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再発見!すみよし文化レポート その11

2014年9月29日

ページ番号:276906

再発見!すみよし文化レポートその11 連続テレビ小説「マッサン」出演者 西川 きよし(にしかわ きよし)さん 夏樹 陽子(なつき ようこ)さん

住吉ゆかりの文化的・歴史的活動をされている個人や団体に活動内容や住吉の魅力についてお話を聞いていきます。

 


夏樹陽子さん(左)と西川きよしさん(右)です

ドラマで再びつながる、住吉との縁  NHK連続テレビ小説「マッサン」出演者 西川 きよし(にしかわ きよし)さん 夏樹 陽子(なつき ようこ)さん

 平成26年9月29日より放送を開始したNHKの連続テレビ小説「マッサン」は、かつて住吉区内にあった摂津酒造に勤め、日本のウイスキー誕生を支えた竹鶴正孝さん、リタさん夫妻をモデルに作られたドラマです。今回はそのドラマに出演し、ドラマの序盤で“マッサン”こと亀山政春の上司夫妻役を演じる、西川きよしさん、夏樹陽子さんに子どものころの思い出や、ドラマについてのお話をお伺いしました。

人生も職場も人柄を映す 西川きよしさん

―西川さんにお伺いします。西川さんは住吉区の三稜中学校のご出身だとお伺いしました。

 西川きよしさん(以下、西川さん) はい。三稜中学校に通っていました。住吉大社近くには友達が今でもたくさん住んでいます。

―住吉大社は、このドラマにも登場するとのことですが、住吉に住んでいた当時はよくいらっしゃったんですか?

 西川さん はい。そのころは、住吉大社にはよく行きました。反橋に行ったり、白馬(あおうま)を見に行ったり。親戚も近くに住んでいますし、よく遊びに行きました。初詣にも行きましたね。

―住吉大社は身近な存在だったんですね。住吉には何歳ごろまでお住まいだったんでしょうか?

 西川さん 17,8歳まで住んでいました。家族が7人いましたから、中学生の時は、家計を支えるために、毎朝、牛乳配達をしていました。中学校を卒業後は、経済的な理由で高校に行けませんでした。私は機械いじりが好きだったので、自動車を整備するエンジニアになりました。その後、18歳で弟子入りしました。

―18歳で弟子入りして漫才師になられてからは、住吉とのご縁はあったんでしょうか?

 西川さん はい。住吉大社の近くにある「エンタツ・アチャコ」の横山エンタツ先生のお家に行ったことがあります。エンタツ先生の息子さんの花紀京(はなききょう)さんが「うちの親父に会いに行こう」とおっしゃられて、花紀京さんについて行きました。また、「あゆみの箱」の打ち上げで、住吉大社あたりの曽我廼家明蝶(そがのやめいちょう)さんのご自宅にもお邪魔したことがあります。「あゆみの箱」というのは、伴淳三郎(ばんじゅんざぶろう)さん達が始められた募金活動で、とても素晴らしい活動です。私は笑ってもらって喜んでいただくことが、福祉のひとつだと思っています。「あゆみの箱」は福祉のことを考えるようになったきっかけのひとつです。そう考えると、節目節目で住吉には来ていますね。新婚当時は玉出に住んでいましたし、今回のドラマでは「住吉酒造」の社長役を演じますし、住吉にはご縁がありますね。


ドラマの台本です

ー確かに、住吉とのご縁がおありですね。今回のドラマでは「住吉酒造」田中社長役を演じられますが、どういった役どころでしょうか?

 西川さん 大正時代の日本酒が華やかな頃、バクダン・メチル・1級酒・2級酒・3級酒といったお酒が主流だった時代に、私が演じる「住吉酒造」田中社長には先見の明がありました。広島から来たまじめな男、主人公マッサンを受け入れます。世の中を見つめながら、引けめを感じながらも、この時代を生きていきます。大阪を見ると、道頓堀にはバーやカフェが増えてくる。きっとこれからは、ウイスキーを飲む時代がやってくると考えて、今で言うと1千万円をかけて、マッサンをウイスキーの本場スコットランドに送り出します。太っ腹な人物です。マッサンには「会社も娘も頼んだで!」といった気持ちでいます。なのに、マッサンはスコットランドから嫁さんを連れて帰ってきます。あっちこっちでトラブルがおこります。鴨居という男も出てきます。かわいい娘のことを思ったり、女房に叱られたり、マッサンの実家のことや会社の資金繰りに苦労したり、たくさんの葛藤がありますが、この社長は、やさしく、まるく、「まあまあ」と納めます。今回は、この田中社長の葛藤をいかに表現するか、と考えています。

ーまじめで、葛藤の中にあってもやさしい人柄が垣間見える役ですね。西川さんご自身と重なる部分もおありではないでしょうか?

 西川さん そうですね。私は、人生も職場も人柄を映すと思っています。周りの人を楽しくしたい、ちょっと楽しい話がしたい、と思っています。この役柄には違和感がないですよ。まじめな役です。撮影現場にも違和感はないです。ドラマの中ではスコットランド人のエリーさんが出てきますが、私は家に帰るとヘレンさんがいます(笑い)。

―なるほど。あまり違和感なく、役に取り組まれているんですね。役づくりするうえでの、ヘレンさんのアドバイスはあるんでしょうか?

 西川さん 普段はあまりそういうことはしないんですが、今回はヘレンが練習に付き合ってくれています。練習をして、私が「よし!これでセリフが入った!大丈夫!」と言っても、ヘレンに「あかん!うろ覚えや!」と言われて、さらに練習を続けます。セリフはメモ書きして覚えています。撮影がある日は、ヘレンが「この場面はきっちりやらないと!」と言って、メモ書きを用意してくれました。それを持って撮影に挑みます。ヘレンには助けられています。

―このドラマにはヘレンさんと一緒に取り組まれているんですね。

 西川さん はい。ヘレンだけでなく、家族で取り組んでいます。私とヘレンがセリフの練習をしていると孫が寄ってきます。台本を触りたがったりします。このドラマの撮影が始まってから、家族でドラマのことを話題にして、家に良風が吹き込んでくるようです。家族みんなで9月29日からの放送を待っています。

―放送がとても楽しみですね。では、最後に、住吉にご縁があり、大阪を拠点に全国的に大活躍されている西川さんにお伺いします。西川さんは、これから大阪や住吉がどんなまちになればいいと思われますか?

 西川さん 大阪は構えない、ざっくばらんなまちであってほしいです。「どこ行くの?」と聞かれて「ちょっとそこまで」と答えて通じるところは他にはないですから。気さくな人が多いと思います。また、約束をしたら、頼りになる人は本当に頼りになります。自分から裏切らない限り相手は裏切りません。芯はここ(心)に持っているんです。あとは、「笑い」ですね。人間にとって、1番嫌なことは不安であるということだと思います。そんなとき、じわーっと笑わしてくれる、くすっと笑わしてくれるような「笑い」はまさに「福祉」です。福祉のまち、おもしろい漫才のまち、大阪はそうあってほしいです。いろんなことで気が揉めることもあるかもしれませんが、背伸びしないでいいんです。世界の大阪になることもない。「大阪、楽しいな!」と言われたいです。住吉は文化や歴史など含めて、これからも引き続き大切にしていきたいですね。

西川さん、ありがとうございました。

このあと、サービス精神旺盛な西川さんは「くすっと笑わしてくれる話」で、取材現場を盛り上げてくださいました!


楽しいお話で取材現場を盛り上げてくださる西川きよしさんです

思い出がいっぱいの子ども時代 夏樹陽子さん

―夏樹陽子さんは、今回ドラマの中で住吉にある「住吉酒造」の社長夫人を演じられますが、大阪や住吉とのご縁はございますか?

 夏樹陽子さん(以下、夏樹さん) 実は、以前の東住吉区の平野近辺(現 平野区)に、幼稚園から小学6年生まで8年間住んでいました。ですから、住吉周辺には子どものころの思い出がたくさんあります。平野小学校の近くに住んでいました。住吉大社にもよく行きました。お祭りで金魚すくいをしたり、綿菓子を食べたり。懐かしいです。

ー住吉大社へもいらっしゃったそうですね。

 夏樹さん はい。雨の中、傘をさして歩いて住吉大社まで金魚すくいに行ったこともあります。どうしても金魚すくいがしたかったんです(笑い)。今回、ドラマの撮影で住吉大社に来たときは、小学校時代の友達が来てくれました。懐かしかったです。撮影のあと、当時の友達が平野ツアーをしてくれました。

―当時のお宅の近くにいらっしゃたのですか?

 夏樹さん ええ。なかなか今は住吉や平野まで来る機会もないですし、楽しかったです。かなり変わってしまっていました。らっぱのお豆腐屋さん、ポン菓子屋さん、はったい粉屋さん、懐かしいですね。当時、家のそばの道を渡ってすぐの、右の角のたこ焼き屋で、よくおやつに6個10円のたこ焼きを買って友達と3個ずつ食べました。そのたこ焼き屋はもうありませんが、それでも残っている場所もありました。あれは誰それの家、あれは○○薬局、といろいろ懐かしい場所をめぐりました。子どものころの記憶があるからでしょうか、道が狭く感じました。

―平野小学校近くにお住まいだったんですね。当時はどんな風に過ごされていましたか?

 夏樹さん 平野駅そばの、今は商業施設がある場所にあった社宅に住んでいました。そのころはまだ周りにはあまり建物もなくて、田畑や小川がありました。イナゴもいましたね。イナゴはぴょんぴょん跳ぶのを捕まえて食べたんですよ。父が釜で煮て佃煮にしてくれました。おいしかったですよ。

―夏樹さんがイナゴを捕まえたのですか?普段の女優さんである夏樹さんのお姿からは想像がしにくいのですが。

 夏樹さん さすがに素手ではつかめなかったので、軍手はしていましたよ(笑い)。小川のセリをおひたしにして食べたりもしました。自然がいっぱいの中で過ごしましたね。電車に乗って奈良に行ったり、信貴山や生駒山で登山をしたり。子どものころの思い出は尽きません。

―たくさんの思い出があるのですね。

 夏樹さん 父がよく山や川に連れて行ってくれました。父は絵も好きだったので、日曜日には写生にも行きました。玉手山に画材を持って出かけたこともあります。テニスもしましたね。テニスの後にはおにぎりを食べました。父は手足が大きかったんですが、その大きい手でよくおにぎりを作ってくれました。ゆかりごはんのおにぎりです。真ん中に梅干し1個をポンと入れて、父がにぎります。その横で母が焼のりを2枚持って待っているんです。父がおにぎりをにぎって、母が海苔で包んで。弟がいるのですが、よく2人でその様子を見ていましたね。おにぎりをつくる父と母の様子がおもしろくって「おかしな夫婦」という感じでした(笑い)。そして、大きなおにぎりが4個できたら、それを持ってみんなで山や川に出かけます。釣りもしましたよ。素朴だけれども、父や母にはたくさんの思い出をもらいました。

―仲のいいご家族ですね。他にもご家族との思い出はありますか?

 夏樹さん 運動会でも家族の思い出がありますね。運動会ではおにぎりではなく、もう少し、ごちそうです。運動会ではござを敷いて、家族でお昼ご飯を食べました。私はかんぴょうが好きなんですが、かんぴょう巻きを作る母によく、「はみだして作って!」とリクエストしました。かんぴょうをわざと海苔からはみだすように入れて巻いてもらうんです。そして、切り分けたかんぴょう巻きのはじっこを私がもらうんです。いまだにお寿司屋さんに行ったら「はみだして作って!」とオーダーしてしまいます(笑い)。

―当時の楽しい情景が浮かびますね。自然や家族に囲まれて、元気いっぱいの子ども時代ですね。

 夏樹さん そうですね。そういえば、元気すぎて、自転車でスピードを出しすぎて社宅の門にぶつかったことがあります(笑い)。その日は家の2階で遊んでいて、母の「まきちゃーん(夏樹さんの本名)」という機嫌のいい声が聞こえて。たいがい母がそういう声で呼ぶ時は、おつかいを頼まれるときです(笑い)。家の近くの線路を越えてまっすぐ行ったところの卵屋さんへのおつかいです。買いに行くと、おまけで小さい卵をくれたりしましたよ。買った卵を自転車のかごに入れて帰ってくるときに、スピードを出しすぎて曲がり切れずに社宅の門にぶつかりました。その自転車は、キャラメルの懸賞で1等賞でもらった黄色の自転車でした。本当にたくさんの思い出がありますね。


夏樹陽子さんには、子どものころの思い出をたくさん話していただきました

―8年間の思い出がたくさんつまった場所に、またドラマを通じて訪れることができましたね。

 夏樹さん ええ。今回は本当にご縁を感じています。子どものころに訪れた住吉大社が、ドラマの中では、自分の娘にとっての大切な場面で登場します。不思議ですよね。ドラマで私が演じる佳代さんも、きっと住吉大社の近くで育ったんじゃないでしょうか。家族のシーンでは自分の思い出と重なります。

―佳代さんという役と夏樹さんご自身は重なるところが多いんでしょうか?

 夏樹さん いつもは役づくりをするのに、色合いやイメージを考えてから撮影に入るんですが、今回はなかなか固まらなかったんです。ところが、撮影セットに入った途端、住吉酒造の奥さんになってしまいました。タイムスリップしたみたいです。セットが素晴らしいです。スタッフの皆さんのおかげですね。

―佳代さんはどんな方でしょうか?

 夏樹さん 西川きよしさんが演じる、旦那さんの「住吉酒造」の田中社長は、主人公ふたりの運命に大きく関わる役どころです。そんな旦那さんや揺れ動く娘との間で、私は間に入って結びつける役です。でしゃばるのではなく、みなさんをつないでいく役です。主人公のマッサンやエリーにとっては冷たいところもありますが、それも娘を思うがためです。

―ドラマの見どころはたくさんあると思いますが、おすすめはありますか?

 夏樹さん 男気ある大正の男、田中社長との漫才みたいなやりとりです。彼は忘れっぽいし、おっちょこちょいだけど、叱るときは叱るし、憎めない人です。そんな旦那さんと、佳代さんのやりとりを見てください。そうそう、衣装の着物もとても素晴らしいですよ。そのあたりもぜひ、ご覧ください。

夏樹さん、ありがとうございました。


「住吉酒造」田中社長宅のセットです


田中社長宅には民芸品「住吉踊の笹飾り」があります


西川きよし(にしかわきよし)さん

西川 きよし(にしかわ きよし)

1946年7月2日生まれ 高知県高知市生まれ、大阪市港区・住吉区育ち、三稜中学校出身。テレビ・舞台等で活躍し、2013年には芸能生活50周年を迎えた。NHK連続テレビ小説「マッサン」では住吉酒造社長田中大作役を演じる


夏樹陽子(なつきようこ)さん

夏樹 陽子(なつき ようこ)

1952年10月24日生まれ 三重県伊勢市出身。幼稚園から小学6年生までの8年間を平野近辺で過ごす。テレビ・映画・舞台のほか、ジュエリーデザイナーとしても活躍。ドライブなどの趣味も多彩。絵本の読み聞かせなどの社会活動も行う。NHK連続テレビ小説「マッサン」では住吉酒造社長夫人田中佳代役を演じる。

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