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ハチについて

2024年1月10日

ページ番号:191886

ミツバチは農作物の花粉を媒介する農業益虫であり、アシナガバチ・スズメバチは草木の害虫である蝶や蛾の幼虫などの昆虫を捕食する益虫です。
スズメバチ以外は本来攻撃性は少なく、巣に触れたり刺激したりしない限りは攻撃を仕掛けてくることはまれなので、生活に支障をきたさず、手をのばしても触れることのない巣は、そっとしておいてあげましょう。
アシナガバチはスズメバチとは異なり大群で多数の人を襲う危険性がなく、また駆除作業は容易に行えるため、駆除が必要な場合は「アシナガバチの巣を撤去する場合」を参考に行ってください。ただし、危険と感じた場合は専門駆除業者に依頼しましょう。

ハチに刺されないようにするために

  • 巣に近づいたり、イタズラしない。
  • 庭木を剪定するときは、まず、木の中に巣がないか確認する。
  • ハチが餌をとっている時は、特に刺激しない。
  • 洗濯物にハチがまぎれ込んで刺されることがあるので注意する。
  • ハチを手で払ったり、急に向きを変えるなどの動きは危険です。スズメバチは、横の動きに反応しやすいので、ハチが近寄ってきた場合は、姿勢を低くして飛び去るのを待ちましょう。

ハチの種類

スズメバチ(コガタスズメバチ、キイロスズメバチ、モンスズメバチなど)

  • 大阪市内の住宅地ではコガタスズメバチが生息していることがあります。
  • しま模様のあるボール状の巣を作ります。
  • 成虫は樹液などを好み、他の昆虫を捕らえて幼虫に与えます。
  • 巣を守るため、巣に近づく人などに攻撃をしてくることがあります。
  • 黒色に対して激しく攻撃する性質があります。ハイキングなど野外に出かけるときは、黒い着衣は避け、帽子を着用しましょう。

キイロスズメバチ

(キイロスズメバチの写真)

体長は女王25~28ミリメートル,働きバチ17~24ミリメートル.頭部と腹部は黄色、胸部は黒褐色。各腹節の黒色帯は狭く、全体黄色に見える。体全体が黄色剛毛におおわれる。



写真提供:名古屋市衛生研究所

(キイロスズメバチの巣の写真)

4月下旬から巣作りを始め、6月に働きバチが羽化し、9月下旬~10月上旬にピークとなる。ピーク時には、働きバチの数が1,000頭以上となることもまれではない。おもに軒下、屋根裏、崖、枝の茂みなどに営巣するが、土中や樹洞に作ることもある。始めに営巣した場所が狭い場合、働きバチが多数羽化した後、新しい場所に営巣して引っ越すことがある。
各種の昆虫やクモなどを狩って幼虫に与える。成虫は樹液や花蜜などのほか、缶ジュースの飲み残しなど人為的なものを積極的に利用できるので、都市環境で増えている。性質はかなり攻撃的で危険である。

コガタスズメバチ

(コガタスズメバチの写真)

体長は女王25~28ミリメートル、働きバチ20~27ミリメートル。頭部は橙黄色、胸部と腹部は黒褐色。



写真提供:名古屋市衛生研究所

(コガタスズメバチの巣の写真)

5~6月の最初の頃の巣は、徳利を逆さまにしたような形をしていて、7月に働きバチが羽化し始めると先端がかじり取られて球状になる。巣は低木の枝に作られるので、生垣や庭木のスズメバチの巣はほとんどコガタスズメバチである。生垣の剪定、草刈り、庭の手入れなどの際に、被害にあう場合が多い。まれに、軒下や崖にも営巣する。
ピーク時の働きバチの数は、50~100頭で、性質は比較的温順。


写真提供:名古屋市衛生研究所

アシナガバチ(セグロアシナガバチ、フタモンアシナガバチなど)

  • 都市部でごく普通に見かけるハチで、軒下や木の枝などに巣を作ります。
  • 飛んでいるとき、足をだらりと下げているのですぐ分かります。
  • 巣はお茶碗を逆さにした形で、六角形の巣穴がたくさん見えます。
  • 巣にさわったりなど刺激を与えると攻撃してくることがあります。

セグロアシナガバチ

(セグロアシナガバチ)の写真

大型のアシナガバチで、体長21~26ミリメートル.体は黒色で斑紋は黄褐色。前伸腹節は黒色。
4月頃から巣を作り始め、7~8月が在巣数のピークとなる。木の茂み,人家の軒やすきまなどに営巣する。



写真提供:名古屋市衛生研究所

フタモンアシナガバチ

(フタモンアシナガバチの写真)

体長14~18ミリメートル。体は黒色。前伸腹節背面に2縦斑、第2腹節に2円紋、各腹節後縁に帯状紋がある。脚は黄色。
木の枝や軒先に円形あるいは長円形のかさ形の巣を作る。性質は比較的おとなしいが、巣に近づいたり刺激を与えると攻撃してくることもある。



写真提供:名古屋市衛生研究所

アシナガバチ・スズメバチの生態

4~6月に女王バチが単独で巣を作り、6~7月に働きバチが羽化し、7~8月にオスと新女王バチが羽化する。新女王バチとオスが秋口に巣を離れて交尾後、新女王バチだけが越冬して、また新たに巣をつくります。巣は1年で使い捨てられます。

ミツバチ

(ミツバチの写真)

古来より採蜜目的で飼養されている。日本には1876年に導入され飼われているが、野生化して自然営巣するものも多い。
働きバチの体長13ミリメートル。体色は品種によって異なるが、黄褐色から黄橙色で、黒色部の狭いものが多い。

(ミツバチの巣の写真)

人家に巣を作ることはまれですが、5から7月にかけて巣分かれ(分封)のために大群で移動し、人を驚かせることがあります。
群れは1頭の女王バチ(産卵能力を備えた雌)と多数の働きバチ(産卵能力のない雌)で構成され、雄バチは未受精卵から発育し、ある時期だけ巣内に見られる。
初夏のころ,巣の中には王台(特別の巣房で新女王が育つ)が作られ、フェロモンを含んだローヤルゼリーを与えられた幼虫が新女王として育つ。新女王が羽化する直前に、女王は大半の働きバチを連れて分封(巣分かれ)をする。これが庭先や人家近くに飛来して騒動を起こすことがあるが、分封の間は、おとなしく攻撃性はないので、新しい営巣場所を見つけて他へ飛び去るまで、そのままにしておきましょう。古い巣は新女王バチが引き続き使用します。刺された場合は痛みは激しくないが,アナフィラキシーショックを起こし死亡することもある。

ハチ毒について

刺されたときの症状は,刺されたとき毒針から注入される毒物質による薬理作用である急性症状と、繰り返し刺されたときに起きるアレルギー症状とがあります。毒物質としてアミン類(ヒスタミン,セロトニンなど)、低分子ペプチド類(ハチ毒キニンなど)、酵素類(ホスポリパーゼ,プロテアーゼなど)が知られています。アミン類やペプチド類は痛みやかゆみを起こし、酵素類はアナフィラキシーなどのアレルギー症状を起こします。

アシナガバチの巣を撤去する場合

(アシナガバチの巣の写真)

ハチの巣の駆除が必要な場合は次のことに注意をして行ってください。
六角形の巣穴が数個の小さな巣が出来始めた最初の頃に、自分の家のベランダや物干しの軒下などを注意して見つけると、市販のスプレー式殺虫剤で駆除しやすくなります。

時間

蜂の活動が鈍る(気温が低いとき)夕方・日の出前・夜間に駆除すると比較的安全です。ただし、蜂は光に向って飛ぶ習性がありますので、照明器具などで巣を照らさないようにしてください(懐中電灯を使用すると、蜂が灯りに向かって飛んでくることがあります。使用に当たっては赤いセロファンをかぶせるようにしてください)。

準備

駆除の際は、手袋、長袖、長ズボン、帽子などを着用し、なるべく肌を露出しないようにしてください。
香水や整髪料などの中には、蜂を興奮させる成分が入っているものがあります。なるべく使用しない方が良いでしょう。

殺虫剤

市販のスプレー式殺虫剤で充分に効果があります。 ただし、蜂駆除専用の殺虫剤には、薬剤が3メートルほども飛ぶジェットノズルのものがあり、遠くから薬剤散布ができるためより安全です。巣から1~2メートル離れた風上よりゆっくりと近づき、蜂が落ちるまでたっぷりと噴射してください(巣に向かって20~30秒間噴霧すれば簡単に駆除できます)。
春から夏にかけてであれば、蜂の巣は退治しやすいですが、9月以降は、越冬の準備のため、攻撃性が増してくることもあり、むやみに近づいたりすると襲ってきます。
見つけても、好奇心で覗くことは避けたほうがいいでしょう。
薬剤を噴霧すると、巣に止まっていた蜂が飛び散りますが。これは攻撃ではありませんので、飛んでくる蜂の体に触れないように注意して、噴霧を続けてください。
殺虫剤が数秒でも体に付着すると、蜂は攻撃性がほとんどなくなり、飛び立ったまま巣へ戻ることなく死亡します。薬剤のかかった蜂は人を刺すことはありません。驚いて作業を中断せずに、巣に向かって薬剤を噴霧し続けてください。

注意

蜂は急激な動きに反応します。手足をばたつかせるなどしないように注意し、黒い服より白っぽい服を着用してください。
蜂が死んだことを確認してから、巣を撤去してください。

巣の撤去

巣に蜂がいなくなったら、すぐに取り除きます。ほうきの柄や物干し竿で簡単に落とせます。巣を取り除いてから戻ってきた蜂は、巣を探して辺りを飛び回りますが、人を襲うことはほとんどありません。
巣のあった付近に、殺虫剤を10~20秒間噴霧(残留噴霧)しておくと、残った蜂は薬剤に触れて死亡します。

ハチに刺されたときは・・・

  1. 傷口から毒を強くしぼり出す。(ミツバチに刺された場合、針を抜く)
  2. 清潔な水で傷口をよく洗い流し、刺されたところを冷ます。
  3. 患部に抗ヒスタミン軟膏を塗る。
    (蜂に刺されたら尿[アンモニア]をかけるとよいというのは、俗説で効果はありません)
  4. 痛み・かゆみがひどいときは、抗ヒスタミン剤の内服薬を服用する。
  5. 症状がひどい場合は、速やかに医療機関で受診してください。

駆除相談

大阪市では、ハチの巣の駆除と撤去を行っていませんが、駆除方法などの相談には応じていますので、淀川区保健福祉センターにお尋ねください。

手に負えない場合は、駆除業者(有料)へ頼みましょう。

【相談窓口】

大阪府ペストコントロール協会別ウィンドウで開く(事務局) 電話:06-6942-1891
害虫駆除について、蜂(白あり、ダニ、、アメリカシロシトリ)など、人に危害や不快感を与える恐れがある害虫でお困りのときは、専門業者で組織された団体があり、相談や駆除などを行っています。

当ページの資料(画像・説明文)の一部は「身の回りの「むし」たち(名古屋市衛生研究所)」別ウィンドウで開くより引用させていただきました。

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このページの作成者・問合せ先

大阪市淀川区役所 保健福祉課(保健福祉センター)健康づくり担当

〒532-8501 大阪市淀川区十三東2丁目3番3号(淀川区役所2階)

電話:06-6308-9882

ファックス:06-6303-6745

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