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ハチについて

2023年12月1日

ページ番号:613158

毎年、夏から晩秋にかけて、人が「スズメバチ」に刺される事件がおきており、ハチは危険な昆虫だと感じる人が多いと思います。

しかし、ハチは草木の害虫である蝶や蛾の幼虫などの昆虫を捕食したり、植物の受粉を助けるなど、自然界のバランスを保つうえで重要な働きをしている昆虫です。

日本には4000種類以上ものハチが生息していますが、スズメバチ以外は本来攻撃性は少なく、おとなしい昆虫で、人を刺して問題になるのは、ほぼスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの3種類です。(屋内に住むアリガタバチを除く)

他にも強力な毒針を持つクマバチ、ベッコウバチ、ジガバチ、ドロバチなど多種類のハチが生活しています。しかし、これらのハチは手で捕えた場合だけ刺すことがありますが、人を攻撃してくることはありません。

スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチは巣を刺激することで攻撃されることがあります。人間が暮らしている場所に巣を作られてしまった場合、ハチに刺されないために土地の所有者や管理者が自らの責任によって駆除してください。大阪市では、原則として、ハチの巣の駆除は行っておりません。

ハチの活動時期と危険性

4月下旬から6月頃に、スズメバチやアシナガバチの女王バチは冬眠から目覚め巣作りを開始します。女王バチ1匹で巣作りするので、最初の小さな働きバチが羽化するまでの1か月間は、巣造り、産卵、育児、外敵防御を1匹で行わなければなりません。この時期は攻撃性が低いため、駆除の狙い目です。

6月中旬頃から働きバチが羽化し始めると活動が活発になって巣も大きくなり、9月下旬から10月上旬頃に最大になります。働きバチの数も最大となり、餌集めも巣の防御も万全の状態に整っています。巣に刺激を与えるものには容赦なく、多数の働きバチが激しい防御行動をします。

10月頃、新女王バチとオスバチがそれぞれ数匹生まれ交尾を始めます。ミツバチ以外のハチでは、冬になると新女王バチ以外は死に絶え、新女王バチだけが朽木や土の中で冬を越します。巣は1年限りで使い捨てられます。残った巣は、翌年に使用されることはありません。

 

ハチの種類と特徴

スズメバチ

スズメバチの写真

コガタスズメバチ

スズメバチの巣の写真

コガタスズメバチの巣

ハチの中でも20~40mmと大型の種類で、巣に近寄るだけで、攻撃を仕掛けてくることがあります。きれいなマーブル模様の丸い巣(巣作り初期は徳利をひっくり返した形)を作ります。巣は1年で使い捨てられます。

アシナガバチ

アシナガバチの写真

フタモンアシナガバチ

アシナガバチの巣の写真

アシナガバチの巣

15~25㎜で、巣を刺激しなければ襲ってくることはありません。巣はシャワーヘッドのような形をしています。巣は1年限りで使い捨てられます。

ミツバチ

ミツバチの写真

セイヨウミツバチ

ミツバチの分封

ミツバチの分封の様子

ミツバチは12㎜前後と小さく、春になると、女王バチと働きバチの一部が新しい巣を作るために巣分かれ(分封)し、木の枝等に女王バチを中心として働きバチが塊となり、新しい巣を作るのに条件の良い場所を探す行動をとります。良い場所が見つかるまで数時間から数日の間、同じ場所に群れますが、分封の間は攻撃性はありません。

古い巣は新女王バチが引き続き使用します。

ハチの害

ミツバチは、一度刺すと針がちぎれて死んでしまいます。そのため、ミツバチに刺された時には、必ず皮膚から針を抜くことが必要です。また、ミツバチが死ぬ際に発散される興奮物質によって仲間のミツバチが大群で攻撃してくることがあります。

スズメバチやアシナガバチは何度も刺すことができます。

ハチの毒は、単一の物質ではなく、いろいろな作用をもつ化学物質がブレンドされたもので、「毒のカクテル」と呼ばれています。

刺されると痛みや発赤が生じ、痒みを伴う場合もあります。

アナフィラキシーショックによって激しい全身症状が現れ、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることがあります。特に刺されるのが2回目以降の場合、アナフィラキシーショックが起こる可能性が高くなります。

ハチの巣の駆除について

ハチの巣を駆除する場合は、土地の所有者又は管理者が自らの責任で行ってください。ハチの種類に応じて、次のように対応しましょう。大阪市では、原則としてハチの巣の駆除は行っておりません。

スズメバチ・ミツバチの巣

スズメバチは、巣に近寄るだけで攻撃を仕掛けてくることがあります。ミツバチは、むやみに攻撃してくることはありませんが、働きバチが大群となっていて、駆除する時に攻撃される場合もあります。

専門駆除業者(有料)に依頼しましょう。

東淀川区保健福祉センター(06-4809-9973)で駆除業者(有料)の案内を行っています。

アシナガバチの巣

アシナガバチについては、大群で人を襲う危険性がなく、また、駆除を行う場合は比較的容易に駆除を行えます。

日常生活に支障をきたす場所に巣を作っている場合は、次の方法により駆除してください。

ただし、危険を感じた場合には駆除を止め、専門業者(有料)に依頼しましょう。

アシナガバチの巣の駆除方法

  1. ハチは暗くなると巣に戻り、活動が鈍るため、夜に駆除作業を行います。(光に反応するので、懐中電灯を使用する場合は、巣を直接照らさないようにしましょう。)
  2. 駆除の際には、長袖、長ズボン、軍手、帽子を着用し、なるべく体の露出をなくします。
  3. 市販の殺虫剤(ハチ用でなくても、ゴキブリ用や蚊、ハエ用でも可能)をハチの巣めがけて、風上から一気に噴射します。
  4. すべてのハチが落ちて死んだことを確認した後、ハチの巣を棒で落とします。
  5. ハチ及び巣は素手で触れずに(死んでいるハチでも刺されることがあります)、箒などで集めて、ビニール袋に入れてゴミとして捨てます。

ハチに刺されないために

  • ハチは黒いものを攻撃する傾向があるため、白い服装や帽子を身に着けるほうがよいでしょう。
  • 香水など香りの強いものは使用しないようにしましょう。
  • ハチの巣に近づかないようにしましょう。
  • 大声を出したり走ったりしないようにしましょう。
  • むやみにハチの巣を刺激しない(つついたり、振動を与えたりしない)ようにしましょう。
  • 樹木の剪定の際には、ハチの巣がない事を確認してから行いましょう。
  • 洗濯物にハチがついていることがあるので、取入れの際には注意しましょう。
  • 家の中に入ってきたときは、窓を開け、室内を暗くして、ハチを刺激せずに出ていくのを待つようにしましょう。
  • 過去に巣ができていた場所の周辺に巣を作りやすいので、ハチの姿を見かけるように感じたときなどは、点検しましょう。

ハチに遭遇した場合

ハチが飛んでくると、たいていの人は刺されたら大変だと、追い払ったり、棒を振り回したりしますが、こういう行為はハチを興奮させるのでとても危険です。

通常、単独で現れるハチは、偵察をしているだけで攻撃を仕掛ける意図はありません。

この時に、このハチを追い払ったり、駆除しようとしたりすることで、警戒フェロモンを放ち、これを合図に巣から大量のハチが襲ってくることになります。

もし、ハチを見かけたり、羽音が聞こえたりしたら、身を低くして、そっと後ろへさがって距離をとりましょう。

ハチの巣を見かけた場合

基本的には放っておいてください。ハチは巣に近づかれることで危険を感知して攻撃してくることがあります。

ハチが警戒行動をとっている時

ハチがブンブンと羽の音をたてて周囲を飛び回る、カチカチと警告音を発する、こちらを向いてじっと静止するなどの警告をしてきた場合には、落ち着いて、低い姿勢になって、ゆっくり、後ずさるようにさがって距離をとるようにしてください。

攻撃をしてきた場合

ハチの警告・威嚇を無視して、巣の近くにとどまっている場合(警告なく攻撃してくる場合もあります)、ハチが大群で攻撃を仕掛けてきます。

こうなった場合は、とにかく、頭を低くして、走って逃げてください。

体にハチが止まったら、刺される前に即座に叩き落しましょう。

ハチに刺された場合

次のような手順で応急処置をし、安静にします。20~30分ほど様子を見て、異常がないようなら、ひとまずは安心です。様子がおかしいと思ったら、ただちに医療機関を受診するようにしましょう。

応急処置

  1. 傷口から毒を強くしぼり出しましょう。(ミツバチに刺された場合には、針が残っているので抜きましょう)
  2. 傷口を流水で洗いましょう。
  3. 刺されたところが、かゆみや発赤など炎症を起こしている場合は、抗ヒスタミン薬が配合された軟膏を塗るとよいでしょう。(アンモニア水やオシッコは効きません)
  4. 局所の痛みについては氷などで冷やしましょう。

症状が改善しない場合

息苦しさ、口の乾き、冷や汗、めまい、血圧低下、しびれ、嘔吐、じんましんなどのアナフィラキシー症状が出た場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

しばらく様子を見て、症状が改善しない場合や次のような場合は、医師の診断を受けましょう。

  • アレルギー体質及び以前にもハチに刺されたことがある方
  • 刺された部位が数か所ある場合
  • 目に毒が入った場合

ハチについて

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〒533-8501 大阪市東淀川区豊新2丁目1番4号(東淀川区役所2階)

電話:06-4809-9973

ファックス:06-6327-3462

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