毒薬を使いましょう。
ノロウイルスにアルコールはあまり効果がありません。「塩素系消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム)」を使用しましょう。
塩素系消毒薬の使い方
塩素系消毒薬は水でうすめて使います。希釈した液は長期保存できませんので、その都度作りましょう。
200ppm(250倍希釈)の塩素系消毒薬の作り方
200ppmの塩素系消毒薬は「食器やドアノブなどの消毒やふき取り」に使用します。
市販の塩素系消毒薬の多くは塩素濃度5%ですので、これを例にうすめ方を説明します。
- 500mLのペットボトル(キャップを含む)とバケツ等の1L以上の容器を用意します。
- 500mLのペットボトル2杯分(500mL×2=1L)の水をバケツに入れます。
- 500mLのペットボトルのキャップ1杯弱(4mL)の塩素系消毒薬を測り、バケツに加えてよく混ぜます。
1000ppm(50倍希釈)の塩素系消毒薬の作り方
1000ppmの塩素系消毒薬は「おう吐物などの廃棄」に使用します。
市販の塩素系消毒薬の多くは塩素濃度5%ですので、これを例にうすめ方を説明します。
- 500mLのペットボトル(キャップを含む)とバケツ等の1L以上の容器を用意します。
- 500mLのペットボトル2杯分(500mL×2=1L)の水をバケツに入れます。
- 500mLのペットボトルのキャップ4杯(20mL)の塩素系消毒薬を測り、バケツに加えてよく混ぜます。
嘔吐物や便の処理方法
用意するもの・・・使い捨ての手袋・マスク・エプロン(あれば)、ペーパータオル等、塩素系消毒薬、ビニール袋2枚
- 塩素系消毒薬を200ppmと1000ppmに希釈します。
- ビニール袋に廃棄物が十分に浸る量の塩素系消毒薬(1000ppm)を入れ、あらかじめ口を広げておきます。
- 腕時計・指輪等をはずし、使い捨ての手袋・マスク・エプロンを着用します。
- 嘔吐物や便をペーパータオル等で静かにふき取ります。
- 塩素系消毒薬(200ppm)を浸したペーパータオル等で、嘔吐物や便が付着した床や壁を外から内に浸すようにふき取り、広めに消毒します。(約1mの高さから嘔吐した場合、半径2m程度)
- ふき取ったペーパータオル等はすぐにビニール袋に入れ、袋の口をしっかり縛ります。
- 口を縛った袋をさらにもう1枚の袋に入れた後、裏返しながら脱いだ手袋も入れ、内側を触らないように口を縛って捨てます。
- 最後によく手を洗いましょう。
おう吐・下痢・腹痛・微熱
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