よどじん(平成28年5月)
2017年2月1日
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あいさつだけでもいい。きっとまちは良くなる。
小学5年生の時に父親を亡くした。
忙しい母に代わり、卒業式は知人の親に出席してもらい、弁当は自分で作った。
少年時代、「家族」というごくあたり前のような存在に、誰よりも強い憧れを抱いていた。
今月のよどじんは、
「淀川区主任児童委員連絡会幹事長」
奥 誠一(おく せいいち)さん
PTA活動からスタート
学校卒業後、子ども時代のお弁当自作が功を奏したのか、飲食業に就職した奥さん(※)。その後結婚し、子どもを授かる。
それからは「少年時代の気持ちの反動です」と語るように、自身の子育てをきっかけに、小学校PTA役員など子育てに関するボランティア活動に積極的に携わっていく。
※文中の「奥さん」は、誠一さん本人をさしています。
とめる、なだめる、手伝う人
奥さんが子育て中の親御さんの相談役や、子育てサロンの運営を担う主任児童委員となって6年。深刻な相談や、児童虐待、家庭内暴力といったつらい場面も見てきた。
「昔は大家族の中に、とめる、なだめる、手伝うなど、いろんな役割の人が居た。でも今は核家族時代。ひとり親家庭も増えて、親と子のみの構図で、感情の逃げ場がなくなってしまっている」と話す。
人と人がちゃんとつながっている。ここが肝心
ひとりで抱える不安や悩みに少しでも早く気づき、その気持ちに寄り添ってあげたい。
しかし、まだまだ主任児童委員の認知度も低く、一筋縄では解決しないケースがたくさんあるという。
「人と人がちゃんとつながっている。ここが肝心です。まちで会ったら『こんにちは』のあいさつができる関係。毎日あいさつを続けることで知り合いが増えれば、まちはきっと良くなる。大事なのは続けること」。
あっ、おっちゃん来た~!
小学校での絵本読み聞かせにも取り組む奥さん。
始めた当時は、子ども達からの冷たい視線をひしひしと感じていた。
しかし続けるうちに「あっ、おっちゃん来た」と、ごく自然な時間として受け入れられ、さらに「今日は何読んでくれるの~」と期待の時間へと変わっていった。
生まれてきてくれてありがとう
誰よりも「家族」にこだわりをもって生きてきた。
たくさんの「子育て」に寄り添ってきた。
だからこそ、今苦しんでいる親御さんへ伝えたいメッセージがある。
「子育てはひとりでするものじゃない。頑張り過ぎず、人の力を借りてほしい。そして、心が落ち着いたら『生まれてきてくれてありがとう』の気持ちをゆっくり思い出してほしい」。
穏やかに語る奥さんのまわりは、いつもやさしい空気でつつまれている。
子育ての力強い味方です!
児童福祉の分野を専門的に担当する子育ての味方、それが主任児童委員です。
淀川区では18地域に2名ずつ配置されています。
子育てサロンの運営
【地域で子育てサポートします】
乳幼児と保護者を対象とした子育てサロン・サークルを運営し、地域から子育て家庭をサポートしています。
読み聞かせや、お誕生日会など、各サロンで特色のある催しを企画しています。
問合せ:淀川区社会福祉協議会
電話:06-6394-2900
「私、実は双子なの」
「ウッソー!私も!!」
会話が弾みます。(木川地域サロン)
たくさんの力で運営されています。
子ども・子育てプラザからもスタッフが参加し、各地域のサロンを盛り上げます。
今日はマキ先生が来てくれて、楽しいうたあそび!(木川地域サロン)
各地域、お誕生日会やクリスマス会など、特色のある催しをおこなっています。
野中サロン名物、米山じいじの紙芝居!(野中地域サロン)
見守り・相談
【不安や悩みに寄り添います】
ひとり親家庭や共働き家庭などで困りごとがないか、支援を必要としている人はいないか、常に周囲に気を配っています。
妊娠中の心配事や、不登校・いじめ・非行など、子育ての不安や悩みに寄り添い、相談に乗っています。
問合せ:淀川区民生委員児童委員協議会事務局
電話:06-6308-9440
5月5日〜11日は児童福祉週間です
平成28年度の標語
「その笑顔 未来を照らす 道しるべ」
(増戸 遥(ましと はるか)さん 13歳 福島県)
PDF版よどマガ!(よどじんコーナー)
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大阪市淀川区役所 政策企画課広報担当
〒532-8501 大阪市淀川区十三東2丁目3番3号(淀川区役所5階)
電話:06-6308-9404
ファックス:06-6885-0534