令和6年度北区運営方針
2025年6月10日
ページ番号:623653
【区の目標(何をめざすのか)】
- 「人が集い、ともに支えあい、絆をはぐくむまち」を実現する。
【区の使命(どのような役割を担うのか)】
- 学校をプラットホームとした事業を展開するとともに、地域、民間企業・団体、学校等との連携・協働を推進し、多様なコミュニティ形成に向けた支援を行い、防災力の強化や教育支援につなげる。
【令和6年度 区運営の基本的な考え方(区長の方針)】
- 令和3年3月策定の北区将来ビジョンに基づき「防災」「防犯」「教育」「健康」「保健福祉」「広報」の各分野を区の経営課題に位置づけ、めざすべき将来像の実現に向け取り組む。

重点的に取り組む主な経営課題

【経営課題1】 地域コミュニティ
【課題認識】
- これまで地域と関わりの少なかったマンション住民をはじめとする地域住民に対し、地域活動への参加・参画を促す事業を地域の実情に合わせて進めていく必要がある。
- ライフスタイルの変化等により地域社会におけるつながりが希薄化しており、町会等において加入率の低下や担い手の不足が生じている。
- 多様な活動主体とのネットワークづくりの促進を支援する必要がある。
【主な戦略】
- 地域活動協議会の活動状況や自律の状況を把握し、地域カルテの更新などを通じて課題を共有したうえで、地域の実情に即したきめ細やかな支援を行い、マンション居住者を含め、より多くの住民参加による自律的な地域運営を実現する。
- 防災をテーマとした地域活動の支援を通じて、町会加入を促進する。
- 多様な活動主体と区役所との連携協働により地域活動を支援する。
【アウトカム指標 (経営課題の進捗度合を示した指標)】
- 地域団体へのアンケートで「地域活動協議会の構成団体が、地域特性に即した地域課題の解決に向けた取組が自律的に進められている状態にあると思う」と回答した割合:94.0%
- ジシン本出張講座受講者等に町会加入促進パンフレットを配布する。:1,000人
- 企業や学校、団体等と区役所との連携協働により地域活動を支援した件数:3件以上
【アウトカム指標の達成状況 (定量評価)】
〈令和6年度実績と達成状況〉
97.9%:A
1,300人:A
5件:A
〈前年度実績〉
94.4%

【経営課題2】 地域防災
【課題認識】
- 区内の約9割がマンション世帯であることを踏まえた地域コミュニティの形成を促進する必要がある。
- 防災訓練や講座に参加できる機会を増やす必要がある。
【主な戦略】
- マンションにおけるコミュニティの形成や地域とのつながりを促進する。
- 小・中学校と連携して防災訓練や講座を実施する。
- 大阪北区ジシン本を活用する。
【アウトカム指標 (経営課題の進捗度合を示した指標)】
- 防災訓練や講座の参加者数:12,000人
- 上記のうち、大阪北区ジシン本を活用した防災講座の受講者数:上記に含む
【アウトカム指標の達成状況 (定量評価)】
〈令和6年度実績と達成状況〉
① 12,063人:A
② 2,806人:A
〈前年度実績〉
① 10,105人
② 2,377人

【経営課題3】 地域安全防犯
【課題認識】
- 区民の防犯に対する関心を高め、防犯意識を向上させるとともに、地域の犯罪抑止機能を向上させる必要がある。
【主な戦略】
- テレビ局アナウンサーの啓発アナウンスにより、青色防犯パトロールを行う。
- 区内3警察署や地域とも連携した啓発活動を実施する。
【アウトカム指標 (経営課題の進捗度合を示した指標)】
- 青色防犯パトロールの稼働率:95%
〈令和6年度実績と達成状況〉
98%:A
〈前年度実績〉
98.7%

【経営課題4】 自転車利用の適正化
【課題認識】
- 放置自転車をなくすため、地域住民、商店街、企業等と連携した啓発活動を行うとともに、放置自転車撤去を実施し、自転車利用者のマナー改善を図る必要がある。
- 駐輪場の整備を進めるとともに、駐輪場誘導員の常時配置により、空き駐輪場の利用を促進していく必要がある。
【主な戦略】
- 地域住民、商店街、企業等と連携した啓発活動を継続実施する。
- 駐輪場の整備並びに空き駐輪場の利用を促進する。
- 啓発・監視活動と連携した放置自転車撤去を行う。
【アウトカム指標 (経営課題の進捗度合を示した指標)】
- 放置率
(算出方法)1日あたりの放置自転車台数/乗入台数:8%
〈令和6年度実績と達成状況〉
8%:A
〈前年度実績〉
8%

【経営課題5】 子どもの安全
【課題認識】
- 家庭や事業所以外にも「こども110番」運動が普及する取組が必要である。
【主な戦略】
- 家庭や事業所用以外に、新たに、車両用の「こども110番」ステッカーを作成するなど、協力先の新規拡大を図る。
【アウトカム指標 (経営課題の進捗度合を示した指標)】
- 「こども110番」ステッカーなどの掲出協力件数:30,000件
【アウトカム指標の達成状況 (定量評価)】
〈令和6年度実績と達成状況〉
30,495件:A
〈前年度実績〉
28,566件

【経営課題6】 小学生の学力向上
【課題認識】
- 全国学力テスト平均正答率の対全国比が1未満の学校の学力向上支援を行う必要がある。
【主な戦略】
- 全国学力テストの平均正答率が対全国比において1未満の学校へ人的資源を派遣する。
【アウトカム指標 (経営課題の進捗度合を示した指標)】
- 区内全小学校(12校)の全国学力テストの平均正答率が全国平均を上回る学校:12校
【アウトカム指標の達成状況 (定量評価)】
〈令和6年度実績と達成状況〉
10校:B
〈前年度実績〉
8校

【経営課題7】 小・中学生のキャリア教育
【課題認識】
- 小・中学校に対し、子どもたちが、夢や希望を見つけられるきっかけとなる支援を行う必要がある。
【主な戦略】
- 企業や団体など、地域資源を活かした、多彩な体験事業を実施する。
【アウトカム指標 (経営課題の進捗度合を示した指標)】
- 区が実施する体験事業により、夢や目標が持てた中学校1年生の割合:92%
〈令和6年度実績と達成状況〉
91%:B
〈前年度実績〉
93%

【経営課題8】 地域福祉
【課題認識】
- まちとも事業サービスのサポート会員、地域福祉コーディネーター(Co)、民生委員、コミュニティソーシャルワーカー(CSW)など各専門的機関と連携し、地域における切れ目のない支援体制の構築を一層進める必要がある。
- さまざまな福祉課題は、身近な地域で早期段階からの対応が少しでも重篤化を防ぐことにつながることから、地域活動の取組を支援し、福祉人材(ボランティアなど)を継続的に発掘する必要がある。
- 高齢者や障がいのある人々への日常の見守り活動や支援のため、要援護者名簿を活用した取組を、地域や企業・さまざまな団体などと連携して推進する必要がある。
【主な戦略】
- 「まちとも事業」を継続的に実施し、住民相互の助け合いを推進する。
- Co、CSW等を継続的に配置し、アウトリーチ等により複合課題を抱える重篤な家庭の掘り起こしや重篤化の予防を行い、専門的な知識や経験をもって相談支援体制を充実・強化する。
【アウトカム指標 (経営課題の進捗度合を示した指標)】
- CSWの相談件数について、Coやその他関係機関等から引き継いだケースを含め、自らアウトリーチによる相談や支援にあたり、支援方針を示すことができた割合:90%
〈令和6年度実績と達成状況〉
90.89%:A
〈前年度実績〉
-

【経営課題9】 重大な児童虐待ゼロ
【課題認識】
- 子育てに不安や悩みを持つ保護者への継続的な相談・支援を行う必要がある。
- 子育てニーズに対応したさまざまな事業について、真に支援を必要とする人の利用促進を積極的に行う必要がある。
- 不登校やひきこもり等の課題を抱える家庭に対し、スクールソーシャルワーカー(SSW)を活用し、学校・地域・コミュニティソーシャルワーカー(CSW)などをはじめとするさまざまな支援機関と密に連携しながら、家庭全体への支援を行う必要がある。
- プレスクールワーカーを活用し、区内の保育施設等が抱える子どもの発達や、保護者支援などの課題について、適切なアドバイスを行い、連携して未就学期からの切れ目のない支援体制を構築する必要がある。
【主な戦略】
- 子育ての不安を解消するための相談体制を充実させる。
- 子育て支援施設との連携及び見守りの強化に努める。
【アウトカム指標 (経営課題の進捗度合を示した指標)】
- 子どもとの関わり方についての講習会(ペアレントトレーニング)実施後のアンケートにおいて、講座内容に満足したと感じる割合:75%
- 子育て支援施設との関係を構築できた施設数(全95施設):95施設
【アウトカム指標の達成状況 (定量評価)】
〈令和6年度実績と達成状況〉
① 100%:A
② 96施設(令和7年3月現在):A
〈前年度実績〉
① 100%
② 95施設

【経営課題10】 子育て支援
【課題認識】
- 育児経験のない母親が子育てに関する知識を習得するとともに、母親同士の横のつながりをつくり、子育て中の孤立化を防ぐ必要がある。
【主な戦略】
- 第1子を子育て中の母親が育児知識を習得するとともに、母親同士の横のつながりを作ることができる場を設定し取組を進める。
【アウトカム指標 (経営課題の進捗度合を示した指標)】
- 親子の絆づくりプログラムの受講者数:140組
【アウトカム指標の達成状況 (定量評価)】
〈令和6年度実績と達成状況〉
128組:B
〈前年度実績〉
142組

【経営課題11】 健康長寿
【課題認識】
- 要介護につながる原因疾患の予防が重要である。
- 具体的には、適度な運動や栄養バランスのとれた食生活の実践、また、認知症予防に努める必要がある。
【主な戦略】
- 介護予防に効果がある体操やレクリエーションを開催する場を増加させるとともに、現在開催している場の効果的な継続開催に向けた支援に努める。
1.「いきいき百歳体操」の新規開催を地域や自治会等に働きかける。
2.「はつらつ脳活性化教室」のサポーター養成講座及びサポーターレベルアップ講座を開催する。
【アウトカム指標 (経営課題の進捗度合を示した指標)】
- 介護予防の為の集いの場の開催箇所数:26か所
【アウトカム指標の達成状況 (定量評価)】
〈令和6年度実績と達成状況〉
26か所:A
〈前年度実績〉
26か所

【経営課題12】 区政情報・地域情報の発信
【課題認識】
- 区政情報の発信を強化することと並行して、区民同士での情報交換ができるプラットフォームとして、令和2年度から連携を始めた地域コミュニティアプリ「ピアッザ」を活用し、住民同士のつながりの形成を促進する必要がある。
【主な戦略】
- 地域コミュニティアプリ「ピアッザ」の認知度の向上を図り、登録者を増やす。
- 区役所からの投稿呼びかけ等を実施し、区民同士の情報交流を促進する。
【アウトカム指標 (経営課題の進捗度合を示した指標)】
- 地域コミュニティアプリ「ピアッザ」の登録者数:4,500人
【アウトカム指標の達成状況 (定量評価)】
〈令和6年度実績と達成状況〉
4,715人:A
〈前年度実績〉
4,184人
令和6年度北区運営方針
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自己評価(運営方針全体の定性評価)
北区運営方針に掲げる各経営課題について、目標は概ね達成し一定の成果を得ることができたと認識している。
- Xやピアッザなど複数の媒体を利用し、地域での様々な活動情報をタイムリーに発信し、転入者パックや夏祭りイベント等でのチラシの配布等を行うことで広く地域情報の発信を行った。また、ボランティア団体や企業など多様な活動団体と地域との連携で、地域コミュニティの活性化につなげた。引き続き、より多くの住民を巻き込みながら地域コミュニティを推進し、地域活動を支援していく。
- 地域防災について、能登半島地震を契機とした市民の災害への関心が高まる中、地域で開催される防災訓練等に多くの参加があった。このほか小中学校での防災授業や企業事業所に対する出前講座、各種イベントへの出張ジシン本講座など様々な世代や対象者へ対し自助・共助の重要性について積極的に周知を行った。意識の高まりが一過性のものとならないよう引き続き周知啓発に取組む。
- 放置自転車対策では、デジタルマップを活用した駐輪誘導やシェアサイクル活用の啓発等により放置率の維持につなげた。今後も、自転車利用者の増加等を見据えながら関係局と連携して必要な対策を講じていく。
- コミュニティ・ソーシャル・ワーカー(CSW)・地域福祉コーディネーター等が連携し、区民の生活課題の早期発見や解決に努めるとともに、児童・生徒を取り巻く課題に対しても、スクールソーシャルワーカーを中心に、学校・家庭・地域とCSWをはじめとする各関係機関の連携を深めた総合的な支援を行った。引き続き、「北区地域福祉計画」に基づき、住民主体の福祉コミュニティづくりを推進する。
- 第1子を子育て中の母親を対象にした「親子の絆づくり事業(BPプログラム)」の開催や子育て支援ルーム「Kikki(キッキ)」の開設など、子育て世代が育児知識を習得しながら仲間づくりも行えるよう、育児不安の軽減と安心して子育てできる環境づくりに取り組んだ。「親子の絆づくり事業(BPプログラム)」はコロナ禍で閉鎖していた子育て支援施設等が再開され、様々な場所に行くことが出来る環境になっており目標は達成できなかったが、参加者の満足度は高く、今後も実施場所の拡大や増加している育児等に関する相談の対応を通じて、子育て支援を行う。
- 文化芸術体験を通した人材育成として、小学校及び中学校の児童・生徒に対する芸術鑑賞会を実施した。また、中学校の部活動において、専門家を講師として派遣するなど、個々の技術力やモチベーションの向上を図った。今後も、児童・生徒が本物を見たり体験することで、将来に夢や目標を持ち、自ら考え行動できるよう支援を行う。

今後の方針
- 「人が集い、ともに支えあい、絆をはぐくむまち」の実現に向け、引き続き、地域・民間企業・団体・学校等との連携・協働を推進し、多様なコミュニティ形成に向けた支援を行い、防災力の強化や教育支援につなげていくなど、より効果的な区政運営に取り組んでいく。
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