「街ねこ」活動について～人と動物が住みやすい街づくりのために～

この活動は、一般的に「地域猫活動」と呼ばれ、猫による問題を地域で解決する方法として広く知られています。

全国的の様々な地域で実施されていますが、大阪市では「大阪市所有者不明猫適正管理推進事業」として地域猫活動を支援しており、当支援事業を通称「街ねこ事業」、当支援を受けて活動する地域猫活動を通称「街ねこ活動」と呼んでいます。

街中にいる所有者不明猫（いわゆる野良猫）を地域社会の理解と協力のもとで不妊去勢手術の実施（TNR活動）や適切な飼養・管理をすることで、街で起こっている猫の問題を公共的に解決して、人と猫の共生を目指す活動です。

猫の好き嫌いにかかわらず「生活環境被害被害を減らす」「野良猫を減らす」という同じ目的で、野良猫に困っている人と猫を助けたい人の双方が歩み寄る事ができる方法であると考えています。

　本市にお寄せいただく野良猫に関するご相談で多いのが、ふん尿による被害や、不適切な餌やり等による生活環境被害についてです。

猫は非常に繁殖力の強い動物です。1年に2～3回出産し、1回に平均5頭程度の子猫を出産するため、不適切な餌やりは、飼い主のいない猫を増やしてしまう要因の一つとなります。

不妊去勢手術を実施することにより、新たに産まれてくる子猫がいなくなり、手術した猫を適切に管理していくことで、生活環境被害を減らすことができます。

こうした活動をとおして、最終的には飼い主のいない不幸な猫をなくしていくことが目的です。

不妊去勢手術を行ったメス猫からは、新たな子猫が生まれなくなります。発情期の鳴き声もなくなります。

ケンカによる鳴き声の多くはオス猫によるものですが、発情期のメス猫がいなければ、争いはかなり減ります。オス猫も去勢手術により、尿のにおいが弱くなったり、性格がおとなしくなると言われています。

「街ねこ事業」は、地域住民、大阪市、委託動物病院の三者が協働して取り組む事業です。

事業の適用を受けた期間、地域では、1頭あたり2,500円の市民負担で不妊去勢手術を受けることが出来ます。（残りの手術費用は、大阪市と委託動物病院が負担します。）

不妊去勢手術後の猫（街ねこ）は、地域住民が主体となって、ルールに基づき適正に飼養管理（エサ場やトイレの清掃等）していただきます。

申請についてのより詳しい情報情報は、大阪市ホームページ「所有者不明猫適正管理推進事業について」をご確認ください。

1. 西淀川区役所保健福祉課（2階25番窓口）に相談する。（相談票とリーフレットをお渡しします。）
2. 対象となる地域の住民1名以上を含む3名以上のグループを作る。
3. 野良猫の生息数を把握する。（飼い主がいない事もふくめて確認しましょう。）
4. 地域の代表となる方に、活動について説明し、了承を得る。
5. 餌やりやトイレの始末など、猫の世話に関するルールを作り、地域の合意を得る。
6. 事業の適用を受け、手術を実施。
7. 不妊去勢手術を受けた猫（街ねこ）は、終生、ルールに基づき適正に飼養管理を行う。（ルールの見直しが必要な時も、地域で話し合い、共通理解のもと進めましょう。）

　猫が敷地内に侵入して居ついたり、庭や花壇でふんや尿をするのは、その場所が猫にとって快適な場所であるからです。その場所を、「猫にとって居心地の悪い場所」にすることにより、猫を傷つけることなく出て行ってもらいましょう。比較的効果があると思われる方法を、以下にお示ししていますので、一度お試しください。