マンションコミュニティの活性化に向けた取組み事例　～防災出前講座を受講いただきました～

　西区では約9割の世帯の方がマンション等共同住宅にお住まいであるため、災害時の初動対応や子育ての不安解消など、さまざまな問題を解決するためには、マンション内でのコミュニティづくり、人と人とのつながりづくりが非常に重要と考えております。

　そこで、地域支援課ではマンション内での人と人とのつながりづくりの一環として、次の3つの取組実施に向けて、担当課とマンション管理組合との連絡調整などの支援をしています。

• 防災出前講座の実施、防災計画策定にかかる相談対応
• 子育て支援サークル「にっしー広場」（子育て中の悩みや不安を相談出来る仲間づくりの支援）　
• 「いきいき百歳体操」の実施（介護予防の取組みである体操を活用した通いの場づくりの支援）

　ノバ阿波座管理組合の皆さまは、5年ほど前から特に防災の啓発に力を入れておられるそうで、「津波・高潮ステーション（注）」を訪問されたこともあるそうです。

　また、防災出前講座は昨年に引き続き、2回目の実施となりました。

　講座では、「南海トラフでは複数の地震が連動して起きることから巨大地震と呼ばれている」などの地震に関する基礎知識や、「マンション自体に被害が無ければ、マンションの3階以上に避難すれば津波被害をなくすことができる」、「発災後、必要な物資が届くまでに時間を要することから、最低でも一人3日間の水を備蓄する必要がある」、「阪神淡路大震災の死亡者の8割が圧死であったことから、家具の固定は非常に重要」など、地震への対策をお話させていただきました。参加者の皆さまは熱心に聞き入っておられました。

　地域支援課ではマンション管理組合を積極的に訪問し、マンション内のコミュニティづくりの取組み事例をお聞きしたり、マンション内でのお困りごとをお聞きし、関係機関へ連携するなどの取組みを実施しています。

　今回、ダイアパレス堀江公園管理組合様を訪問し、「防災については何から取組んでいいのか分からない」とのお悩みから、マンション内で防災出前講座を実施したいとのお申し出を受け、受講いただくことになりました。

　講座では、マンション特有の「エレベーターの問題」を過去の大震災を例にして挙げたり、「南海トラフ等の地震が起きた際、マンションの3階以上に避難することが重要。」との説明に、「このマンションは8階建てだから、3階以上に上がればいいってことですね？」とすぐさま質問されるなど、熱心に講座を受けていただきました。

　防災出前講座は、ご依頼者様のニーズに合わせたテーマを基に、職員が講師を務めて実施します。

　防災出前講座はスケジュール調整のうえ、随時実施することができますので、マンションでの実施をご希望される場合は地域支援課（電話：06-6532-9972）へお問い合わせください。