令和5年度　天王寺区役所の事業予算・事業概要について

令和5年度の予算編成にあたっては、区将来ビジョンに基づき、次の各施策に取り組む。

• 【みんなの『思い』が区政に反映されているまち】として、区役所が区民の意見等を把握し、区政に反映していくとともに、反映状況を含めて区政情報の発信を積極的に進める。
• 【子どもが健やかに育ち、未来に向かって学べるまち】として、子育て相談の内容や体制を充実させ子育て層に必要な支援を行うとともに、子どもが様々な経験を積む取組を実施することで、教育環境の充実に取り組む。
• 【だれもが安全で安心していきいきと暮らし続けられるまち】として、支援を要する人の見守りを地域との連携のもと進めるとともに、いつまでも‘元気’をめざし健康体操の普及など健康増進の展開や地域包括ケアシステムの構築に取り組む。
  また、子どもの安全を守る等、区民が安心して暮らせる環境づくりや、新たな地域資源の活用、地域・マンションの自主防災活動の支援など防災力向上の取組を行う。
• 【歴史的・文化的資産を活かして多くの人が集いにぎわうまち】として、豊富な歴史的・文化的資産を活かした事業や区内の学校園と連携したイベントの実施などを通じて、当区の魅力を発信し、にぎわいづくり創出や地域の活性化に取り組む。
• 【つながり合い・支え合い・助け合うまち】として、地域課題の解決やいざという時に助け合える関係づくりのため、地域活動協議会や身近なコミュニティの支援に取り組む。

このため、各種施策・事業を徹底的に見直しつつ、広告事業や行政財産の活用などにより財源を確保することで、更なる区民サービスの向上を図る。

（参考）　【区長】 区長自由経費、【区CM】 区シティ・マネージャー自由経費

［関連事業］子育て家庭における潜在的リスクへのアプローチ事業等【区長】予算額2,808千円【区CM】予算額10,914千円

【概要】
子育てにかかる身近な総合窓口として、情報提供や相談に加え、特に発達にかかる不安や不登校など課題を抱える子どもやその保護者への支援を充実させ、安心して子育てできる環境づくりを進める。

【工夫点】
民間保育施設等と連携し課題のある子どもを早期に発見するとともに、日々の相談で見えてきた子育ての不安や課題への対応として、発達が気になる子どもの保護者を対象とした学習会や交流会、不登校児童への家庭訪問などを実施するため専門相談員の体制を強化する。

【概要】
大規模災害への備えを強化するため、備蓄物資の充実や地域の活動体制を整備するとともに、地域・マンションの自主防災活動の支援などにより、区民の総合的な防災力の向上を図る。

【工夫点】
地域・マンションの自主防災組織の強化を図るため、地域・マンションの自主防災活動の支援に地域実情を把握するまちづくりセンターが関与するほか、マンション向け防災講座の開催により、自助の備えなど区民の災害対策への意識向上につなげる。

【概要】
豊富な歴史的・文化的資産を活かした講演会やまち歩き、区内の学校園と連携した吹奏楽フェスティバルの開催等を通じて、当区の魅力を発信し、にぎわいの創出や地域の活性化を図る。

【工夫点】
まちのにぎわいを創出し、地域の活性化を図るため、地域住民・地域団体・企業等が主体的に行う区の魅力発信につながる取組を支援するとともに、区内に多く立地する学校園と連携したイベントの開催により、芸術・文化豊かなまちづくりを協働で推進する。

［関連事業］地域における要援護者の見守りネットワーク強化事業【区CM】予算額12,634千円

【概要】
75歳以上で介護サービスを受けていない等の独居高齢者や高齢者のみ世帯について、地域住民を中心としたボランティアが定期的に家庭訪問を行い、医療や介護等の課題の早期発見・対応を図る。

 【工夫点】
要援護者への平時の見守り活動と独居高齢者等見守り活動を一体的に実施し、見守りネットワークを強化する。また、地域福祉コーディネーターを配置し、福祉の情報提供や相談対応等を行う場を地域に作ることで高齢者等の孤立を防ぐ。

【概要】
区政運営の“見える化”を意識した情報発信の強化の一環として、区民にとって必要な情報を、広報紙やホームページ、SNSなどを通じて、迅速に、親しみやすく、かつ分かりやすく提供する。

【工夫点】
区政情報の発信にSDGsの観点を加えることで、区民のSDGsに対する理解の促進を図る。また、令和5年度から、広報紙を新聞折込等による提供から全戸配布に変更し、SDGsにかかる取組をはじめ必要な情報をより広く区民に届ける。

※参考資料　天王寺区将来ビジョン