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地域の居場所づくり~誰もが集える居心地のいい場を~

2021年9月2日

ページ番号:541313

地域のまちづくりの取組み ~四ツ橋診療所 「かけはしカフェ」~

 大阪市西区では、区長が区内で活動する方を訪問し、ご意見をお聴きするぶらっと訪問! ~キテ!ミテ!区長~という取組みを行っています。

四ツ橋診療所副院長の安井博規医師

 今回、子どもや高齢者、障がい者や認知症の方といった垣根がない、誰もが集える居心地のいい場「かけはしカフェ」を運営されている、四ツ橋診療所副院長の安井博規(ひろき)医師を訪問し、訪問診療や地域のまちづくりとしての取組みなどを中心に、お話を伺いました。

1 「四ツ橋診療所」について

 四ツ橋診療所は内科全般の外来診療、通院が難しい患者さんへの訪問診療、健康診断・人間ドックを行っています。
 外来診療では、生活習慣病やかぜ、骨粗鬆症のような一般的な疾患だけでなく、認知症、睡眠障害、男性更年期などの診療や心の相談室、栄養指導、運動指導なども行っています。

 検査機器もエコー検査、CT検査、骨密度検査、負荷心電図などをとりそろえ、幅広い疾患に対応しています。

2 「四ツ橋診療所のめざす姿」について

 「四ツ橋診療所があるからこの街に住みたい」と言われる診療所をめざしています。

 「予防から看取りまで」一貫して行うことで、住みなれた地域で最期まで安心してもらいたいと思っています。健康診断で病気を早期発見、早期治療を行い、栄養指導や運動指導により病気にならないように予防します。年を重ねて介護が必要になれば訪問診療によってその人らしい人生が送れるように寄り添い、看取りまで行います。


 また地域のかかりつけ医として、医療の相談だけでなく、生活全般の困った事を何でも相談できる診療所でありたいと思っています。

3 医療支援(訪問診療)について ~患者さんの実例~

 90歳代で心臓が悪く、ほぼ寝たきりの患者さんがおられました。
 お一人暮らしでしたが、最期まで自宅で過ごしお看取りさせていただきました。
 


 高齢者で寝たきりであれば、お一人で自宅で過ごすイメージが持てないかもしれませんが、訪問看護や訪問介護のスタッフと連携し、服薬管理や食事管理、在宅酸素療法などを行って、入院することなく最期まで自宅で過ごしていただくことができました。

4 居場所づくり支援 ~「かけはしカフェ」を始めたきっかけ~

 訪問診療でかかわっていた女性の患者さんですが、体調の良い時は友人とおしゃべりをしたり、会食をしてとても楽しんでおられました。別の男性の患者さんですが、普段酸素をつけて寝たきりに近い状態でした。どうしても旅行に行きたいという希望があり、現地の病院に連絡したり、移動手段を確保して実現させました。

  外に出かけて人に会い、好きな事をしているときの彼女たちはとてもいきいきしていて、とびきりの笑顔でした。「人とつながる」「地域とつながる」ことでこんなにも元気になれるということに驚きました。


 このようなことをきっかけに、幸せな人生を送るためには、「社会とのつながり」を持ち、「自分の居場所」を持つことが大切だと考え、さまざまな人が集い、人や地域とつながる機会を提供する場「かけはしカフェ」を作りました。

5 「かけはしカフェ」での活動内容について

 かけはしカフェには、子ども、親御さん、患者さん、その家族の方、地域の方など、さまざまな方が来られ、中には脳梗塞で寝たきりになり、話すことができない人も車いすで参加されることがあります。お茶をゆっくり楽しみながら、落語をしたり、子どもたちと歌ったり、編み物をしたり、オセロをしたり、絵を描いたりしています。

  かけはしカフェは、いろいろな人が地域とつながる居心地のいい場です。今はコロナで残念ながらお休みしていますが、何らかの形で早く再開したいと思っています。


 また、現在、次のような取組みを検討中です。

 ・運動不足解消のためオンラインかけはし運動クラブ

 ・高齢者と子ども達との食事会 

6 地域で支える、安心して暮らせるまちづくりについて

 西区は若い人も高齢者も多く、すべての世代を幅広くカバーしないと、その人たちが安心して住めるまちづくりはできないと思うんです。

  また、マンションにひとりで住む高齢者も多く、仲間づくりがしにくいところや、困っている方の声が届きにくいことが課題の一つと思うんですが、診療所でカフェをすることで、お住まい以外に居場所ができて、新しくお友だちができた方が結構おられますし、マンションコミュニティにもつながるのではと思っています。

  困っている人は診療所に来られる方だけではなく、子育て中の親だったり、障がい者だったり、貧困家庭の子どもであったり、さまざまだと思うので、地域のいろんな人たちとつながりながら、学校や企業、行政や自治会の方々と連携して、困っている人たちをサポートし、「い(医療)・しょく(食事/職業・就業)・じゅう(住環境)」それぞれの分野で、地域で助け合えるまちづくりができればと思っています。「い・しょく・じゅう」の意味は、「充実した医療の提供」、「食事」、「職業」は、生きがいをもった就業・起業の活動や、社会参加の場づくり、それと「住環境を整える」ことです。


「かけはしカフェ」が、地域の多世代の人たちにとって、世代を超えてつながりを持てる場になることを願っています。

7 今後の展望 ~安井医師の思い~

 医療は、人が健康に生活するうえで重要な役割を担っていますので、私たちがその部分に寄与できることが一つの強みだなと思っています。だから何かを一緒にしやすいし、別の話題を引き出すきっかけにもなり、そこから新たなつながりが生まれるのだと思います。

  子どもが小さいときには親が積極的にいろいろなコミュニティに来られるんですけど、子どもが大きくなって手を離れたら、親もコミュニティから離れていくことが多いように思います。そこに祖父母も加わってもらえたら、うまくつながるのではないかと思っています。人生100年時代と言われて久しいですが退職後のセカンドライフとして「かけはしカフェ」などのさまざまな取組みに一緒に参加していただけたらと思います。

  また、家で最期まで過ごすという選択肢を知らずに、病院でしか最期を迎えられないと思っている方が結構おられますので、在宅医療の仕組みを知ってもらうために、地道な活動をしています。自分の人生の最期をどのように迎えたいのかに関する「人生会議」の取り組みを区民の方々や行政の方と一緒に進めていきたいと考えていますが、まずは「かけはしカフェ」でゆるくつながることから始めていただければと思います。

 認知症の方が徘徊すると言われますが、徘徊は「知らない人が知らないところを歩く」ことで、知っている人が歩いているのは単なる散歩です。地域全体で見守ることにより徘徊ではなく、散歩になるようにしたいです。

 私は住み慣れた地域で充実した生活を送るために必要な「四ツ橋モデル」というものを考えています。それは、「医療」・「介護」・「行政」・「地域」の四つの橋がかかってはじめて人が幸せに生活することができ、どの橋が欠けてもいけないというものです。これからもお互いに協力し、連携してまちづくりに取り組んでいきたいと思います。




8 お話をお伺いして ~岸本区長の感想~

岸本区長と四ツ橋診療所副院長の安井博規医師

 安井先生は医師の視点だけでなく、非常に広い視野で物事を考えておられることに驚きました。安井先生が実践されている地域の方々とのつながりづくり、地域との連携による安心して暮らせるまちづくりは、行政においても非常に重要な課題となっており、私たちと理念やめざすところは同じです。

 大阪のような大都市部において地域コミュニティの形成は非常に難しい課題です。西区では近年人口増加が続き、転入されてきた方々が多数いらっしゃいます。こうした新住民の方に地域コミュニティに参画してもらうためには、まずは「かけはしカフェ」のような幅広い、ゆるやかなつながりに始まって、だんだんしっかりしたつながりとなる流れができ、地域コミュニティへの参加へと発展していけばいいと思います。

 また、活動主体が違う分野の方たちのつながりができれば、こうした皆さんがコラボ(協働)しあうことで、活動に幅が生まれていく可能性もありますので、診療所を一つの拠点に、地域のいろんな資源を活用して交流の場を設けるという活動はすごくいいと思います。
 このようなことが各地域でできるようになれば、さらに素晴らしいコミュニティが形成されると思います。私たち行政もマンションコミュニティなど、コミュニティの活性化については試行錯誤を続けていますが、こうした良い取組みをぜひ参考にさせていただき、広げていきたいと思います。今後ともぜひ、地域のまちづくりへのご協力をお願いいたします。


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