ノロウイルスにご用心
2016年5月20日
ページ番号:193736
ノロウイルスとは
・ノロウイルスは小さな球形をしたウイルスです。
・ノロウイルスは、食品の中で増えるのではなく、人の小腸で増え、下痢などを起こします。
・感染力が強く、10~100個程度で人に感染して食中毒症状を起こします。
・主にノロウイルスに汚染されたカキ、二次汚染を受けた食品を食べることで感染します。
・主な症状は嘔吐,腹痛,下痢,発熱で頭痛,筋肉痛の症状も起こることがあります。
・潜伏期間は1~2日といわれています。
・ノロウイルスによる食中毒は冬(11月~3月)に多発します。

写真提供:大阪市立環境科学研究所
ノロウイルス
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ウイルスの特徴
・ウイルスが口から入って、1~2日で吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱(38度以下)といった症状が見られます。
・幼稚園、保育所、学校、福祉施設等で集団感染しやすい。
・お腹にくる風邪とよく似た症状です。一般的に症状は2~3日で治まりますが、治っても3~14日ほどは便の中にウイルスが排泄されます。
・免疫力の弱い乳幼児や高齢者は重症化しやすいので、注意が必要です
対処方法
1.激しい嘔吐や下痢により急激に水分を失いますので、脱水症を防ぐため、市販のイオン飲料等で水分を補給する必要があります。少しずつ何度も飲ませてあげましょう。飲んでも吐いてしまう場合は、早めに医療機関を受診してください。
2.下痢止め薬は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しません。感染経路
ヒトから便とともに排出されたウイルスが、河川を経て海にたどり着くと、カキなどの二枚貝の中腸腺という内臓に取り込まれます。
経路1:ウイルスを取り込んだカキなどの二枚貝を不十分な加熱で食べることにより、感染します。
経路2:ノロウイルスに感染したヒトが、用便後の手洗いが不十分なまま調理をすると、食品がウイルスに汚染され、その食品を食べることにより、食中毒となります。
経路3:ノロウイルスに感染したヒトのおう吐物にはウイルスが含まれています。そのおう吐物の処理が不十分だと、ウイルスが乾燥して舞い上がり、直接ヒトの口から取り込まれ感染するおそれがあります。
感染の予防について
1.貝類は十分に加熱してから食べましょう
カキなどの二枚貝を加熱する場合は、食品の中心まで(中心温度85~90℃で90秒が目安)加熱してから食べること。
湯通し程度の加熱ではウイルスは死にません。
2.調理器具の洗浄・消毒を徹底しましょう
調理器具を介して二次感染する可能性もあるため、まな板、包丁、ふきんなどはよく洗い、熱湯や塩素系漂白剤で殺菌しましょう。
3.調理前やお手洗い後は、正しい手洗いを実践しましょう 特にトイレの後には、必ず消毒液(薬用石鹸など)を使って手を洗いましょう。
手洗いの後は、ペーパータオル等を使用し、手拭き時の再汚染を防ぎましょう。
また、ノロウイルスに感染した場合、発症後、症状が治まっても2週間程は便の中にウイルスが排出されるので、注意が必要です。
4.汚物は衛生的に処理しましょう
おう吐、下痢などの症状のある者の吐物、便を処理するときは、これらに直接触れないようにするとともに、処理後は手指をよく洗うなど衛生的に処理しましょう。また、吐物等で汚染した場所や掃除道具は塩素系消毒液で消毒しましょう。
衣類が汚物で汚れた場合には、他の衣類と区別して洗濯するとともに、煮沸した後、天日乾燥しましょう。
5.加熱用のカキを生食しないようにしましょう

ノロウイルスに関するQ&A
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二次感染を防ぐために
患者の嘔吐物やふん便を処理するときには、次の方法で二次感染を防いでください。
ノロウイルスの失活化には、エタノールや逆性石鹸はあまり効果がありません。
ノロウイルスを完全に失活化する方法には、消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム)、加熱があります。
準備するもの
1.マスク、使い捨てビニール手袋
2.新聞紙、ペーパータオルなど消毒液を浸すことのできるもの
3.吐物やふん便等を入れ、密封できる袋2枚
4.塩素系消毒薬(漂白剤)を※約1000ppmに薄めたもの
※5%漂白剤の場合10mlを500mlの水で薄めたもの
その他:長靴やエプロン(ガウン)など
処理の手順
1.ビニール袋等の廃棄用袋は、口をあらかじめ広げておきます。
2.腕時計・指輪等をはずし、手袋・マスクをつけます。
3.嘔吐物やふん便を新聞紙やペーパータオルで覆い、その上から塩素系消毒薬をかけた後、静かにふき取り、広げておいたビニール袋に捨てます。
処理にあたる人以外の方は、飛沫が発生しますので遠ざかってください。
ノロウイルスは乾燥すると部屋中に浮遊し、口に入って感染することがありますので、処理はできるだけ早く確実に行いましょう。
4.さらに塩素系消毒薬を浸したペーパータオル等で、便や嘔吐物が付着した床や壁を外から内に浸すように拭き取り広めに消毒します。拭き取ったペーパータオル等はすぐにビニール袋に捨て、袋の口をしっかり縛ります。
5.口を絞ったビニール袋をさらにビニール袋に入れた後、裏返しながら脱いだ手袋も入れ、内側を触らないように口を縛って捨てます。
6.最後に石鹸等で手をよく洗います。
(注)石鹸自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。
使用する消毒液(次亜塩素酸ナトリウム溶液)の使用場所と作り方
| 1000ppm(0.1%)消毒液 | 200ppm(0.02%)消毒液 |
---|---|---|
使用場所 | おう吐物・ふん便 | 調理器具・床、トイレのドアノブ・便座・衣類の消毒 |

・200ppm消毒液
5%漂白剤原液4mlを1000mlの水で希釈
・1000ppm消毒液
5%漂白剤原液10mlを500mlの水で希釈
(使用上の注意)
・混ぜると危険です。他の薬剤(強酸性の薬剤例:トイレ洗浄剤など)と混ざると強毒のガスを発生します。
・希釈し作成した消毒剤は、 キャップし冷暗所に保管すれば1ヶ月程度使用できますが、誤飲・誤用を防止する注意書きと消毒剤の種別、作成日を明記しておきましょう。
・原液の保管は、冷暗所で子どもの手の届かない場所にしましょう。
・原液が皮膚又は衣類に付いた場合、直ちに水で洗い流しましょう。
・鉄製又はメッキの物は、サビたり変色するので30分ほど時間をおいてから水拭きします。
消毒のおはなし
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ロタウイルス
ロタウイルス感染症の特徴
・生後6ヶ月から2歳の乳幼児に多くみられ、乳幼児の冬の急性下痢症の最も主要な原因がロタウイルスによる感染症です。
・秋から年末にかけてはノロウイルスが、1月から4月にかけてはロタウイルスが主に流行します。
・米のとぎ汁のような白色の下痢便が特徴で、そのため白痢あるいは仮性小児コレラとも言われていました。
・主な症状は嘔吐と下痢ですが、ノロウイルスよりも発熱を伴う場合が多く、重症度が高いとされています。
ロタウイルスによる感染性胃腸炎
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淀川区役所 保健福祉課 健康づくり担当
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