東成区防災講演会を開催しました
2019年3月20日
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災害時のトイレどうすればいいの?
災害時のトイレを学びました。
災害が発生した直後は断水などが原因で水洗トイレが使用できない場合が多々あります。
災害時の一番の問題はトイレ。
第3回日本トイレひと大賞を受賞した、チーム・トイレの自由
代表の長谷川高士氏を講師に招き、平成31年3月5日(火)午後2時より、東成区民センター小ホールにおいて、防災講演会を開催しました。
講演会は話しをきくだけではなく、長谷川氏が度々、参加者へ問いかけ、会場全体が活気のあるものになったほか、後半では、参加者も舞台にあがり、携帯トイレの実践トレーニングを行うことで、講演内容の理解がより深まるとものとなりました。
講演会終了後のアンケートでは「災害時のトイレの重要性がよく分かった」、「また講演会をしてほしい」、「携帯トイレは備蓄していたが、実際に使ったことがなかったので、トレーニングできて良かった」などの意見が寄せられました。
講演会には、会場である区民センター小ホールもほぼ満席となる160人を超える参加があり大盛況でした。

※講演会は、画像(舞台へ投影)や体験(携帯トイレのトレーニング)も交えながら進められました。
※参加者に積極的に問いかけるスタイルの講演も好評でした。
【講演内容について】
トイレが生死をわける(トイレの自由)
災害が起こった時に助かった命を、その後に失ってしまう「災害関連死」。その中でもエコノミークラス症候群で亡くなられた方の死因の一つが「トイレを我慢して、飲水や食事を控えること」だと言われています。
災害時に限らず、いつも、どんなときも排泄に自由であることが生きることにつながります。
発災後、6時間以内に約67%の人がトイレに行きたくなる。
仮設トイレは、いつ頃設置されるのか?
名古屋大学の調査によると、仮説トイレの設置まで1週間以上かかるケースが49%もあるとのこと。3日以内に設置されたケースは34%にすぎません。
断水時、水洗トイレをバケツの水などで流すのは大変
ペットボトルなどの容器に水を入れて便鉢に流しても、水洗トイレは流れません。また、水洗タンクに残り湯を入れることはトイレの故障の原因となりおすすめできません。
大きめのバケツで「一気に、静かに」水を注入することで流すことはできますが、きちんと流すにはコツがいります。
水は貴重。なるべく大切に使いたい。
なにより、ポリタンク(20L)1個分の水で流せるトイレの回数はたったの3回分。水を運搬する労力は相当なものがあり、また、貴重な水をトイレで大量に使用することになります。プールがある学校などはともかく、在宅避難者は水の確保も非常に困難です。
水を使わないトイレを選択肢に加えてみませんか?
災害用トイレには様々な種類がありますが、袋と凝固剤がセットになったものを「携帯トイレ」と呼んでいます。
災害が発生した直後、断水があった場合は水洗トイレが使用できません。その時に使える手段は携帯トイレしかないと言っても過言ではありません。
携帯トイレの使い方を学ぼう(ポイント1 いつものトイレを使う)
自分の意思で用を足しているように思っていても、実は出すという行為を意識ではコントロールできないそうです。したいのに我慢することはできても、したくない時に無理矢理には出せないのです。普段でさえそうなのですから、災害時の緊張や、袋の中に用を足すという不安な気持ちがあると、ますます出しにくくなってしまいます。
つまり、できるだけ日常に近い環境にすることが大切です。在宅避難でも避難所でも、トイレの空間の安全が確認されていたら、そこで携帯トイレを使います。
携帯トイレの使い方を学ぼう(ポイント2 袋を二重にする)
便鉢の中には常に水が溜まっています。この水には下水道からの悪臭や害虫を防ぐ大事な役割があります。封をしているので、封水と呼びます。このまま袋を便鉢に被せると、袋の底が封水で濡れてしまいます。
ポイントは袋を二重にすることです。1枚袋を被せておいて、その上から毎回の袋を被せます。
実際に携帯トイレのトレーニングをしてみました。
※トレーニングを繰り返すことが重要とのことです。
※実際に座って用を足してみることも大切なトレーニングです。
注意しましょう
【凝固剤】
用を足す前に入れるものと後で入れるものがありますし、形状も様々です。袋を切って中身だけを入れるものもあれば、袋ごと入れるものもあります。説明書に従って使用しましょう。もちろん、使用期限もあります。
【後片付け】
用を足し終わったら、携帯トイレの袋を取り出し、空気を抜いて口元をしばり、あらかじめ決めておいた場所に、必ず一般ごみと分けて保管します。廃棄については、災害時におけるルールに従ってください。
※携帯トイレのトレーニングにつきましては、「チーム・トイレの自由」のホームページに詳しく掲載されています。是非、覗いてみてください。
最後に
風で運ばれた「新しい種」が地面に落ちて芽吹き、根を張るためには、誰かが「新しい種」に水を与える(水の人)とともに、地面を耕さなければならないとのお話がありました。
講演会のテーマである「災害時のトイレ」が「新しい種」だとすると、「水の人」とはこの講演会を聞いていただいた方々ではないでしょうか?
東成区役所としましても、この講演会をきっかけに、携帯トイレのトレーニングをはじめとした「災害時のトイレ」について、自主防災組織や地域の方々へ普及・啓発していくべく取り組んでまいります。
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