人生会議 ACP(アドバンス・ケア・プランニング)
2024年12月16日
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「人生の最後を、住み慣れた我が家で暮らしたい。」
そんな風に考えたことがありませんか?
命にかかわる大きなけがや病気にかかってしまったとき、約70%の人はどんな医療やケアを受けたいかを自分で決めたり、人に伝えたりできなくなると言われています。
自分が大切にしていること、望んでいることを今から考えて、あなたの周りにいる信頼できる人たちと話し合い、共有しておく。
それが「人生会議」(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)です。

「人生会議」の進め方
人生会議は、1度の話し合いで決めてしまう必要はありませんし、今、話したくないこともあるでしょう。
時が経てば、考え方や状況が変わることもあることから、繰り返し話し合うことが必要です。

1.治療やケアを受けるうえで、大切にしたいことを考えましょう
もしも病気になったら……
あなたが治療やケアを受けるうえで、大切にしたいことを考えましょう。
- いつまでも、家族や友人のそばで暮らしたい
- 好きなこと(趣味など)を続けたい
- 家族に負担をかけたくない など

2.もしものとき、あなたの思いを伝えてくれる人を選びましょう
もしものとき、あなたが自分の意思を伝えることができなくなった場合に、あなたに代わって意向を伝えてくれる人を選んでおきましょう。
どんな時でもあなたの希望や思いを尊重できる、信頼できる人を選びましょう。
1人である必要はありません。

3.かかりつけ医に質問してみましょう
あなたの健康状態、病気の場合は病名や病状、今後予想される経過や必要な医療・ケアについて、かかりつけ医に質問し、健康について学び、考えてみましょう。知りたいか、知りたくないかも含め一度考えてみましょう。

4.希望する医療やケアについて話し合いましょう
医療・ケアや生活に関する希望や思いを、家族・代理人・医療者等と話し合い、理解してもらいましょう。
もし病気になったら、どんな治療・ケアを受けたいですか?
- 病気と闘って、一日でも長く生きたい
- 延命につながるだけの処置は避けてほしい
- 自分が望む生活ができる程度に、苦痛を和らげる治療を受けたい など
例えば、どんなところで療養したいですか?
- 家族やヘルパーの手助けを受けながら、できるだけ住み慣れた自宅で過ごしたい
- 病院や施設で療養したい など

5.記録し、共有しましょう
話し合った内容は記録として書き残し、周囲と共有しておきましょう。

もしもの時に伝えるカード
思いがけない事故や病気による「もしもの時」に、自身の希望や思いを伝えられないこともあるため、ご家族や信頼する方々があなたの希望や思いに基づいて、医療やケアチームと話し合うことが重要です。
人生会議やエンディングノートに気持ちを記すことはちょっと気が重い…
そこで、「もしもの時に伝えるカード」を作成しました。
このカードは緊急連絡先や自分の思いを医療関係者やあなたを支援してくれる人に伝えるためのカードです。保険証や診療券と一緒に持ち歩くことで、家族の心の負担を軽減します。
法的効力はありませんが、ぜひご活用ください。

11月30日は「いい看取り、看取られの日」
厚生労働省では、毎年11月30日を「人生会議の日(いいみとり、みとられの日)」とし普及啓発を進め、大阪市でも11月をACP強化月間として位置づけています。
「人生会議の日」をきっかけに、大切な人と自分の希望や思いを家族や友人とゆっくりと共有してみましょう。

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天王寺区の取り組み
令和6年10月5日に天王寺区民センターで開催した「みんなの健康展」で、啓発ブースを設置し広く市民の方々に周知いたしました。

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