令和7年2月号　区長だより

　『難波津に　咲くやこの花　冬ごもり　今は春べと咲くやこの花（難波津にはなが咲いたことだよ。冬は去り冬の間は籠っていて、今はもう春になったので咲いたよこの花が）』。王仁（わに）が詠んだと伝えられるこの古歌から引用して当区は此花区と名づけられました。ところで、この古歌にでてくる『この花』とは何かご存知ですか。実は桜ではなく、梅とのことです。奈良時代までは花見といえば梅で、平安時代から徐々に桜へと変化していったようです。

　大阪市では、区民に親しまれる区のシンボルとして『区の花』を制定しており、此花区は桜とチューリップです。此花区のマスコットキャラクター「このはちゃん」には桜とチューリップがデザインされています。今年の立春は2月3日で、春の気配が徐々に感じられ、梅が開花し、春の訪れとともに桜・チューリップが開花します。本年は此花区が区制100周年を迎えるとともに、区内において大阪・関西万博が開催されます。「住むなら此花区」と言われるきっかけの年にするため、皆さまと共にさまざまなことに取り組んでいきたいと思います。此花区を「華のある街」にしましょう。

此花区長  中島 政人